11月23日(金)

昨夜は、老母不機嫌で政美が泣いても見てやらない。そんな老母の気が気に入らず”何を泣かしてゐるんだッ”とどなつたら君代が”だつてお手洗いへ行つてゐたのにーー”と云ふ。”ひつぱたかれるな馬鹿野郎”と云つたきりねてしまふ。今朝起きても不機嫌のまゝ出勤する。               会社へ行けば、友達と明朗に働けるのはいつもの事。会社といふ所はよい所だ。上役に対する気兼ねは要するが…。                現代史大系をよみながら、すいた電車を選んで帰る。岩瀬さんのおばさんが来てゐた。間借人でも世話すると云ふのだらうか…。          老母の財布に入つても、間接的な家の収入となるから、夜勤で少しやかましくとも、我慢せねばなるまい。

明日は代ムが確定してゐる。明後日は日曜日で長勤だから休むわけには行かぬ。幸福を創るために頑張らねばならない。月曜日は午前中もゆつくりねむれるだらう。それがたのしみだ。

娘からの注:                            今日は金曜日。三日後の休日にゆっくり眠ることだけが楽しみだなんて。

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もにか/monika

昭和31年 片倉政幸の日記 (11月)

私の父が昭和31年に書いた日記をそのまま再録します。「昭和レトロ」とは無縁の、リアルな高度経済成長期の暮しの記録となれば幸いです。
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