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大いなる鉄路 / 東京~モスクワ

以前の職場で、ロシア担当部署にいたので、ロシア留学経験者が多くいた。
そのおかげもあり、「おそロシア」だと思っていたロシアが、いつの間にか好きになっていた。
そして、その人たちから聞いたシベリア鉄道の旅の話が大好きだった。

自分で計画するときは、自国通貨を使っている東欧や中欧のちょっと暗く素朴な(悪魔でも私のイメージ)国や街が好きで、地続きの大陸を列車で抜ける旅を好むようになったのも、シベリア鉄道の話の影響だと思う。

春馬くんを求め彷徨っている時に、この番組のナレーションを担当していたことを知った。

4K放送開始記念だから、Blu-ray発売とかしてないかな~と思ったけど、円盤化はされてないようだったし、Youtubeもうまく見つけられない!と思っていて、少し意識から遠のいていたこの番組。

そうしたら、かずっちさんがシェアしてくださったのは、なんと!!
私が恋焦がれていた番組ではないか♡

日本から船でウラジオストクに向かい、シベリア鉄道に乗り、伝統文化が香りたつ中欧の街を訪ねる。スイス山岳鉄道でアルプスを越え、地中海に出てからフランスに入り、ブルゴーニュ地方のワインの里で食文化にも触れ、鉄路だけで終着駅・パリを目指す。

私も行ったことある国や、使った列車も出てくるこの番組の中で、春馬くん=「僕」が、東京から鉄道を乗り継ぎ、パリまで旅をする。
春馬くんは映っていない。ナレーションの声だけ。
春馬くんが元々もっている、優しさが滲み出るような低めの声のトーンと、落ち着きのある、ゆっくりとした話し方のおかげで、聞いていてとても心地よい。ずっと聞いていられる。。。
そして「僕」はしっかりと旅をしている。

キャプチャ

「僕」の乗る列車を見つけて一言、「旅立ちの駅はなぜかわくわくします」からはじまり、まずシベリア鉄道で、「モスクワを目指す僕」・・・
「僕」目線で旅は進んでいく。

6泊7日のシベリア鉄道で、一緒になったフィンランドの女の子が、「豆大福が好き!」と言ったときに、おかしそうに「ふふふ」と笑う。
本当に旅の途中の会話で笑っている、素の春馬くんのようで、それを聞いて嬉しくなり、思わずこちらも一緒に笑ってしまう。
朝、起きて、低めのトーンでの「おはよう!」。
列車から降りてわんわん吠えるワンちゃんに向けても、「ふふふ、ふふふ」と笑う声。声だけなのに、何だか全てが愛おしい。

シベリア鉄道の旅、6泊7日の終盤、一緒に過ごしたシベリア鉄道で出会った乗員や乗客に、「僕は10年後の夢を訪ねた」
春馬くんはシナリオ通りに声をあててるだけなのだろうけど、「僕」なら何て答えたのだろう?

・BWに立っていたい
・ゆっくりと旅がしたい
・結婚していたい・・・

ここでは「僕」の夢は、語られてはいないのだけど、つい考えてしまい、ちょっと胸がチクンとした。
春馬くんにもこんな風にのんびりと旅をする時間があったなら・・・と、
ちょっとセンチメンタルになってしまうけれど。

「さぁ、モスクワからヨーロッパを目指そう!」
番組の中の春馬くんは、心地よい声でそう言った。
「僕」の旅は、終着駅のパリまでまだまだ続く!!

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