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沖縄好き、海好きにおすすめな小説5選

 私の趣味の一つに読書があります。本は、人が長い年月をかけて得た知識を学ぶことができますし、まだ経験したことのないことを疑似体験させてくれます。そして、私は沖縄が好きで、海も好きです。小説の中で沖縄が出てくるとついつい読んでみたくなりますし、海やサーフィンなんかが出てくると気になってしまいます。本はその世界を味合わせてくれます。
 今回は、そんな私が選ぶ『沖縄好き、海好きにおすすめな小説5選』を紹介したいと思います。ぜひ、手に取って読んでいただけたらと思います。

①『カフーを待ちわびて』 原田マハ


きっかけは絵馬に書いた願い事だった。「嫁にこないか。」と書いた明青のもとに、神様が本当に花嫁をつれてきたのだ。沖縄の小さな島でくりひろげられる、やさしくて、あたたかくて、ちょっぴりせつない恋の話。
『カフーを待ちわびて』内容紹介(小説裏表紙より)

 映画にもなっている作品ですのでDVDでも見ることができます。私は本もDVDも見ましたが、良い作品でした。最後はそこにつながるのかと。思いを上手に伝えるのは難しい。そんなせつなさを感じさせる作品です。沖縄の文化も感じられる素敵な一冊です。

②お父さんはユーチューバー 浜口倫太郎

 この小説に関しては、以前記事にしたことがあります。宮古島を舞台にした作品です。私の友人が表現するこの作品の主題は「やーでぃ」=家族でした。是非、このnoteを読んでいただけたらと思います。

③『アンマーとぼくら』 有川ひろ


母の予定に付き合う約束で沖縄に里帰りしたリョウ。実の母は子どもの頃に亡くなり、再婚してリョウを連れ沖縄に移り住んだ父ももういない。休暇は三日。家族の思い出の場所をめぐるうち、リョウは不思議な感覚にとらわれる。この三日が、恐らくタイムリミット。三日目が終わったら・・・終わったら。どうなる?
『アンマーとぼくら』内容紹介(小説裏表紙より)

 沖縄本島への里帰りなので、出てくる地名や場所は自分にとってイメージが湧く場所でした。その場所を一緒に巡っているようで沖縄の世界に連れて行ってもらえた感じがしました。そして、里帰りで母と過ごす時間の意味が最後につながって、それでもなんだか不思議な感じがあって、余韻が残る一冊です。小説の中で訪れた場所はGoogleearthなんかで検索しながら読むとイメージが湧いて面白いと思います。

④『海が見える家』 はらだみずき


入社一か月で会社を辞めた直後、田舎暮らしをしていた父の死を知らされた。電話は知らない男からだった。孤独死したのか。文哉が霊安室で対面した父は、なぜか記憶とはまるで違う風貌をしていた。家族に遺されたのは、丘の上にある、海が見える家。文哉は早々にその家を処分するため、遺産整理をはじめる。そして、疎遠にしていた父の跡をたどると、意外な事実を突きつけられていくのだった。
 夏、豊かな自然が残る南房総の海辺の暮らしを通して、文哉はもう一度自分の人生を見つめる時間を過ごす。「幸せとは何か」を静かに問いかける。
『海がみえる家』内容紹介(小説裏表紙より)

 幸せって何か、大事なものって何かを伝えてくれる作品。こんな場所で過ごしてみたいと思える作品。でも父が本当に大切に思っていたものは何なのかに触れたとき、私の心はとても温かくなりました。この心は今の私にすごく分かるなぁ~って一冊。きっと心温まる作品です。是非!!これだけ、沖縄は関係ありませんが、海が好きな人には・・・。

⑤『てぃだかんかん』 百瀬しのぶ


 美しかったサンゴの海をもう一度、取り戻したいー。金城健司は、妻・由莉と二人の子供たちと沖縄の地幸せな家庭を築いていたが、ある日、潜った海で、異変を目にする。サンゴが白化して、死滅していたのだ。それまでの、飲食店の仕事を辞め、サンゴの養殖と海への移植に乗り出す。
しかし、現実は甘くなかった。試行錯誤の移植作業、大学からのバッシング、莫大な借金・・・。
 すべてを乗り越えるため、愛する妻と家族、そして、彼の熱意に打たれた仲間たちに支えられて、健司は世界初というサンゴの人工産卵に挑む。
『てぃだかんかん』内容紹介(小説裏表紙より)

 「てぃだかんかん」の「てぃだ」とは沖縄の方言で「太陽」なので、このタイトルは「太陽がカンカン照り」という意味です。
 この話はナインティナインの岡村隆さんと、松雪泰子さんが出演し、映画にもなっています。そして、実話です。実際に沖縄で世界初のサンゴの人工産卵に取り組み、07年環境大臣賞・内閣総理大臣賞を受賞した金城浩二さんの話が小説になっているのです。私は映画も本も読み、実際にこの方に会いに行き、話を聞きに行きました。「映画と本を読んで、会いたいと思ってきました!」と伝えると、その当時の苦労話まで教えてくれました。物事をやり通す人の力強さを感じました。
 金城さんが始めたサンゴ畑については以下にあります。実際に私も10年ほど前にこの場所にいって会いにいきました。

 

10年前の私と金城さんでパシャリ。

以上、『沖縄好き、海好きにおすすめな小説5選』です。興味がある作品がありましたら、是非読んでみてください。心動かされる作品ばかりですよ!

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