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ほめほめデザイン研究 vol.1 「Reluxさん」

みなさんこんばんは、名古屋でインハウスデザイナーとして働いていま、nishitail(@nishitail1)と申します!UIUX構築から、デザインチームの組織づくりまで色々とチャレンジしております。

今回は連続シリーズ「褒めて身につける、ほめほめデザイン研究」の第1弾をお送りします。このシリーズのコンセプトはただ一つ。

「好きなデザイン・UI・UXをほめてほめて褒めちぎる!」です!!!

良いと思うデザイン・ユーザー体験、それがどうして良いと思わせているのか、それを言語化してアウトプットし続けていけば、ただ漠然とPinterestやDribbleを眺めているよりも学習の質が高くなるのでは、と思って開始してみます。これをよきアウトプットにも繋げたい。


さて、第一弾のほめほめターゲットは

Relux」さんです!

Reluxさん大好き!!!プロダクトの隅々まで「宿の質の高さ」を表現しようという心意気が見えて、デザイナーのこだわりを感じます。

【今回のほめほめポイント】
・デザインコンセプトの表現の仕方がいい!
・インタラクションのさりげなさと上品さ
・ゴールまで余計な導線のない設計
・写真の使い方、質が、押し付けがましくなくちょうどいい


・デザインコンセプトが一貫されていて良い!

「旅の体験にこだわり、厳選した宿泊施設を紹介」というサービスコンセプトのもと、高級感や特別感を演出した全体のデザインコンセプトを感じます。値引きなどの訴求がページ内にほとんどなく、ページ全体で「伝えたいこと」をしっかりとコントロールされている点にリスペクトを感じますね。

実際の業務の中だと、KPIを達成するために目の前の獲得だけを考えた施策を打ってしまいがちですが・・・こういった一本芯の通ったサービスは素敵だと感じます。


ゴールまで余計な導線のない設計

Reluxさんでもっとも素晴らしいなと感じるのは、「トップでの検索→検索一覧→旅館詳細ページ→プラン→予約」というユーザー体験の中で、余計な導線がほとんどない点です。コンテンツがかなり限定されていて、ユーザーが予約までにどんな情報を必要としているか?をよく考えられているなと感じます。普通に見ていくと自然と予約にたどり着く設計が良いですね。

メインのユーザー導線については余計な情報や導線は出さず設計することが重要だと思います。デザインというよりは、WEBサイト設計時点でここまで美しく落とし込めるとベストだなぁ。


・インタラクションのさりげなさと上品さが良い!

Reluxさんのインタラクション設計は全体にさりげなく設計されていて、鼻につかないんです。高級旅館のさりげない接客(気づかないうちに綺麗に靴を揃えてくれていたり、最高のタイミングで食事を出してくれたり)のようで、上品なインタラクション設計だなと感じます

タップした写真がそのまま拡大されて詳細画面に遷移したり、読み込みローディングがしっかりと表示されたりなど、ユーザーのストレスがかかるポイントで適切なインタラクション設計がされていて素晴らしい。


・写真の使い方が押し付けがましくなくちょうど良い!

こういった高級感を出したいサイトでは、いかにシンプルに整った画面を設計するかがポイントだと思うのですが、Reluxはその点で潔く要素を切り捨てています。好印象です。

スマホ版は、写真も最低限しか用意されていないにも関わらず、しっかりとその旅館の魅力が伝わります。たくさん写真を見せるのではなく、数枚の厳選された写真で伝えるやり方は非常にスマートですね。

反して、PC版の方はずらっとサムネイルが並んでいて画像が多いです。僕の予想なんですがPC版のユーザーはスマホ版に比べてしっかりと比較検討したいユーザーが多いのではないか、だから写真も複数見せて情報をたくさん与えてあげるというような狙いがあるのでは?と思っています。

写真について、非常に良いなと思っているのがもう一点。実際の旅館の様子を想像できて、リアルすぎないちょうどいい綺麗さの写真。これ地味にすごいなと思っているんです。こういった旅行系の媒体って、実際に行ったら全然写真と違っていてがっかり・・・というのも多いと思います。Reluxの写真はそこが絶妙なバランスです。これもサービスコンセプトである「厳選した宿泊施設を紹介」を意識されてのことでしょうか。「Reluxが紹介してるのなら間違いないだろう」というユーザー体験はリピートにも繋がりますし、LTVを上げるためにも重要なコンセプト設計だなと感じます。


・クチコミの内容、平均値が一目でわかる

クチコミの平均値がグラフで表現されていて、非常にわかりやすいです。
質の高い宿を見つける、というユーザー体験の中ではクチコミも非常に重要な情報源の一つだと思います。

一目見たところで、この旅館は大丈夫そうだなーっと感じさせるというのはこのクチコミコンテンツの見せ方がうまいのも、大きな要因ではないでしょうか。

Reluxでは、クチコミ投稿者の年齢もしっかりと明記されているので、そこも安心感に繋がっていそうです(40〜50代の方が褒めていると期待値が上がります・・・スゴそう・・・)


褒めたおして得た学び

・サービスコンセプトにそった情報の取捨選択が重要
・メインとなるユーザー体験の導線には、余計な情報誘導は載せない
・写真を使いすぎない、写真そのものの質にもこだわる
・ユーザーが欲しい情報は、一目で内容がわかるようにグラフィカルにする
・高級感を出すなら、インタラクション設計はさりげなく、自然に

実際、今関わっているプロジェクトでは、Reluxさんのユーザー体験をかなり参考にしています。いかにユーザーが求めている情報を適切なタイミングで提示するか・・・難しいですがWEB体験の設計では核になる部分なので、時間をかけてでも質を上げたいところですね。

今回はデザインというより、アプリ全体の設計というトピックスが多かったですが、デザインそのものもすごく好きなんです。検索結果一覧の画面もかなり思い切ったレイアウトですし、参考になります。


良いデザインのサイトやアプリを見ると無条件でワクワクしますね!また次回の「ほめほめデザイン研究」でも褒めまくっていきますよ!

日々twitterでデザインについて発信しています。最近はデザイン組織の作り方などのトピックが多いです。デザイン周りの方々とたくさんお話してみたいので、お気軽に声かけてくださいませ!

それでは、みなさま良いデザインライフを〜

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