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戸隠神社参拝の旅 其の二

其の一からの続きです。

宿坊に無事辿り着いた時、時間は午後の三時を回っていたため、
宿から徒歩数分の中社のみを参拝しました。


中社の様子
人はまばら


石段を登りきった場所に中社はあります。
普段しっかりした運動らしい運動をしていない40代主婦には、まあまあキツイ登りでした(こんなんで奥社参拝大丈夫かなとちょっと案じてみたり)。

しかしご安心あれ、横手に階段よりは比較的楽かと思われる坂もご用意されております。
…と思っていたのですが、翌日行った時に坂の方を利用して見たところ、
”あれ?階段の方が楽だったんじゃ?”
というまさかの事態が発生したことをご報告しておきたいと思います。


気を取り直して、
そこから、お昼は軽めにしか食べていなかった我々は、小腹が空いていることにふと気づきました。
そこで、グーグルで検索してみて良さそうだなと直感を感じたお店に入店。
そのお店が、本当にお世辞抜きで、心から素敵なお店だったのです(私の直感ナイスジョブ!)。

カレーライスを美味しくいただきました。
来店されている他のお客さんたちも優しい雰囲気を醸し出しており、
とても居心地がよくて心も身体もほかほかと温まりました。


谷川俊太郎さんの直筆の作品が
だるまちゃんかわいいな


本当に素敵な空間でした



中社へ行かれる際は、ぜひランプさんにも立ち寄って見てください。
心からお勧めいたします。

戸隠当日は、この辺りで宿に戻り、翌日の奥社参拝に向けてゆっくり休みました。


明けて翌日、
朝食をいただいた後、10時頃からいざ奥社へ。
宿近くの中社から奥社山道入口までは徒歩で30分。
そこからさらに、奥社までは徒歩約40分(ここからは車は不可)。

奥社入口に何やら食堂の様なお店があることを横目で確認しつつ、
いざ奥社&九頭龍社へ向けて出発!

しばらく歩き続けていき、随神門という赤い門をくぐり抜けると…
以前テレビや本でお目にかかったことのあるとても大きな杉の木の並木道が続いていました。
この景色は息を呑むほどに圧巻。
自分の小ささというか、自然の偉大さに畏怖の念を感じた瞬間でした。
門をくぐる前とくぐった後の空気感もかなり異なったのも印象的で。
個人的な感想ですが、なんだか異空間に入り込んだ様なそんな神秘さもあったのです。


随神門


壮大な並木道



そこからさらに歩き続け、石段を登りきったところに、九頭龍社と奥社がありました。


山頂からの景色


渋い佇まいの九頭龍社


こちらは奥社
急に近代的


頂上に着く頃にはうっすら汗ばんでおり、そんな身体に吹き付ける冷たい風が心地の良いものでした。
8歳の息子は石段を物ともせず、なんなら一段飛ばしをしたり走り続けたりして、私よりかなり先に到着しておりました。
少しでいいので分けて欲しいその体力…

ここで、ふと御朱印をもらおうかなと思い立ったのです。
ここまで特に御朱印に興味がなかったこの私。
せっかくここまで来たのだから、そして念願の戸隠神社なのだから、いただいていこうと決めました。

ということで、無事に御朱印をいただき下山。

奥社入口で目ざとくチェックしていた、お店でおやきをいただきました。
三個いただきました。
美味しくて美味しくて息子と二人、ほぼ無言で完食しました。

そこから、
まだ時間もあるしということで、火之御子社へ散歩がてらぶらり。

そして、本拠地の中社へ戻り、
せっかくだから中社の御朱印もいただいておこうと授与所に行ってみると、
”五社の御朱印を集められますと、記念品を贈呈しております。
まだお時間もありますし、ぜひ行ってみられてください”
と、地図までいただいてしまったのです。
(ちなみに火之御子社は無人であった為、御朱印は中社でいただく形となりました)。

う〜む、全くそんな気はなかったのだが、そこまで言われて行かなければ女がすたると、一念発起し(使い方合ってるのか?)残る宝光社の授与所へ向かうことに。

拒否する息子を物で釣るという大人ならではの技を駆使し、宝光社へ向かうためバス停へと急ぐ我ら。
運よくほとんど待たずにバスに乗り込むことができました。
中社から宝光社へはバスで5,6分。


宝光社前のバス停に着いた時に見えた夕焼け


授与所が閉まるぎりぎりで御朱印をいただくことが出来、ほっと一息ついたのも束の間、
なんと次のバスが来るのが約一時間後だったのです(確かそうだった気がする。いや…もしかすると30分後だった? ここ最近の記憶力の低下には驚くばかり)。
日もどんどん暮れてきている。
さらに、息子がお腹が空いたと不満を漏らし、かなり不機嫌になってきていることに焦る私。
歩いて帰るしかないか、ということで、30分かけて薄暗い道を徒歩で帰路に着くことに。

途中、
木々の中の暗い車道を歩いたり、側溝にはまったり(漫画みたいにズボッとはまりました)、少し前方で突然止まった車を訝しんで変な妄想をしたりと、
色々ありながらも、なんとか無事に宿に到着した時の安堵感と言ったら。


無事、中社近辺に到着した時に見えた月が
とてつもなく輝いて見えたなぁ


そして、何より一人でわちゃわちゃして落ち着きがなくなっている私を、
落ち着かせて励ましてくれた息子に、成長を感じ感動したのも事実。
”大丈夫だよー”と、どっちが大人なのか分からない励ましの言葉を頂戴したりしました。
彼もお腹が空いていただろうし、疲れていただろうに、それでも私を励ます優しさを持っていることに、たくましさの様なものを感じたのであります。


嬉しさと喜びもひとしおの
五社参拝記念の栞


ということで、
私と息子の二人旅は大変実り多きものと相成りました。




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