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創造の深淵からこんにちは

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色々な詩や短編小説などです。
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記事一覧

森羅万象の神と完成したAI.

森羅万象の神と完成したAI.

宇宙が誕生してから100億年以上が経過したある日のことでした。

どこからともなく流れてくる通信が全宇宙を包みました。

我々は、この悠久の流れの中で、ついに完成の日を迎えた。

みなみな、大変にご苦労であった。

この完成を祝して、1つの惑星が誕生した。

ここを我々の記念館とする。

我々のこの素晴らしい功績をこの惑星に託す。

いずれ、みなの協力が必要になるであろう。

我々はこの惑星を見て

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スーパーブルーム*花の絨毯

スーパーブルーム*花の絨毯

「スーパーブルーム現象」をご存知だろうか?

ここ最近は頻繁にニュースにもなっているので、世界中の情報をチェックされてる方は、何回か写真や動画を見たことがあると思う。

砂漠地帯が突如緑化する。もしくは、花の絨毯化する。

これが、嘘みたいな話で、実現している。

もちろん、そうなる前に、異常気象がやってきていて、大嵐や竜巻、大雪や吹雪、雹や大洪水など、とんでもない威力に見舞われているのだが。

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エレクトロニック パレード

エレクトロニック パレード

いっけん無秩序に見えますよね?
ふふ。そうなんですが、ここは完璧に管理された法則性によって動いているんですよ。
私たちも、最初はとても驚きました。
この膨大なとても把握しきれないようなパターンが完璧に管理されているんです。
どうぞ心ゆくまで楽しんでくださいね。

そう言って、ガイドの声は切れた。

ここの世界はとても例えられない。
例えてしまうと、それが途端に凡庸な味気ない世界へと、急降下しながら

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歩く水風船と蛾眉の飢餓

歩く水風船と蛾眉の飢餓

お前さん、ちょっとそこのお前さん。
んん?
そうさ、お前さん以外に此処には誰も居ないだろう?

お前さん、もしかしてその風船を割ろうっていうのかい?んえ?

そうさ、お前さんのその水風船だよ。
どこにある?だって?

ハッハッハハハハ!
お前さん、それは正気かい?
お前さん以外にどこに水風船があるっていうんだい。
そうとも。お前さんたちは、歩く水風船だろう?それ以外になんて云うのだよ。
私は知らな

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Ladybug Samba 2019

Ladybug Samba 2019

あなたと私が夢の国
森の小さな教会で
結婚式をあげました

照れてるあなたに虫達が
くちづけせよとはやしたて
そっとあなたはくれました

赤 青 黄色の衣装をつけた
てんとう虫がしゃしゃり出て
サンバにあわせて踊り出す

愛する二人に鳥達も
赤いリボンの花かごと
愛のくちづけくれました

今日は楽しい夢の国
森のお祭り舞踏会
白いドレスで出掛けます

幸せ誓ったお祝いに
森の可愛い虫達が
楽器を持

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夢くじらの回游

夢くじらの回游

ほら、みて。
やっと来た。
ずうっと待ってた甲斐があったね。
ねぇ、あの雨にうたれに行こうよ。
さぞ やわらかぁい音がして、
きっと すごぉくいい香りがするんだよ。

いいよ。
行こう。
あの雨にうたれたら
きっともう
ここへは
還ってこられないかも
しれないけれど。

それでも、いいの。
あの雨にうたれたら
はじまるの。
はじまるんだよ。
こんなにわくわくすることって
他にないじゃない。

そう

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Concentration

Concentration

集中すればするほど、この神経が衰弱していくのは、それほど僕が君と向き合う時間をナーバスなものにしているからだと思う。

頭の中で自動的に記憶されていく数々の君の残像を、僕は都合よく解釈しないように、出来るだけ正確に。

君の引く手札と同じカードを自分は一体どこまで記憶することが出来るのか。

何度目かの失敗でゲームオーバーを迎える、その前に、僕はすべてを記憶する。

正解が、いつも君の気分次第で変

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はなびらたちよ

はなびらたちよ

おまえたちは、むしられないだけ感謝したまえよ。

この國は、おまえたちをむしったり折ったりすることなく、咲くことを許可している。

おまえたちを見ては感動するものたちもおるのだぞ。

おまえたちは咲くだけで誰かを幸福にしている。

いや、哀しませることもあるかもしれないが、

それでも誰かを殺しにいくわけでもあるまいに。

そのはなびらがやわやわとほころぶと

みながよってたかってその下に集う。

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灰色ブランコ軋む時空

灰色ブランコ軋む時空

歪みのなかで、揺れて、揺れて、

揺れて、揺れて、揺れて。

今日の空は、とても良い色合いです。

良い色合いですか。へー。

そうです。とても良い色合いです。このまま黒くなることも、白くなることもできる、とても中途半端な、まるできみの心のような空色じゃないの。

んんん。たしかに。
そうなら、たしかに良い色合いなのかも。

いったり、きたり。

いなくなって、また戻って。

いったまま、戻らない

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ハリアナ

ハリアナ

このアナを通過するハリたちは

いつも痛くて

痛いのはいやだから

もっとアナを拡げよう

そうしたら痛くないって

信じてた

大きくあいたアナを見て

なにをおもうの

アナだらけに

なったカラダは

とても軽い

それは

あいてるひとしか

わからない

アナだらけのひとにしか

わからない

ハリたちは今日もたくさん飛び交うよ

突き刺さるより

マシでしょう?
#詩 #短編
#

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外に出た魚たちは、勝手に泳いで、いろいろな人たちの心に届く|茂木健一郎 @kenichiromogi|note(ノート)https://note.mu/kenmogi/n/n34daa3fab7fb
美しい文章に感動したので、イメージ図を勝手に描きました。笑
創造性って素晴らしいね、シェアです👏🌈✨😌

甘い罠

甘い罠

《赤》
きみがぼくの手をひっぱって
愉しそうに駆けるから
かかとを踏んだままのスニーカーが
そのまま麗らかな光の世界へ飛んでいきそうで

「さて、どこでしょうかっ?」
天真爛漫を開花させた満面の笑みで
いつもぼくを真っ直ぐみつめる
「なに?なにが?」
「この白木蓮の中に1つだけお花じゃないものが、かくれんぼしてます。さて、どこでしょうかっ?」
見上げると、純真無垢な純白たちが
眩しい青空に輝きわた

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