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上質空間で過ごすことの意味。いまの私と人生をデザインする、原体験の旅

皆さんは記憶の底にいつまでも残るような、心震える旅をしたことがありますか?

「原体験の旅」

それは私たちの人生をデザインする、幼少期の旅。
「原体験の旅」に思いを寄せるということは、自分のルーツを探ることに直結すると思っています。今の自分の趣味、仕事、性格、価値観など……。

しかし自分の原点は大人になればなるほど忘れてしまいます。「そんなものはない」と終わらせてしまう人もいるでしょう。
でもちゃんと振り返れば「それぞれの原体験」はあるのです。

今回はそんな原点を振り返りながら、「いまの私」を構成する幼少期の旅について2つお話します。

家族旅行で目覚めた「ラグジュアリー」への憧れ

私は過去に年100泊したほどのホテルステイ好きで、「上質な空間で過ごすこと」が人生の豊かさを作ると信じてやまない人間です。

上質な空間で過ごす?どうしてそんな人が出来上がったのか?それは私が小学生だったときの経験が大きく影響しています。

家族は生粋のディズニー好きで、シーズンごとのお泊りディズニーが恒例行事に。友人から「また行くの?お金あるね」と嫌味を言われるほどのはまりっぷりでした(笑)

そこで出会ったディズニーとは別のお楽しみ要素が「ホテル」。
当時できたばかりのシェラトンやヒルトン、俗にいうラグジュアリーホテルに泊まって開放感のある会場でビュッフェを楽しみ、クラシカルなBGMとともに迎える朝。

イメージ図

当時はまだ小学生だったので、最初は「大きいホテルだな~」「ビュッフェ楽しいな」くらいにしか思ってなかったです。

しかし父がホテルやマナーについて1つ1つ説明してくれたおかげで、私のなかにも「上質な空間で過ごすって、特別なんだ!」という思いが生まれ始めました。

なかなか大人びた趣味趣向だったなと思いますが、よく考えると今の自分に大きく影響しているな……としみじみと実感します。

横浜のスイートルームで、少女が描いた夢とは

もう1つ、今の私を形作ってくれている原体験があります。
ホテルを選ぶ基準にするほど、高層階ビューと夜景が大好きな私の幼少期の体験。

それは家族で行った忘れもしない「横浜みなとみらい観光の旅」でした。

憧れのビューバス

母はおしゃべりな性格でやたら旅行予約窓口の人と仲がよく、そのおかげなのか横浜にあるホテルのスイートルームを格安で押さえてくれていました。
(今思うと心の底から羨ましい……!)

ドアを開けると使い切れないほどの部屋が連なっており、奥にいくと見えるのは小学生にとっては刺激的な「夜景の見えるビューバス」。

その横にはバスローブが掛けてあり、「ハリウッド映画で見るやつだ!!セレブ!!」と子供ながらに興奮したのを覚えています。

当時の私にはこんなキラキラした世界が映ってました


キラキラしたみなとみらいの夜景をボーっと眺めながら、深めのバスタブに浸かる。あまりのお洒落さに、どこからかジャズ音楽が聞こえてくるような気さえしました。

小学生にして魅了された「非日常感」


普段は味わえない非日常感にすっかり魅了され、「都会ってすごいね!夜景が綺麗だった!」と一生懸命話す埼玉在住の11歳。それに対して「品川も夜景が凄いんだよ」と謎の補足をする父。

こうして小学5年生だった少女はすっかり高層階と夜景の魅力にドはまりし、「玉の輿に乗って、横浜か品川のタワーマンションに住む!!」という生意気な夢を抱くことになります。

この夢が当時の、そして今の私の原動力になっているのは間違いないです。玉の輿には乗れてませんが(笑)。

最後に

今回、原体験の旅について書くことになった際「私にそんなものはない」と悩みました。

だって幼少期に行った場所も、嗅いだ匂いも、食べたものも、ほぼ忘れてしまっている。
他人に話せるような、心を震わせるような立派な旅なんてしたことがないと。

でも考えているうちに「これっていまの自分を形成する決め手になっているのでは?」と思う体験が浮かび……。

そして横にいた両親の声のトーンや表情、言葉もはっきり思い出し、その時の自分が抱いた喜怒哀楽や感動も呼び起こされました。

原体験の旅を探すということは、自分のルーツを探ることに繋がるのです。「ああ。だから私いまこれ好きなんだ。こんなことしてるんだ」と。

皆さんも自分の原点となる「原体験の旅」について思いを寄せてみてはいかがでしょうか。

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