**この記事に書いている
過去に言われてイヤだった言葉。 **

※母親だけが悪いわけではないし
色々な背景があるということは一旦横に置いておく。

「ちゃんとご飯を作ってくれていたのなら、そんなに酷いお母さんではなかったのでは？」

「お母さんも愛情はあったとは思うけど、何かのかけ違いでそうなってしまったのでは」

「でも、そんなに悪いお母さんに見えないんだけどな」

「お母さんも色々大変なんだからわかってあげたら？」

女手一つで4人も子どもを育てて仕事もして大変なんだから

シンプルに言って
いくらやることやっていようが
そんなの理由にサンドバックにされるんだったら
仕事しなくてもいいから
生活保護でもいいから
きつい時にご飯なんか無理して作らなくてもいいから
安心できる家庭がよかったと思っていた。

ワタシがいるせいで
そんなふうになるんだったら施設に入れてほしかったし。
捨ててくれたほうがよかった。
なんなら殺せよとも思っていた。

そんな風に見えないと言うが
家の中だけでしか事件は起こらんよ。

そういうことなんですよね。

若い頃、こんな内容のテレビ番組を見た。

うちと同じ
母子家庭で育った兄弟たちが、大きくなって
“女手一つで昼も夜も働いて育ててくれたお母さんに感謝の気持ちを〜”

そんな番組だった。

その時
女手一つで育てて昼夜働いてても
表面は同じに見えるけど
こんなにも違うんだなと思った。

テレビのほうは
貧乏でもきつくても
そのお母さんは基本的にニコニコしていた。
子どもたちとコミュニケーションをとっていた。

うちは楽しい会話もなく
ご飯を食べる時は、いつもイライラしてグチグチネチネチいっている。
そんな母親とご飯を一緒に食べるのはイヤだった。
母親が仕事から帰って、車庫に入れる車の音が聞こえてくるたびに吐き気がした。

母親のつくるご飯はちゃんと栄養もあって
味はおいしかった。
だが、それよりも苦痛のほうが大きかっただけだ。

ご飯と一緒に毒も食べさせられてたような気分だった。

母親も人間だから、むかつく時や悲しい時もあるだろう。
そういう時にまで常にニコニコしてろとも思わない。

ただ毎日毎日、毒あびてたら
そりゃメシもまずくなる。

貧乏とか金持ちとか
親が無職かとかお偉いさんとか
ご飯を作ってたとか、作ってないとか
両親揃ってるとか、片親とか

そういう表面的な問題ではないんですよね。