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富山の夏に想いを馳せて。

富山が醸す重たげな空気は、少し煩わしくなる時もあるが今日はそれが丁度良い。

8月1日は富山大空襲の日であるそうだ。その2年後、復興し鎮魂と平和への祈りから花火大会を催すようになる。

これまで気にとめていなかった花火だが、ふと外に出てみた。我が家は田んぼに囲まれ、富山平野の中心に呉羽丘陵の麓にあるのだが、この丘陵を境に富山は呉西・呉東と二分して呼ばれる。

パッと鮮やかな光に遅れて、胸を射抜くそれはカエルの鳴声をかき消すように丘陵に流れ響きわたる。

空を覆い隠す高いビルも光もない富山の空に舞い上がった花火は美しい。

畦道に座り、打ち上がる度きゃっきゃと子ども達の声、感嘆を漏らす大人たち。夏の空気をこのように楽しめる富山がやはり好きなのかも知れない。


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