11. こうして、今までと変わらずお金は回っていく

旦那が突然亡くなってから、4ヶ月が経とうとしている。この4ヶ月、本当に大変だった、色々あった。いまだに信じられないと思うこともある。なんかふと、ただいまーって帰ってきそうな気がしたり。でも、どんなに待っても旦那は帰ってこない。あの人は、空の彼方へと旅立ったのだから。

私たち夫婦は、そこそこ仲が良かったと思う。もちろん、喧嘩もたくさんしたし、日々イライラもしていたけれど、3人の子供に恵まれ、子供たちと幸せな家庭生活を送るために、お互い仕事も頑張って、家事も分担して、休日は思いっきり楽しんで、時に二人でお酒を飲みながら語り合って、仲良くやっていたと思う。家計に関しても、幾度となく話し合ってきた。その内容は、我が家の毎月の収支だけに留まらず、この先の未来、どういう風に生きていきたいか、そのためにはどういう風にお金を使っていくのが良いのか。そして、いくら稼げばいいのか、いくら貯蓄が必要なのか、どんな備えが必要なのか。大きなライフイベントの前後はもちろんだが、2ヶ月に一度、二人でMoneyForwardの内容を確認しながら、ここはこうしたほうがいいね、あとこれだけ貯まったら次の海外旅行にいけるね、ってそんな会話を重ねてきた。

旦那を失って、旦那の収入も失って、心の支えと経済的な支えを一気に失った。我が家の世帯年収は半減したにも関わらず、国と行政から得られたサポートは遺族年金のみ。それでも、将来二人が定年退職した暁に、二人で海外を渡り歩きながら暮らすための資金としてかけていた養老保険のおかげで、子供達3人を大学に行かせるだけの教育資金は確保できたし、私に何かあった時用の保険も確保できた。相続放棄をしたことで、旦那が細々と返済していた事業負債を返済する必要はなくなり、また養老保険の掛け金もなくなった。おかげで家計は幾分楽になった。辛いけど、淋しいけど、なんとか私一人でも子供達3人を育てていけそうだ。経済的な基盤をなんとか確保できた途端、そんなふうに前向きになれた。

これからの我が家のお金の使い方について、2ヶ月1回話し合ってた相手がいなくなってしまったけれど、旦那と重ねた会話は私の中に鮮明に記憶されている。もし今後、子供達の教育のことや、毎月の家計のことで困ったことがおきた時、今までの旦那との会話を思い出しながら、私なりの解決策を見つけていこうと思っている。丁寧に話し合いを重ねてきたし、旦那の意向も十分理解できていると自負しているから、これは十分可能だと踏んでいる。旦那を失ったからといって、彼の意思までは失っていない。旦那はこれからも、私の中で、私たち家族の中で生き続けるのだ。

私も旦那も、まさかこんな形で別れることになるとは思ってもみなかった。まだまだ働き盛り、エンディングノートを準備するなんてもってのほか。どちらかが亡くなったときの準備をするのは、本当にそういう状況を招きそうで不吉だとすら思っていた。今時の子育て真っ盛りの共働き夫婦は、そんなもんであろう。お互いのキャッシュカードの暗証番号もしらない、どの口座にいくらはいっているのかもわからない、もしものことがあったときに、どうやって暮らしを立て直したらいいのか考えもしていない。個人的には、そんなに真剣に考える必要はないと思う。とはいえ、”備え”は必要だと思う。そしてその”備え”は、他の目的で行なっていることが、結果として死別した際の”備え”になった、というのが理想なのかもしれない。

我が家の場合も、相手が亡くなったときの明確な”備え”はなかった。なくなることなんて想定もしていなかった。でも、家族の将来のために備えてやっていたことが3つある。

家計をMoneyForwardを使って一元管理する
家計の話を積極的に行う
老後の遊ぶ資金として養老保険をかける

結果的にこの3つが、突然旦那を亡くした私が、我が家の経済基盤を整えるために非常に重要な役割を担った。だからこそ、声を大にして言いたい。共働き夫婦は、今すぐMoneyForwardを使いなさい、と。

MoneyForwardの素晴らしい点は、一元管理できることである。一元管理するということは、お互いにお金のことをさらけ出すことになる。夫婦別でお財布を管理していたり、夫婦のどちらかがお財布を管理している場合は、お互いに共有したくないという思いもあるかと思う。でも、本当にそれでいいのだろうか。夫婦とはいわば、家庭の共同経営者である。共同経営者であれば、家庭を健全に経営(運営)するためにも、まずは現状を見える化するのが第一歩であろう。

MoneyForwardを使うことで、お金の流れを把握し、月々の収支を把握することができる。そうすることで、もしかしたら家計の無駄を省けるかもしれないし、夫婦の会話が増えて夫婦仲が良くなるかもしれない。(はたまた、経済観念が全く異なり、別々の道を歩むことを決める夫婦もあるかもしれないが。それはそれで個人的にはありだと思う・笑。)

今ここで、自分の配偶者がなんの前触れもなく突然亡くなることを想像してみてほしい。毎月生活費にいくら費やしているのか、毎月どこにどんな風に支払いをしているのか、相手の所有する金融資産はどれだけあるのか、亡くなったときに保険金はどのくらい入るのか。もし、これらの問いにスラスラと答えられるのであれば、現状維持でもいいと思う。でももし、これらの問いに答えられないのであれば、夫婦揃ってMoneyForwardを使うことを検討してみてはいかがだろうか。MoneyForwardを使って家計を一元管理し、現状を把握する。これは、家庭を健全に運営するためにおすすめなのはもちろんだが、配偶者の突然の死という想像しがたいことが起こったときにも、あなたとあなたの家族のためにきっと役に立つから。

既婚者は今すぐ、MoneyFowardを使いなさい!
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(完)

*最後に*
私はプロのライターではないので、各所お見苦しい点があったかと思います。それでも最後までお読みいただきありがとうございました。皆様の配偶者が、これからも元気であることを心から望んでいますが、私のこの体験が、夫婦で家庭の危機管理について話し合うきっかけなったり、なんらかの指針となれば幸いです。

いただいたサポートは、まだ幼い子供がいるのに死別して困っている家庭のサポートを行うための活動資金や、サポート団体への寄付に利用させていただきます。