ゆつくり寝て起きた　もつとねてゐたかつたがそうも行くまい。君代は早く起きておむつ等を洗つてゐる音がする何か手伝だわねばと思ひ起きる　　　午後からスバル座へ行く。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　政美も気嫌がよく、まづ安心だが　ねつきがわるくて困る。と言つても少しは起きて親にかわいがられ度いのだらう。のんではね　のんでは寝してゐればよいと思ふのは親のわがまゝであらう　そうでなければ子供に対する愛情が欠けてゐるからだ。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　又一週間給料日まで休めないと覚悟するもよいが、今度の給料日は休みだと思へば少しはたのしい。パチンコの百円も出来るかと思ふからだ。

娘からの注：　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　休みの日は父ひとりでふらりと映画に行ってしまう。あまり子供をかまってやったりしていないようだが、その辺が祖母と母には不満だったのではなかろうか。