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12.就職が決まり、ゴウキさん覚醒!?

6月頃から就職活動の方法を変えたゴウキさん。その結果、8月下旬には、2社から採用通知が来た。

どちらもIT系の会社だが、一方はWEB制作会社。もう一方は自社サービスを持ちつつ、地方自治体や企業とコラボをしながら商品開発やブランディングをする会社だ。

最終的に後者の会社へ就職することになったが、この選択が数年後、ゴウキさんや、てとてとの今後の働き方を大きく変えるキッカケとなった。

今までの仕事を振り返る

ゴウキさんは、再び就活を始めるにあたり、自分のキャリアを振り返っていた。

「鑑定人」という仕事は、一見何をやっているの分かりにくいが、広く捉えると「トラブルのコンサル」をしていたということに気づいた。

そこからは、「コンサル」という広いカテゴリーで就活をすることができた。また、ゴウキさんは以前からIT業界や、ものづくり(クリエイティブ)の世界に興味があったそう。

(ペアーズ で私にいいね!を返してくれたのも、私がITの会社に勤めていて、デザイナーの仕事をしていたため、まさに、そういう友人が欲しかった!というのが最初のキッカケだったらしい。IT業界でデザイナーしてて良かった!笑)

そこで、「コンサル」という今までやってきた強みが活かせて「IT×ものづくり」という新しいジャンルへの挑戦ができる会社に絞って就活していったところ、自社サービスを持ちつつ、地方自治体や企業とコラボをしながら商品開発やブランディングをしているとあるベンチャーに出会った。

その会社は、IT業界が未経験にも関わらず、鑑定人時代の実績からゴウキさんの可能性を感じて、採用してくれたのだ。

正式に内定がでたのは、2015年9月のことだった。

「やった!きまったよ!!!」と電話をかけてきてくれたゴウキさんの嬉しそうな声を今でも覚えている。

3月から就活を初めて約半年。

30代で業界を変えて就活をするというのは、結構大変なんだな。と感じた。しかし、諦めなければなんとかなる。自分の得意なこと、好きなことにきちんと向き合っていれば理想の職場にたどり着けるんだとも思った。

今となっては、笑い話

当時、仕事を辞めて東京に身一つでやってきた事を心配していた大分のご家族に対し、ゴウキさんは「今、ニートだけど西麻布の彼女の家で紐として暮らしている」とふざけて話していたため、地元では、それはそれですごい。とちょっとした話題になっていたそうだ。

いや、間違ってはいないけど、、、なんか違う笑

後から私が、「頑張って就活もしているし、ご飯も毎日3食つくってくれて、掃除も洗濯も!紐じゃなくって主夫をやってくれていますよ^^」と言ったら、お義母さんは少し安心していた。

仕事をはじめる

めでたく、人生初のIT系の会社に就職したゴウキさん。

しかし、初めの1ヶ月は「社長と同僚が何を言っているのかまったくわからない!」と言って、混乱していた。

「マージ、リソース、リスケ、クローズ、アグリー、コンセンサス、、、」

IT系の会社で働く人にとっては、当たり前に使っている言葉も、ゴウキさんにとっては全てが「マジカルワード」だったらしく、新しく出てきた横文字をエクセルにまとめてきて、毎晩復習する日々が続いていた。

(あれから3年半。今ではすっかりパソコンと横文字と(エクセルじゃなくて)Googleドライブのスプレッドシートを自由自在に扱うIT系ボーイになってしまった。)

ゴウキさんの覚醒!

ゴウキさんが就職したベンチャーは、社員が少ないため、未経験でもおかまいなしに色々な仕事が降って来たらしい。

プレゼン資料は何度もダメ出しされて、家でも夜遅くまで作り直していた。

外部のデザイナーと組んで、パッケージデザインや商品開発なんかも、分からないなりに手さぐりに進めていたようだ。

数ヶ月が経ち、マジカルワードも理解して、仕事にも慣れて来た頃の家での会話は、「今、こんなプロジェクトやっているんだけど、オレ思いついちゃってさ!このアイデア、実現したらおもしろそうじゃない!?でさ、これもやったらいいと思うんだよね〜、それからさ!」

と、次から次へと新しいアイデアが湧いて来てしまうゴウキさんのワクワク話をよく聞いていた。以前、千葉で暮らしていた時は、過去の話はよくしていたが、今やっている仕事についての話を聞くことがほとんどなかったので、新鮮だった。

しかし私は、ゴウキさんのアイデアは確かにおもしろいけど、夢物語に近いし、実現はしないんじゃないかな〜、だってこんなリスクもあるし、大変そうだし。。。と、本人には言わないけれど、そんな風に思いながら話を聞いていることが多かった。

それだけ、ゴウキさんのアイデアは飛躍していて、私には考えもつかないようなものばかりだった。

しかし驚いたのは、数ヶ月後。

ちょっと前に「こうだったらいいのにな〜」と言っていた話を、ゴウキさんはどんどん実現化していた。

私に話すように、ゴウキさんは色々な人に自分のアイデアを熱く語ることで、周りの人の心が動いて、「面白い!ぜひ一緒にやろう!!!成功させよう!」そんな風にいろんな人を巻き込みながらプロジェクトをどんどん進めていたようだ。

わぁ、すごいなぁ。

私は、自分のやりたい事は一人で実現していく派なので、周りの人を巻き込む事が苦手だった。それをこんなに楽しそうにやっていて、関わる人も幸せそうにしている。

過去の鑑定人時代のゴウキさんの武勇伝はたくさん聞いていたけれど、その様子をリアルタイムに目の当たりにするのは、はじめてだった。

本当だった!

私の前では、料理が上手でなんでもできる天才ゴウキさんだけど、仕事でも環境が整っていれば、こんなにすごい力を発揮するんだ。そんな風に、ゴウキさんの凄さをきちんと理解して、より尊敬の気持ちが湧いて来た。

うん、やっぱりゴウキさんはすごい人だ!

ニートから、プロデューサーに成長した!

この人は面白い人だ。私は、それをサポートしたり、応援したいなぁ。

そんな風に思いながら、会社で働くゴウキさんを毎日観察していた。

iPhoneアプリのたまごっちは、しばらく起動する事なく、進化前の状態でとまってしまっていた。

たまごっちさん、ごめんね。ゴウキっちさんの方が面白いものでね^^


次は、就職が決まったので引越しを考える!編です!

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