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事業案変更、自分のド真ん中へ

お疲れ様です。
人生初の起業の軌跡を(誰の役に立つかわからないが)残しておこうと書き始めたこの起業note。
今回は、"「このテーマで起業するぞ」とそれなりにちゃんと考えて決めたものの、いざ仮説検証のために1,000人規模のアンケートをとり(ご協力いただいた方、本当にありがとうございました!!)その結果と向き合ってみたら事業案が変わってしまった話" を書き残しておきます。

自分の中の「コアだけど蓋をし続けていたこと」が明らかになり、「自分はこういう人間だ!と思っていたはずなのに違ったんだ…かっこわる…」と、30歳という年齢にしてまだ自己認識に齟齬があったことにちょっと絶望しつつ、でも最終的には「事実としてそうならもう受け止めるしかないし進むしかない」と前向きな覚悟に着地した小物語です。

ある、コーチングを生業としていた友人(以下「コーチ友」と表記)に壁打ちしていた際の出来事だったので、リアルな「自分を知る過程」を追体験できたりするんじゃないかなと思います。

※具体的な事業案を書いたので一部有料とさせていただきます


ちなみに先日、3月末時点で考えていた事業案をnoteにもアップしています。

これを読んでいただいた方は、広く「見た目問題」に切り込もうとしているのね、とご理解いただいていると思います。


目指す社会はそのまま


元々、大きな野望としては「ルッキズムからの解放」を掲げていました。
ルッキズム(外見至上主義)とは超簡単に言うと「人を見た目で評価・差別してしまう思想のこと」です。
つまり私が目指すのは「見た目で人を判断しない・されない社会」であり、私が救いたいのは「ルッキズムが邪魔して自分を好きになれない・人生を楽しめない人たち」ということになります。

それは今でも変わりません。

そして「ではどのようにルッキズムから人々を解放するのか」について、アプローチは複数あると思っている中で、「自分が満足するまで見た目を磨いてしまう」をまずは事業化していこうとしていました。
これは私の原体験(自分の見た目に満足したら他人の見た目が気にならなくなった)に基づいており、この点も変わっていません。


方向性も大きくは変わらず


ただ自分の原体験だけではn=1でしかなく不安だったので、念のためアンケートでも「自分の見た目に満足する→他人の見た目が気にならなくなる」はあり得そうか、聞いてみました。

自分の見た目に関するアンケート1,067人の回答より抜粋

自分の見た目が気になっている人の約7割が「仮に自分の見た目が気にならなくなったら他人の見た目が気になる度合いは減ると思う」と回答、という結果に。
つまり「自分の見た目に満足する→他人の見た目が気にならなくなる」は十分あり得そう!と感じました。

自分の見た目に満足していて他人の見た目も気にならない人が過半数を占める世界、めっちゃ良くないですか?

とはいえ、「ルッキズムからの解放」とは本来、心の在り方や見た目以外の内面になんらかアプローチすることで実現されるべきもので、それが正攻法なんだろうと思います。
でも私自身がどう「見た目の囚われ」から解放されたのかを振り返ると、「自分が満足できるところまで見た目を磨いたから」は絶対に一つの大きな要素です。
私がそうだったということは、他の人にも同じ現象が起こる可能性はあり、救える人が何人かはいるということでもあると思っています。
そう信じて、この原体験を抱きしめて起業する形になります。


自分の醜いコアに近づいていく


では何が変わったのかという話ですが、同じアンケート内のこのグラフを見て、諸々思うところがありました。

自分の見た目に関するアンケート947人の回答より抜粋

一つ前の設問で「自分の見た目で気になるポイントがある」と答えた947人のうち、具体的にどこが気になるのかを複数回答可で答えていただいたデータです。
(自由記述欄にいただいたものまで表示できておらず申し訳ございません。)

最も気になっている人が多かったのが「体型」、次に「顔の肌」、次に「姿勢・歪み」、次が「顔のパーツ」、そして「歯の色」と続きます。

このデータを見て、どう感じたでしょうか?

私がまずこれを見て思ったのは「顔のパーツが圧倒的1位だと思ってたよ…想定外だ…」です。
そして、「事業を始めるにあたっていきなり全部のポイントを網羅するのは無理だから、まずは母数の大きい "体型" からアプローチするのが良いのかな」と考えました。
複数回答可にしたことにより「悩みの深さ」は度外視されているので、この数だけに準じる必要はないものの、大きいところから手をつけていくのが自然だよねと。

ただ、なんか「コレジャナイ感」があって。
なんかモヤってたんです。
いまいち気が乗らないというか、なんか「ま〜みなさんこうおっしゃってるんで、ダイエットからメス入れます〜?」みたいな。(うざキャラ感満載ですみません)

それをコーチ友にだらだら話していたら、「アンケートとってみてモヤってるんだね。逆にどんなデータがとれたらモヤってなかった?」と問われ、「顔のパーツが圧倒的1位であってほしかった自分」に気がつきます。

それはなぜか。
「顔のパーツ」の悩みにメスを入れたかったから。
正確には、私は「見た目に悩む人」の中でも特に「美容整形で失敗してしまう人・後悔する人・抜け出せなくなる人」を救いたかったから。
(顔のパーツを変えるとしたら、とりうる手段の大部分は美容整形になるという前提)

ではなぜ初めから「美容整形で失敗してしまう人・後悔する人・抜け出せなくなる人」を救うための事業をするぞ!とならなかったのか?

コーチ友に「それなら、気になるポイント4位って十分上位だし、顔のパーツ(美容整形)から手をつけてもいいんじゃない?」と問われた瞬間、我ながらひどくがっかりしたのですが、

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