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【必見】英語は英語のまま理解するべき?


こんにちは!MONEY ENGLISHコーチのChizuruです。

5月もGWが明け、既に夏模様となってきましたね!皆さんの
英語学習は順調でしょうか?

英語学習を進めていくと、そのなかで様々な学習法を耳にすることがあるのではないかと思います。

そのうちの1つとして「英語は英語のまま理解したほうがいい」というものを聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。

私は以前、ネイティブの先生から「英単語の意味を調べるときは英英辞典を使うのがいいよ」と言われたことがあります。

英英辞典というのは、使ったことがある方はご存じだと思いますが、英単語の意味を英語で解説している辞書です。

例えば、”restaurant”を英英辞典で調べてみると、下記のように記載されています。

“a place where you can buy and eat a meal”

引用:ロングマン現代英英辞典

当時の私は何も考えず、「英英辞典を使うなんて、なんだかかっこいい!英語中級者の仲間入りできた!」くらいのことしか考えていませんでした。。

それから10数年。。。

私自身、英語学習について長年研究してきた観点から、実際に

「英語は英語のまま理解したほうがいいのか」

ということについて詳しく解説いたします。


なぜ英語は英語のまま理解したほうがいいと言われているのか?


「英語は英語のまま理解したほうがいい」と言われている理由、それは英語脳を作るためです。

英語脳とは?


英語脳とは何か?というと、日本語を介さずに英語を聞いて理解したり、話したりできる状態のことです。

すごく難しいことのように思うかもしれませんが、実はもうほとんどの方ができています!
どういうことかというと、例えば”Hello!”と言われて、頭のなかで「こんにちは!」に置き換えたりしていませんよね?

瞬時に何を言われているのか理解できていると思います。

でも、”I arrived on time, otherwise I would have missed the train.”のようなシンプルではない英文を言われると、そのまま理解するのが難しくなって、日本語に訳してしまうことがあるかと思います。

ちなみに訳はこちら↓
「私は時間通りに到着した、そうでなければ、電車に乗り遅れていただろう。」

英語脳の重要性


では、次になぜ英語脳になったほうがいいのか、についてです。
これは、ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、英語脳があれば英語でのコミュニケーションがかなり楽になるからです。

英語で会話するときって、日本語で話すときと比べて、頭の中が大忙しになりませんか?
とにかく集中!という状態になりますよね。

でも、英語脳だと、考えないといけないことが減って、忙しい状態が緩和されていくんです。
具体的に表すと下記のようなイメージです。

①日本語訳を介している場合
相手の話を聞く→日本語に変換→内容を理解→返答を日本語で考える→英語に変換→返答する(6ステップ)

②英語脳の場合

相手の話を聞く→内容を理解→返答を考える→返答する(4ステップ)

ステップが多ければ多いほど、意味の理解と英文の構築に時間がかかり、瞬発力のないコミュニケーションになってしまいますね。
よりスムーズな会話のために、この2ステップはできるだけ減らしたいですよね。


日本語を介して学習することは悪なのか?


英語脳の重要性をお伝えしたところですが、実際に英語学習ではなるべく日本語を排除するべきなのでしょうか?
これからは英和辞書を一切使わなくなると考えるとなんだか不安な気もしませんか?

早速結論からお伝えすると、日本語訳はあったほうがいいです!
英和辞書、使ってください!

ただ「常に」必要、というわけではありません
ポイントを押さえたうえで日本語訳を利用するのがベストです。
では、どんなときには必要で、どんなときには不要なのかについてお伝えしていきますね。

日本語訳が必要なフェーズ


日本語訳が必要なのは、単語や英文の意味を理解するときです。
なぜかというと、そのほうが早いからです!

例えば、単語の意味が分からない場合。
英文を読んでいて、”politics”という単語の意味が分からなかったとします。
ここで英英辞典を引いてみると、下記のような説明が出てきます。

“ideas and activities relating to gaining and using power in a country, city etc”

引用:ロングマン現代英英辞典


直訳すると「国や市などで力を得たり、使ったりすることに関する考えや活動」。
なんだかピンと来ないですね。。

でも、英和辞典で引くと、”politics”は「政治」と出てきます。
これだと一瞬で理解できますよね。

「政治」という言葉を知っている日本人なら絶対に日本語を見たほうが早いです。

単語の例でお伝えしましたが、英文の意味が分からないときにも日本語訳は有効です。

例えば、下記の英文。
”I arrived on time, otherwise I would have missed the train.”
知らない単語があれば英和辞典が必要ですし、”would +現在完了”が文法的に分からない場合には文法書が必要になる場合もあるかと思います。

日本語訳が不要なフェーズ


辞書や文法書を見て、英文の意味が一度理解できたら、ここからは日本語は不要です。
次は日本語を脳から消していくフェーズに入ります。

例えば、先ほど”Hello!”と言われたら日本語訳を思い出していないはずということをお伝えしましたが、同じように”politics”や” I arrived on time, otherwise I would have missed the train.”でも日本語訳を介さずに瞬時に意味が分かる状態を作っていく、いわゆる英語脳を作っていくフェーズに入っていきます。

“Hello!”はできるとして、他の単語は難しそうな感じがしませんか?
でも大丈夫です!
次に英語脳を作る方法をお伝えしますね。

英語脳を作る方法


英語脳を効率的に作るために、やっぱり一番お勧めなのは音読です!
そして、ただ音読するのではなく、ポイントを押さえてやっていただくことが重要です。

音読のやり方については、下記の記事の「効果的な音読トレーニングの方法」をご参照ください。

ちなみに、この記事では音読トレーニングの流れを下記のように記載しています。
①教材選定→ ②何も見ずリスニングする。→ ③精読する→ ④音声変化の印をつける→⑤音声を聞きながら音読する→⑥録音・チェック→⑦仕上げリスニングチェック

音読トレーニングにおいては、どれも重要なのですが、英語脳を作るという観点で特に重要なのは、③精読する(意味を正確に理解する)と⑤以降で行う音読の繰り返しです。

意味を理解したうえで、音読を繰り返すことで、”politics”や”otherwise”がだんだんと”Hello”レベルの単語になっていくのが実感できると思います。

まとめ


英語学習において日本語をどのように活用したほうがいいかイメージできたでしょうか?

簡単に振り返ってみると、下記の通りです。
------------------------------------
・英語学習で日本語訳を介した方がいい場面
→知らない単語や理解しにくい英文があるとき

・英語学習で日本語訳を介さなくていい場面
→意味理解が終わったら、あとは不要。音読を繰り返して、日本語を消していく。
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英語を効率的に学ぶには、単語や英文の意味を理解する段階で日本語を活用するのがお勧めです。

そのほうが、日本語が得意な日本人にとっては早いから、ということでした。

時間に余裕のある方や、英英辞典に興味のある方は英語を英語のまま理解するのも勉強になっていいと思います。(といってもある程度英語を理解できる中級者向けにはなりますが)

でも、お仕事や日々のことで、お忙しい方が多いと思います。
そんな方は単語や英文の意味を理解する段階を、日本語訳に頼って素早く終わらせてしまいましょう。

そして、その分音読トレーニングの時間を増やしてみていただきたいと思います。
音読を繰り返し行うことでだんだんと英語脳が育っていきます。
英語脳が育てば、英語を聞くのも話すのも楽になって、スムーズなコミュニケーションを実現できますよ!

英語で皆さんの人生がさらに豊かになりますように!

MONEY ENGLISH
Chizuru


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それでは、また次回の記事で皆さまに会えることを心より楽しみにしています。
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