天崎 王太郎

本を読んだり、ビール飲んだり、映画観たり、ウイスキー飲んだり、登山したり、焼酎飲んだり…

天崎 王太郎

本を読んだり、ビール飲んだり、映画観たり、ウイスキー飲んだり、登山したり、焼酎飲んだり、ラグビーしたり、ワイン飲んだりしてます。

最近の記事

ジョジョ・ラビットは砕けない

この物語は1945年の春、S市杜王町を舞台にした少年少女の奇妙な冒険である。 い…いや… 体験したというよりはまったく理解を越えていたのだが…… あ…ありのまま今起こった事を話すぜ! 「おれはスクリーンの前でイスに座っていたと思ったらいつの間にか泣いていた」 な…何を言っているのかわからねーと思うがおれも何をされたのかわからなかった… 頭がどうにかなりそうだった… 興奮だとか感動だとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ もっと美しいものの片鱗を味わったぜ…… 第四部のタイ

    • それはつらいよ 映画『男はつらいよ お帰り 寅さん』と東畑開人『居るのはつらいよ』

      寅さんがスクリーンに帰ってきた。 渥美清が亡くなってから23年。シリーズが始まってからちょうど50周年にシリーズ50作目となる新作映画。 サブタイトルには『お帰り 寅さん』とありますが、当然寅さんは帰ってきません。映画のなかでもいつも通り、消息知れずただ、居ない。生きているのか、死んでいるのか。それについては触れられません。 居るのか、居ないのか。居ないのか、居るのか。教えてください寅さん。沈黙はつらいよ。 『居るのはつらいよ ケアとセラピーについての覚書』 本書はエッセイ

      • ノーサイド・ゲーム 小説とドラマ 雑感 第7話

        気が付いたらもう7話! 毎週感想書こうと思ってたのに、リアルタイム視聴を逃すともう難しいですね。。。 TVerで追いつくのが精いっぱい。。。 第5話のサイクロンズ戦なんかはいろいろ書きたかったんですが、今となっては書きたかったという記憶だけでもうあんまり覚えてないし。。。 リーグ2位で2018年シーズンを終え、いよいよワールドカップイヤーのシーズンに入るところというのがここまでのお話。 ちなみに小説ではサイクロンズだけに負けて3位。ドラマでは話を単純にするためにリーグを分

        • ノーサイド・ゲーム 小説とドラマの雑感 第3話

          第2話も観てるんですが、あまり面白くなかったので感想もとばしちゃいました。 でも第3話は良かったですよ。これは面白かったのでこの感動を残しておきましょう。 まさかの現役力士もう冒頭から大爆笑でしたね。 現役の大関じゃねーか。 いやあTBS本気ですね。まさかTBSで栃ノ心の取組が見れるとは。 どうやらTBSもNHKをぶっ壊すつもりなんじゃ。。。 でもTBSにはまだまだNHKをぶっ壊せませんね。 なんで下にスパッツはかせたんだろ。。。 相撲へのリスペクトが感じられないよ

        ジョジョ・ラビットは砕けない

          ノーサイド・ゲーム 小説とドラマの雑感 第一話

          7月7日(日)21時からTBS日曜劇場でまたも池井戸潤原作ドラマが始まりました。 原作小説もこの6月に書き下ろされたばかりの新作です。 ラグビー経験者かつ池井戸作品好きとしては見ないわけにはいきません! 小説は発売早々に買って読んでおりますが、感想を書くのはこのドラマを待っていました。というわけでドラマの進行に合わせて感想を書いていきたいと思います。 小説とドラマの差異 おおむねのあらすじに違いはないんですが、最も大きな違いは主人公君嶋の家族が描かれていることですね

          ノーサイド・ゲーム 小説とドラマの雑感 第一話

          2019年上半期、読書は24冊、映画鑑賞(劇場)は21本でした。それぞれ昨年同時期対比2冊増、12本減です。 映画、もうちょっと観たいですね。

          2019年上半期、読書は24冊、映画鑑賞(劇場)は21本でした。それぞれ昨年同時期対比2冊増、12本減です。 映画、もうちょっと観たいですね。

          彼女は頭が悪いから 雑感

          実際に東大生が起こした強制わいせつ事件を、直木賞作家が小説化したこの作品は発売当初から他人事と思えず、読まなくてはと思っていた。結局発売から1年近く経ってから読んだのだが、当時読まなくてはと思った直観は、やはり正しかった。 もちろん私は東大生でも東大卒業生でもない。強制わいせつ罪で逮捕された過去もない。 この物語を学歴社会だとか東大の傲慢さとかで論じてしまうと肝心なものを読み落としてしまう。 この物語をインターネット社会における正義とは何かを問いかけるものと論じてしまう

          彼女は頭が悪いから 雑感

          『愛がなんだ』 映画と小説の雑感

          愛がなんだ、そんなもの!この物語は恋の延長線上に愛があるとしたとき、その愛の延長線上を更に先にいく何かを描いている。そう読んで間違いないです。 私を捉えて離さないものは、たぶん恋ではない。きっと愛でもないのだろう。私の抱えている執着の正体が、いったいなんなのかわからない。けれどそんなことは、もうとっくにどうでもよくなっている。(211頁8行目) 勿論そんな感情に名前はまだない。 一般論では愛の範疇に入るのかもしれない。 ここでは映画と小説、本来であれば小説と映画と書くべ

          『愛がなんだ』 映画と小説の雑感

          戸隠山登山

          2019年5月中旬に戸隠山に登ってきました。 戸隠山は天照大御神が隠れていた天岩戸を、ちょっと開いた隙に放り投げた岩山だそうです。だから戸隠なんですね。ちなみに引きこもっていたのは宮崎県とされているので長野県までざっと800キロの、室伏もビックリの大遠投です。 忍者の里としても有名で登山口にある戸隠神社にはなんとさりげなく手裏剣がそっと置いてあったりします。にくい演出ですね。 登山口~八方睨戸隠山を知らない方のために一見してどんな山かわかる写真を登山口で撮ったのでこちら

          『ノルウェイの森』雑感

          ノルウェイの森を久しぶりに読んだ。大学1年か2年の時以来なのでざっと15年振り。 当時の感想なんて覚えてないけど、読み進めてたらトンデモないことを思い出した。20代の中頃、俺は主人公ワタナベのセックスを真似してたのだ! 感想は覚えてなかったのにめっちゃ影響受けてたのだ!! まあそれ以外にもかなりの時間をおいて(主人公の学生時代からドイツに行くまでと同じくらい)再読してみて引っ掛かった部分もあるのでツラツラと感想を書きます。トンデモ系ですけど。 『ここ』と『こっち』のレトリ

          『ノルウェイの森』雑感