moni/aoi minakami

◆テキストの公開ラボ◆詩/エッセイ/物語… ◆HP: https://fantasti…

moni/aoi minakami

◆テキストの公開ラボ◆詩/エッセイ/物語… ◆HP: https://fantastique824.studio.site/

マガジン

  • エッセイ

  • moni communication

    アーティスト、クリエーターへのインタビュー集と展示レビュー。 Articles on interviews with creators, Exhibition reviews.

  • 詩のスケッチブック

    日々や旅の風景をささっと描いた詩たち

  • 鷗外とその家族

    2022年にスタートしたチャレンジ企画。鷗外長女・森茉莉の著書を出発点に、鷗外とその家族の姿に迫るシリーズ。 2年目の今年は鷗外本人や家族の著作だけでなく、第三者の視点や著述も取り入れながら家族の像を描いていきます。 Contact:https://fantastique824.studio.site/contact

  • 詩集”poèmes"

最近の記事

  • 固定された記事

Bonjour / 自己紹介

Bonjour, aoiです。 主に詩、エッセイ、ストーリーを書いています。 (以前はmoniというPNを使用していたので、そちらも残しています) このnoteは2018年12月にスタートし、詩、エッセイを中心に掲載しています。気まぐれに書いては放り込み、書きながら考える、ラボのようなページです。書きためた作品は定期的に展示形式で発表しています。 現在のnoteでの活動と、それに連動した展示や作品についてご紹介します。 また、最後にプロフィールや他の活動を記載しています。

    • 伊豆大島 椿と山桜のコントラスト

      先日、アーティスト・栗原亜也子さんの伊豆大島での展示紹介記事を執筆した縁で、伊豆大島へ行ってきました。 関東圏では東京から1時間45分、気軽に行ける都内の島(伊豆大島は東京都に属している)として知られていますが、関西圏ではなじみの薄い伊豆大島。 記事執筆に際した取材はZoomによるインタビューが中心だったため、亜也子さんの話や写真、ウェブサイト等で情報を集めつつ、想像をふくらませながら書きました。 そして4月のはじめ、展示会期に合わせて島を訪れました。 滞在中はあいにく

      • 【ショート記事】アーティスト・展示紹介 / 栗原亜也子「星空のつくりかた」

        2024年3月30日〜栗原亜也子さんの個展「星空のつくりかた」が伊豆大島のギャラリー星の発着所にて開催されます。 本記事では展示情報や、栗原さんのこれまでの活動などをまとめています。 栗原亜也子さんについて 栗原さんは横浜を拠点に活動するアーティストで、オセロゲームをモチーフにした代表作「Mind Games(マインド・ゲームス)」シリーズを通じ、絵画、インスタレーション、写真など、幅広い作品を発表しています。 また、海外を含む滞在制作の経験が豊富で、ワークショップや

        • 【展示紹介】栗原亜也子 「星空のつくりかた」(2024年 伊豆大島)

          アーティスト 栗原亜也子が伊豆大島で個展「星空のつくりかた」を開催横浜を拠点にするアーティスト栗原亜也子の個展「星空のつくりかた」が、2024年3月30日から伊豆大島「星の発着所」にて開催される。 アーティストのこれまでの活動や、展示に先立って行われた島での滞在制作の様子などをお伝えする。 伊豆大島は伊豆半島東側の沖合30kmに位置する活火山の島。江戸時代の噴火でできた三原山など、火山活動が生み出すダイナミックな風景、シュノーケリングなどのマリンレジャーに適した透き通った海

        • 固定された記事

        Bonjour / 自己紹介

        マガジン

        • エッセイ
          47本
        • moni communication
          16本
        • 詩のスケッチブック
          25本
        • 鷗外とその家族
          12本
        • 詩集”poèmes"
          6本
        • 2020年展示: "poems&pottery"
          14本

        記事

          ノートルダム再建

          2019年に火災にあったパリのノートルダム大聖堂の屋根組の再建工事が進んでいる、というニュースをみた。 ノートルダムといえば、石作りというイメージだったが、屋根の骨組みは約1200本の木材が使用されているというこで、意外。工法も800年前と同じ技術が使用されており、中世の技術が今にまで伝わっていたんだ、と感動してしまった。例えば接合は現代のような金属ボルトでなく、輪っか状の留め具に木の杭をうちこんでしめていく。日本の宮大工の技術みたいでおもしろい。(こちらのリンクからビデオ

          ノートルダム再建

          散歩 #鴨川~下鴨神社

          橋の上に立った時、 いつも心洗われるような気持ちになる 体の巡りが川の流れと一体化して 全てが洗い流されていくような そしてその水鏡の清浄さに ハッとさせられる 静かな時の流れの中で 私たちは何度も繰り返す そして少しずつ変わっていく 何度も洗われ続けるデニムのように きれいになる度、少しずつ色あせながら だけど次第に手に馴染んで だんだんと心地よくなっていく 私たちは少しずつ学んでいく 世界を知らず ただただ不安を抱えていた日々のことを思うと 何だか泣きたいような気持

          散歩 #鴨川~下鴨神社

          下鴨神社の森で

          年末の12月29日、下鴨神社へ今年最後のお参りへ。 今年も一年ありがとうございました、という気持ちで訪れた。 もう引っ越してしまったが、以前は鴨川の近くに住んでいて、川を渡って下鴨神社へ散歩にいくのは、日常の一部だった。 日々目にする情景と、さらにその前に住んでいた南仏の景色を重ね合わせ、 まるでゴッホ やセザンヌになったつもりで、神社の森の中で複雑な陰影を描く木々の葉や、水辺のきらめきを眺めていた。 そんな風に物事をとらえ、それを文章にすることは、当時はとても自然なこ

          下鴨神社の森で

          生まれたての朝

          あふれる光が僕を起こした まっさらなシーツみたい 世界の始まりの朝 どれほどの絶望が 僕を襲っても ぷるるん ぷるるん むきたての卵みたいに 何度でも生まれ変わる 世界は何て美しいんだろう この花の名前は何? 君は好きかな? 跳び上がってしまいそう どうしようもない僕 目覚めた時 君はいない だけど君を思って幸せな 一人の朝 世界は何て美しいんだろう 心地よいまどろみから 今目覚めた 人肌みたい 世界の温もりに包まれて どれほどの悲しみが 僕を引き裂いても ぷる

          生まれたての朝

          +8

          午後の下鴨神社|2022/12/29

          午後の下鴨神社|2022/12/29

          +8

          春待つひと

          これから本格的な冬が始まろうとしているのに、こんなタイトルなのは、チューリップの球根を植えたから。 うちでは昔から母が、冬にパンジーの苗を植え、その下にチューリップの球根を埋めていた。毎年咲いていたはずなのだが、なぜか昔は目に入らず、それが何年か前からか、春に家に立ち寄るときれいだなと思うようになった。 そのとき、童謡チューリップ歌詞 さいた さいた チューリップの花が 並んだ 並んだ 赤 白 黄色 どの花見ても きれいだな が自然と心の底から湧き上がってきた。 日常

          ダイアナと鷗外の妻: 愛を求めた女たち

          結婚当初より夫に女がいたダイアナと志け 少し前にNHKでダイアナ元妃のドキュメンタリーをやっていて、森鷗外の妻・志けとのいくつかの共通点について気づいた。 ダイアナ元妃は1981年20歳の時に、当時皇太子だった現国王のチャールズと結婚し、二児を設けるも96年に離婚。翌年、パリで新恋人とされる人物といたところをパパラッチに追跡され、激しいカーチェイスの末交通事故死した。 ダイアナとチャールズの離婚の原因の一つに、現王妃であるカミラとチャールズの愛人関係が知られているが、ダ

          ダイアナと鷗外の妻: 愛を求めた女たち

          旅から眺めるエコ④:省パッケージコスメ

          2022年の9月にフランス、イタリアを訪れた際、「旅から眺めるエコ」と題して、いくつか環境に関するトピック(ゴミ削減など)をお届けしたが、今回はその2023年版。 私はオーガニックやナチュラルなプロダクト、もしくは環境に配慮したコンセプトを持つお店が好きで、旅先で覗くの楽しみの一つにもなっている。 今回(2023年9月)のフランスとイタリア旅行では、あまりお店を見て回る時間もなかったのだが、その中でも気になって購入したものがあり、紹介したい。 それは省パッケージのプロダ

          旅から眺めるエコ④:省パッケージコスメ

          太陽の力

          朝、目覚めると空が青い。 冬でも晴れの日が多いというのはうれしい。 何か悩むことや落ち込むことがあっても、夜がくればひとまず寝ることにしている。 「明日になってから考えよう」と。 そして朝、明るい光の中で目が覚めると 「今日もできるところまで頑張ってみよう」と思ってベットからとびでる。 曇りが続くと、気分が塞ぐこともある。 その時はまるで気付いていないのだが、 何日か経って、天気がぱっとよくなると、 急に気持ちが晴れやかになって、上向いてくることがある。 太陽の力っ

          ネギと卵

          こないだ母親にお昼のチャーハンを作ってもらう機会があった。 母親は昔から冷やご飯がたまってくるとお昼にチャーハンかオムライスを作る。子供の頃から食べており、いつも同じ具材で昔は何とも思わなかったが、ここ何年かでたまに食べるとすごくおいしいなと思うようになった。変わらない、安定の味、ということか。 その日、いつものように冷蔵庫をあけた母親は「卵とネギた足りない」と言う。家のすぐそばに小さなスーパーがあり、急いで買って来ようかといったが、あまり昼食にこだわりがなかった私は、「あ

          変な一日

          美術館について、チケットを買おうと財布を開くとキャッシュカードがないのに気がついた。ここへくる前、ATMでお金を下ろした時に忘れてきたのだ。 窓口から離れて、急いで札入れやかばん、ポケットなどを調べたが見当たらない。スマホでカード会社の番号を調べるが、わざと入り組んだ場所に記載されており、大変もどかしい。おまけに問い合わせ用の番号が一種類しかなく、「大変混み合っている」というアナウンスが流れるばかり。焦っているので自分本意になり、何で紛失専用のダイアルを設けなないんだよ、と

          +5

          9月:南仏ヴァンスの光と影

          9月:南仏ヴァンスの光と影

          +4