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あらためて、自己紹介。

昔から漢字やことわざが苦手だった。かわりに外国語の発音がやけによかった。だから、だろうか。ほんとうに好きなものに気づくのに、時間がかかってしまいました。文章を書くことが大切な存在だと素直になれる今日。あらためてどんな人間なのか、現在のことを少し書いてみます。 何をしている人なのか 2019年4月にサイボウズに新卒入社。同時期から製品プロモーションを5年間担当。製品を知って、興味をもってもらうことを軸に、交通広告やWeb広告、動画やランディングページなど、幅広い広告制作を勉

    • 胃袋幸日記

      とある日の深夜2時。私は飛行機の予約ボタンをポチッと押していた。1週間後。いま高松にいる。 そういえば5年前の3月もこうして高松にいた。瀬戸内のカラッとした空気に電線のない高い空。旅に出る理由は、美味しいうどんが食べたいとか瀬戸内のアートが見たいとかいくつでも思いつくが、ベルトコンベアのように運ばれてくる毎日からちょっとだけ逃げたい、と思っていたのが本当のところだった。 とはいいつつ美味しいものには目がない。今日は胃袋を3倍にして帰ってきた記録を紹介したい。 くいもんや

      • お久しぶり、と大きなブレーキ

        お久しぶりになってしまった。 欲しかったものは、あきらめた瞬間に手に入るのはどうしてか。やりたかった仕事、行きたかった場所、出会いたかった人たち。こんなふうに生きたかったと思う日々が、紛れもなく「自分名義」でこちらに近づいてくる。今年のわたしは、ほんとうにほんとうに、ラッキーが続いている。そんな半年間だった。 うれしいことがつづくと、わたしっていう人間は少し不安になる。「こんなの絶対にうまくいかない」「自分の実力のなさがバレる」。そうやって、できることも諦めようとする。わ

        • 余裕のない日々

          母からLINEがとどいた。 ちょうど4年間の今日、 私は最愛の母校 ICUを卒業していたらしい。 送ってくれたFacebookの投稿に 若々しい笑顔の自分を見つける。 月日が経つのはあっという間で、 なんと私は来月からまた「学校」という 名前の場所に通うことになった。 勉強きらいな癖に、まったく懲りないね。 自分は、なんかずっと、 社会をもうちょいまともにしたい という謎の思いがあって。 今年27歳になる私には、 もう神様が最後のチャンスだと そう言ってるようにしか思

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        • 思い出の話がしたくて
          7本
        • 美味の話がしたくて
          1本
        • 社会の話がしたくて
          2本

        記事

          社会をよくするってなんだろね

          「なんで選挙行くんですか。」 当時も、そして今も、私は選挙に行く自分を少し恥ずかしいなと思っている。 若者なのに週末に選挙行くって暇そうだし、政治に興味あるって生活に余裕があるからだし、社会の痛みすべて知ってるわけじゃないし。だからなんで行くのと聞かれたときも「いや、わかる、私もそんなんじゃないよ」とわかりのいい人間ぶっていた。でもずっと逃げまわってきたこの感情と、近々向き合わないといけない。 選挙に行く理由。答えはシンプルだ。公的なサポートでいい思いをしたことがあるか

          社会をよくするってなんだろね

          最近のシェアハウスと、転職のこと。

          いつものほほんと優しい同居人たちが、珍しく殺伐としている。それはそう、転職活動をはじめたのだ。頑張ってる2人のために私ができることはあまりにも少なく、とにかく風呂を早めに入れるとか、ゴミを捨てるとか、大きな声で歌わないとか、それしかできない。死ぬほどもどかしい。 居間で眉間を寄せている2人。ふと、あれ、自分は転職しないのか。なぜなんだ、おい大丈夫か、と考えてみる。そういえば去年、とある憧れの企業を一社受けて内定が出ていた。でも行かなかった。学生の私が知ったら、26歳の私に手

          最近のシェアハウスと、転職のこと。

          留学から10年。大人になった私とスウェーデン人ホストシスターで、コロナ、大学、就職、出産について話した。

          「ひさしぶり!」 変わらない笑顔を見てホッとした。 留学先のスウェーデンから 帰国して早10年。 親友である彼女とは 3年に1回くらいのペースで、 お互いの国で会ってきた。 今回は I ちゃんが日本にいる番だった。 そこで話したことが、 思いのほかおもしろかったので また読めるように記しておこうと思う。 ご本人に許可をとった上 個人情報はふせて、 すてきだと思った考えや経験だけを書く。 最近どんな感じだった? 去年の夏に大学を卒業して、 ゆっくり仕事を探してるよ。

          留学から10年。大人になった私とスウェーデン人ホストシスターで、コロナ、大学、就職、出産について話した。

          わが家の冷蔵庫にはしょうゆが3本ある

          「わたしたち」が住むその家は、 JR中央線のA駅から15分ほど歩いた場所にある。 2022年4月に入居してからというもの、 おどろくほど穏やかな毎日をおくっている。 そんな暮らしぶりとは裏腹に、 周囲の人たちは、ややザワついているらしい。 たとえば会社の同僚や友人に会うと、 「それで、シェアハウスはどう?」と質問ぜめ、 「毎日が修学旅行みたいで、疲れない?」とも言われる。 なるほど。 すっかり「日常」になった暮らしだが、 そんなに面白そうなら、 ほんとのこと、書いちゃ

          わが家の冷蔵庫にはしょうゆが3本ある

          ずしん、という音がする

          この秋で26歳になった。あんまりニュースを見ない大人になってしまった。記者志望だった過去の自分に「やっぱりダメだった」と謝りたい。 自分以外の感情を演じられなくなったと思う。学生時代は気力も体力も有り余っていて「社会の痛みすべてを感じないと」と思っていた。けれども今は、広い世界を救うことより、なりたい自分になりたいし、欲しいものだけが欲しい。 でもだからこそなのか。ひとつひとつの社会問題に感じる痛みが「ちくちく」から「ずしん」という重たい音を立てるようになった。 たとえ

          ずしん、という音がする

          ありがとうございました。

          わたしにはコンプレックスがある。 それは常にどこかしらの体調が悪いということだ。もともと自律神経が弱く、家族のおでかけで車に乗れば顔が真っ青になり、学校の運動会では真っ白になり、今日だという日こそがっかりしてきた。そんなことから、自分の力を信じるのが苦手だ。「がんばろうとすると、必ず何かが起きる」と、できない方の自分を前提に生きていた。 それでも学生時代は体力に任せてうまく成績を伸ばし、行きたい大学に行ったり留学に飛び立ったり、それなりに努力をかたちにした。しかし二十歳を

          ありがとうございました。

          高校のローファー

          昨年まで、高校時代の黒いローファーを履いていた。 高校2年に買ったから約9年の月日を過ごしたことになる。この話をするとたいていドンびかれる。 もともと物持ちがいいタイプだった。でもそれ以上に父が教えてくれた「いいローファーは大事に履いていたらピタッと皮膚の一部になるよ」という言葉に興味があったのだ。まだ使えるし、捨てる理由もなかったので。高校、大学、社会人と舞台をかえて履き続けた。これが見事にその通りだった。 もちろん最初から身体の一部ではなかった。最初は革靴特有の硬さ

          高校のローファー

          一緒にいることについて

          その夜、私は街で映画を見ていた。 映画のあとお腹が空いたので、 大好きなお店でパスタを食べた。 そしてふらっとお酒を一杯だけ飲んで、帰った。 夏が消えかけた8月末の夜道である。 なんと自由なんだろう。 自分自身でいる、ということは。 私のために生きるということは。と思った。 誰にも期待せず、失望させず、 自分の心と腹を満たすことだけに集中する。 あまりにもシンプルだ。 私は何がうれしくて、 人と一緒にいるのだろう。 今日の映画を思い出す。 ひとりの男性を愛し、家庭

          一緒にいることについて

          好きな街で暮らすということ

          2022年4月。JR線の通る「ある街」に引っ越してきた。 ここは、にぎわいのある地元のスーパーや、いまどきなコーヒー屋さん、独特のセンスを感じる本屋さんが立ち並ぶ。「文化的」という言葉がぴったりな、東京らしい街だ。わたしはこの街の暮らしがとても気に入っている。 そんなわたしは、この街に出会うちょうど一年前。「楽しい」とはほど遠い感情で暮らしていた。 社会人も3年目になり仕事も慣れてきたころだった。 一年前からはじまった疫病がおさまらず、仕事と生活のいったりきたりを過ご

          好きな街で暮らすということ

          中央線とビールの味

          中央線。大学時代のにがい記憶を思い出す。 いまからもう5-6年も前なのか。 午前授業の眠すぎる朝。友だちと談笑した帰り道。はじめて恋人と出かけた週末。 晴れの日も雨の日も経験したのが中央線だ。 そんな中央線沿線で、わたしは今日懐かしい人たちと会っていた。 このメンバーで会うのは実に5年ぶりだろうか。 わたしたちは18歳の夏に出会った。 ひょんな運命で大学のとある活動の幹部をひきうけることになり、右も左もわからないのに、やることと責任だけは一丁前にあった。 当時

          中央線とビールの味

          キューバの記憶

          忘れられない旅行がある。 精神も身体もヘトヘトになった、 あまりたのしくない思い出だ。 きっと二度と行かない場所。 でも人生で出会えてよかった場所。 それが、キューバだ。 「キューバへ行こう」といったのは、 大学生当時、お付き合いしていた人だった。 彼にとっては人生初の海外旅行だというのに、 「みんなが驚くような場所がいい」といっていた。 彼のそういうところに、ひかれていた。 いっぽうのわたしは、海外旅行には慣れていた。 でもクレジットカード・Wifi・英語があれ

          キューバの記憶

          noteでよかったこと

          コロナがはじまってから、 文章がまったく書けなくなりました。 だから、ひさしぶりに書いたnoteを 1万5000人が読んでくれたと知ったとき、 ちょっと泣けるくらいうれしかったです。 noteは「文章が書けるところ」以上の存在でした。 途方にくれるできごとも、 noteにむかえば不思議と出口がみえた。 書けば、ミリ単位でも 前にすすめるような気がしました。 だから2年前、突然書けなくなったのは、 しんどいできごとでした。 いじけてドラマや漫画に逃げて、 だれかの人生

          noteでよかったこと