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一度離れたからこそ分かる、宮崎の魅力。MOMOさんが語る故郷への想いとその先のビジョンとは

「人が優しいのは宮崎の一番の魅力。心休まる場所を求めてる人にとって、宮崎がサードプレイスになったらいいなと思っています。」

宮崎で生まれ育ち、故郷や旅の魅力について発信しているMOMOさん。現在は宮崎県にある地域商社 「一般財団法人こゆ地域づくり推進機構」で、ディレクターとして地域創生に関わる新規事業などに取り組んでいる。
南国の太陽のように明るい笑顔で、宮崎への想いと今後の展望を語ってくれた。

一度離れてわかった宮崎の魅力

ーnote拝見しましたが宮崎愛に溢れていますね。MOMOさんにとって一番の魅力はなんでしょうか?

宮崎の好きなところは「人が優しくて温かいところ」。これが私にとって一番の魅力です。
もちろん海が近くて食が豊かだとか、他にも挙げきれないくらい良いところはたくさんあります。

ー人の温かさは大切ですよね。生まれたときから宮崎愛は深かったのですか?

実はそんなこともなくて。私は宮崎で生まれ育ち、今となっては故郷が大好きですが、学生のころは田舎暮らしが嫌だったんです。ここには何もないな、と思い海外へ出てしまいました。

家族旅行で馴染みがあったのでまずはハワイに住んでいたのですが、自分が想像していたライフスタイルとは違っていて。
私のなかではスロー&イージーなイメージがあったんですけど、良くも悪くもギャップがありました。

ーイメージとのギャップですか?

当時はホノルルに住んでいて日系の会社に勤めていたんですが、まず生活費が高くて何をするにもお金を気にしないといけなくて。
あとは職場の人間関係で悩むことも多く……

決してハワイが嫌いなわけではなく、現地で仕事をしながら生活をしていく中で大変なことが多かったなと思います。その時に、自身が描いていたスローライフと現実とのあいだにギャップを感じてしまいました。

そのとき周りに「そもそもなんでハワイに来たの?」って聞いたことがあったんですが、1つ分かったことがあって。ハワイ移住者が求めてたものは「海が近くにあって、自然に囲まれる生活」だったんです。それ聞いたときに「それって自分の地元、宮崎の生活そのものだ!」と、ハッとしました。

あとは私がハワイに居たときに家族が2回ほど遊びに来てくれたのですが、現地の景色を見た姉が「青島(宮崎の地名)だ。」と言っていて。実はハワイと宮崎、似ている部分があるのかなって思いました。

宮崎らしさを感じるハワイの景色

その後ハワイから宮崎に帰って来て、「やはり似ている部分があるな」と実感するとともに、改めて宮崎の良さに気付くようになりました。

日照時間が長くて、気候も温暖、みんなゆったりとしていて優しい。農業大国なので、ご飯も美味しくてリーズナブル。一度離れたからこそ気づけたことがたくさんありましたね。

ーいったん距離を置いたからこそ、故郷の魅力に気付けたということですね?

その通りです。田舎が嫌で故郷を出てしまったけど、離れてみて気づいたことがたくさんありました。

自然や食の豊かさ、何より人の温かさが一番だなって思います。ゆったりとしている宮崎の県民性が私にはあっているなと感じました。

それと一度離れてみたら、その先で宮崎を褒めてもらう機会が増えたんです。
それまでは田舎暮らしにネガティブなイメージを抱いていたのですが、宮崎を知ってくれてる人やハネムーンの聖地だった頃に新婚旅行で行った人に褒めてもらえることがあって。嬉しかったし、そこで気づいた良さもありましたね。

地域創生に関わるようになった経緯

ーハワイで得た経験や気付きが今のMOMOさんのお仕事に繋がっているのですか?

そうですね。外に出たからこそ気付けたことがたくさんありました。それがきっかけで宮崎の良さを広めたり人を呼んで盛り上げたりする、街づくりや地方創生に興味を持つようになりましたね。

またハワイのほかに台湾でも海外インターンをしていたのですが、当時働いていた会社の本社が偶然宮崎にあったんです。九州や宮崎の物産を台北へ持ってきてプロモーションしたり、イベント企画運営したりといった業務が興味深く感じました。

目に見えて人と関われるし地域の魅力発信できることが楽しくて、「自分が興味あるものって実は地方創生なのかもしれない」とそのときに気付きました。

ーまさに人生のターニングポイント。帰国後の生活は?

私は大学卒業後にそのまま大学院に入学し、2年間休学してハワイと台湾へ海外インターンに行っていました。その後帰国して復学し、秋に修士課程を修了しました。実はその時に就職活動を全くしていなかったんですよね。

その際に大学の教授が都内の製薬会社を紹介してくれて、そちらに就職しようかなって考えていたんです。でもいざ就職するってなったときに改めて考えてみたら、教授に勧めてもらって入社するだけなので自分の意思ではありませんでした。

自分の将来に目を向けたときに「もし何か上手くいかなった時に、きっと人のせいにしてしまう。他責にするな。」と思ったので、土壇場で入社を辞退しました。

その後の就職先は決まっていなかったのですが「やりたいことが見つかるまで、就職浪人で良いか!」と楽観的に考え、ALTのコーディネーター業務をしながら就職をどうしようか考えていました。

そのときに台湾でのインターンで地方創生に興味を持ったことを思い出し、検索して出てきたのが今の職場「地域商社 一般財団法人こゆ地域づくり推進機構(通称:こゆ財団)」なんです。
最初は話を聞くだけのつもりがとんとんと面接が進み、気付いたら採用をもらって4月から入社することになりました。

またこれは入社前の話なのですが、「3年居てくれたら良い。」と言われたのを今でも覚えています。というのも会社の経営理念が「外貨を稼いで地域に再投資をする」で、その為に人を育てるという考え方をしていて。「ここで培ったスキルや能力が自身の次のキャリアに活かせられるのであれば、当財団としても嬉しいこと」と言ってもらえて、そういうマインドに惹かれて入社を決意しました。

今のお仕事「こゆ財団」について

ー「こゆ財団」について簡単に教えてください。

宮崎県の新富町という町でのまちづくり業務に携わっています。主には、イベントの企画運営を行ったり、人材育成事業に従事しています。
私が所属しているのは「経営企画室」。ディレクターとして新規事業の立ち上げや推進に従事していて、他にもHRチームメンバーとして人材採用も担当しています。

ーお仕事の幅が広いですね。入社してからは順調でしたか?

順調とは言い切れなかったかもしれません。入社3か月目で代表と出張に行く機会があったのですが、生意気ながらそのときに「自分が思っていた業務と現実が違うので、年度末で辞めようと思っている」と伝えたことがありまして。

そのとき代表から「じゃあ何したい?」と聞かれたので、素直に自分の想いを伝えてみました。そしてその1か月後にできてたのが、いま私が所属している「経営企画室」だったんです。

入社したばかりの新人に新規事業を任せるってチャレンジャーだなと思いましたけど、そのおかげで今は楽しく仕事が出来ていますね。
まだまだ組織のなかでやらなきゃいけないことがたくさんあります!

こゆ財団でお仕事されているMOMOさん

ーMOMOさんの想いが伝わったんですね。相手に関わらず意見できるタイプですか?

代表にも臆せず、思ったことはハッキリと伝えますね。でもしっかりと意見を聞き入れてくださって対応してくださるので、より社内のメンバーの交流や連携が活発になった気がします。それが私にとっては嬉しいですね。

でも私もこゆ財団での経験を通して「次のステップ」に進みたい気持ちがあるので、とにかく今は多くの人と知り合って関係を構築し、自身の強みにしたいと考えているところです。
魅力的な職場だからずっと居たい気持ちにもなりますが、目指す道があるので。

なぜPOOLO JOBに入ったのか

ー「次のステップ」とはズバリ、ライターになること?

トラベルライター育成講座として今回POOLO JOBに参加していますが、ライターというよりは「旅を仕事にする」というところに魅力を感じて入ったので、少し違うかもしれません。

色々記事を書いていて自分はライターではないのかも?と思うこともあるけど、自分の夢に近づく機会として前向きに取り組んでいます。場所にとらわれない働き方が理想ですし、それは将来的に叶えたいです。

ーそのライフスタイルを確立したくてPOOLO JOBへ?

そうですね。今後も拠点は宮崎が良いなと思っているので理想のライフスタイルは「平日東京、週末宮崎」。どういうかたちで実現できるかは考え中です。

あとは今の職場で人材育成のお仕事も担当しているので、実際に受講生側のマインドを学びたくて受講したのもあります。今回の経験を、今後の活動に還元していきたいですね。

今後の展望は

ーMOMOさんが抱くビジョンは?

まずは宮崎の魅力を発信していき、少しでも地域経済に貢献したいです。

ゆくゆくは宮崎だけじゃなくて九州全体を発信して、盛り上げたいと思っています。九州の人たちって「九州」という括りで仲間意識を持っているように私は感じていて、その一員として良さを広めていきたいです。

実際に関わった人たちと話するなかで、宮崎に今まで来たことない人が来るきっかけになることもあって嬉しいです。
移住まではしなくてもいいけど、心休まる場所を求めてる人にとってのサードプレイスに宮崎や九州がなってくれたら本望ですね。

あと将来的に海外でも地域貢献していきたいなと思っています。私はエスニック柄の生地が大好きなんですが、たとえば旅先でエスニック柄の製品を買い付けてバイヤーのような活動が出来たら楽しそうだなって。


ちゃんとフェアトレードで製品を買うことで、発展途上国の人材育成や経済にも貢献できたら嬉しいですね。

今はまだ理想として自分のなかで抱いているビジョンですが、自分の興味のあることなので実現できるように頑張りたいです。

ー自分の夢だけじゃなくてその先、関わる人々のことを考えているのがMOMOさんらしいですね。

今はまだ自分のなかで思い描いているだけですけど……好きなことをお仕事にしながら旅できるのが一番いいかなと思っています!

-宮崎愛にとどまらず、世界の人材育成にまで目を向けるMOMOさん。今後の活躍が楽しみです。


ももみ

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