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学費を投資で準備する人が必要な心構え

「学資保険は損だから解約して、投資へ」という情報をTwitterやYouTubeで見かけます。

確かにインデックスファンドで運用していた方が、ここ最近の相場だと良さそうには見えます。

保険や貯金がいいよ!という訳でもなく、投資がいいよ!という訳でもないのですが、投資で学費のほとんどを準備するつもりの場合、目先のリターンの話ばかりで、必要な心構えについては余り語られていないように感じます。

今回は、学費を投資で貯めるために必要な心構えをまとめます。
全部想定した上であれば、学費を全て投資でまかなっていても問題ないと思っています。

心構え1、奨学金を借りることに抵抗がない

投資で学費を準備することを考えた時に、一番注意しなければならないのは、学費が大きくかかってくるタイミングで暴落がきてしまうことです。

運用する目的は「子供には好きな進路に行って欲しい」と思う親心からの方がほとんどだと思います。運用がマイナスになっているからといって進路を諦めさせる選択肢はないはずです。

そうなると、自然と奨学金を借りる選択になります。

私立理系の学費総額は1年生時は約155万円。
2年目以降も130万円以上の学費。
遠方に暮らすのであれば仕送り。
仮に月に10万円仕送りする場合、4年間の合計金額は約1,000万円。

相場が回復するまでの一時的な期間とはいえ、それぐらいの額を奨学金で借りることに抵抗がない心構えは必要です。

なお、奨学金は超低金利なこともあるので、資金に不安がある場合に敢えて借りるのは、個人的にアリだと思っています。

心構え2、暴落に耐えられるメンタル

例えば、リーマンショック時には50%以上相場が下がっています。
一括投資ではないとはいえ、積立していた資産の価値は大幅に下落します。
10万円のものが5万円に下がるのと、
1,200万円の資産が600万円下がるのとでは、
同じ下落率でもそのインパクトは全く違います。

その時に慌てて資産を売らずに「想定内だから奨学金500万円借りよう」と言える心構え。

1mの高さに設置された幅20センチの平均台は渡れても、
100mの高さに設置された同じ幅の平均台は簡単に渡れません。
金額が大きくなった時と冷静でいられるとは限らないことを念頭に置いておく必要があります。

心構え3、元値に戻るまでに4年ぐらいかかるのを知っている

S&Pを見ると、高値から安値になり、安値からまた元の高値に戻るまでに、平均で45.4カ月かかっています。

リーマンショックでは65.7ヶ月、ITバブルでは86.3ヶ月、高値に戻るまでにかかっています。

平均で4年、長いと7年近く元の値に戻ってくるまでかかっています。

つみたて投資であれば、高値にまで戻らなくても途中で利益が出始めると思いますが、そういった事情も全部把握しておくことが大切です。

この資料すごく参考になります↓

最後に

学費を投資で準備するのは決して悪いことではありません。

ただ、将来暴落して、そのタイミングがちょうどお金が必要な時期だった場合の心構えも今のうちからしておく必要があると思います。

投資(特につみたて投資)は、とりあえずでも始めることが一番大切ですが、始めたあとに基本的な部分をしっかりと勉強することも非常に大切です。

景気がいい状態が続くと、つい不景気もあることを忘れてしまいがちです。

投資で学費を準備する場合も想定されるリスクを念頭におき、落ち着いて対応できるようにしましょう!



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