じいちゃんと再会した時
じいちゃんは母親に何度も謝ってて

ワタシはそれで母親が少しでも気が楽になるならと思いつつ
それとは別のことを考えてた。

この事なのだが

うちのオヤジはホントにクズででもおもしろかった。ただホントにクズだった。
仕事は長続きせず、パチンコ三昧、借金まみれ
常に母親とケンカ、DVしてるのに子ども4人つくる（コレ2人ともバカ。そしてそのバカの血を受け継ぐワタシw）

そして母親と離婚し
その後反社会勢力に入会し
薬物依存、何度もタイーホされる。

じいちゃんからは勘当される。

ワタシは個人的にたまーに連絡とってたが
すぐタイーホされるので連絡がとぎれ
2年後くらいにしらん番号からかかってきたらオヤジだったとか今までよくあった。

オヤジだしたまに近況話すくらいは別にいいと思ってた。
だが今はまったく連絡をとってない。

なぜかというと
自分の知り合いの男を紹介するとしつこかったから。
自分の娘を売るな。

そして
「お母さんばかり責めるな。お母さんも苦労したとぞ」
とお前が言うな発言。
それにわたしは母親だけを責めていない。
周りの大人も悪いし社会も悪い。クソ。

だが離婚に至っては
「そもそもおまえが大半の原因をしめてるくね？」
というと
「何だ親に向かってその言い方は」
と、お前が言うな発言ww

親？
おやおや？
おやおやおや？

である。

その頃
自分の問題にも向き合ってた時だから
「うん、こいつもういらん」
と思いブロック。

ただ、やはり希望的観測はもってた。

親が離婚して親戚との付き合いもなくて
自分が寂しい思いをしたから
母親や父親の悪口だけは我が子に言わず（元旦那の悪口も）
そしてオヤジに関してはたまに連絡をとり自分と孫の成長を伝えつづければ、
歳もとったし、いつか落ち着いてくれるだろうと。

話がとぶが
以前、オヤジが2ヶ月くらい家に滞在してた時があって
その頃、娘が生後半年くらいだった。

・家のことをする
・金は少しでもいれる
・余計な迷惑かけることはしない
を条件に居たのだが
朝はみそ汁を必ず作り洗濯もきちっとし（ムショ仕込み）カレーを作り
そして息子も娘もかわいがり
小さな娘と一緒にお風呂に入り、昔のおまえを思い出すと笑っていた。
そしておもしろかった。

それがあるから
悪い思い出ばかりじゃないから
どうしてもそこにすがる。

でも
自分と本気で向き合ってる時はしんどい
そんな時にオヤジの悪い部分、無神経かつ自己中心的な対応はストレスだった。

だから今は連絡をとってない。

本題に戻す。

ワタシはそれで母親が少しでも気が楽になるならと思いつつ
それとは別のことを考えてた。

それはオヤジのことだ。

この人は、オヤジに対してはどう思ってるんだろう。
一家にとって出来損ないで、困らせるだけの邪魔モノでしかなかったんだろか。

じいちゃんは校長先生だった。保育園の園長先生もしてたらしい。
でも酒乱だった。

何かのストレスを
家族にあたりちらし
そして1番の出来損ないのオヤジには特に矛先が大きかったのではないか。
オヤジはこどものころからどもりが酷かったと聞いた。

そう
少なくとも
じいちゃんは
オヤジにも謝るべきだと思ってた。

点と点を線で繋げてみれば
そうなる。

オヤジが育てにくい子であったことには間違いないだろうけど
ただ実際、当時の時代背景とかもあり
情報の有無や、土地柄、風習、などなど
ほんとに色んな要因があるから
親だけが悪いとも思わない。

だから
いろんな人間がいる。

いろんな人間がいる。

世の中の犯罪者もホームレスも
精神障害者も
なにかしらがあってそうなってる。

じいちゃんはオヤジにも謝るべきだと思ったのも
ワタシのエゴかもしれん。
自分と照らし合わせたのかもしれん。

自分の中の黒いやつが
「誰かひとりでも
周りの大人誰かひとりでも
気づいてたら、わかってあげてたら
ワタシはこんな負の遺産を背負う必要はなかった。つらいおもいをせずにすんだ。」

本当は周りの大人たち全員に
ワタシに対して謝ってほしい。
反省してほしい。

今でこそ見直してるとこは見直して改善してるし、
それこそ自分のような人間は増やしてはならんと思う。

ただ戦争からボロボロになって生還したはいいが
トラウマをかかえたまま大人になった人間は
ワタシだけじゃないしな。

過去は変えられるけど
その道のりはラクではない。
運もある。
一つの要素だけではない。

実際
謝ったところでどうかなるわけじゃないし。

オヤジもじいちゃんが亡くなった今どう思ってるかわからない。

ただ
どこかで歯車が狂って
ボタンのかけ違いがあって
そのまま解消されずに
死んでいく人。
そして残された人間。

そういうどうしようもない現実って
あるよな。

またいつか
どこか別の世界で出会うんだろうか🌝