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①いざ船出!モンキー125でロングツーリングに挑む!【東京~徳島】

長年の夢が叶う日がついにやって来た。35歳からバイクに乗り始めて十数年、その想いがついに実り始める。歳月を重ねるごとに、新たな冒険への気概が心に芽生えていた。

会社や家庭の了解を得て、仕事のスケジュールを調整することができた。時間を作り、モンキー125でのロングツーリングに向けて、心を込めて準備を整えた。仕事と家庭の両面で、旅に向けた下準備が整ったのだ。トータルで8日間の旅、四国・九州をめぐる長距離ツーリングへ。

自宅を出発し、近くのガソリンスタンドで満タンにした。ガソリンの香りとエンジン音に包まれながら、ついにこの時が来たという実感が湧いてきた。旅への期待とわくわくした興奮が、胸の中で高まってくるのを感じる。

最初の目的地、徳島までは東京港フェリーターミナルから、フェリーを使って移動することにした。車だと高速道路が使えるが、今回は原付二種のモンキー125なので基本的に下道ルートを選択せざるを得ない。まずは小回りの利く下町のうねうねした道を抜けていく。

東京港フェリーターミナルに到着すると、早速チケットの手続きを済ませた。夜7時半の出航に間に合うようにと、係員の人とスムーズにやり取りできたのが少し自分でも嬉しかった。そうして無事に乗り込めたのは結構大きなフェリーだった。このくらいの船に乗るのも久しぶりだ。

フェリーターミナル3階の待合室より。

船内に荷物を全て置いてからは、まずは船内のお風呂で汗を流して身体を清めることにした。そうすれば気分もリフレッシュできるだろう。シャワーを浴びた後、いよいよ旅が始まる実感に、込み上げてくる興奮を抑えきれなかった。

食堂エリアに行くと、そこには新鮮な海の幸がずらりと並んでいた、などということはなく、自販機しかないフェリーでは食事に期待をすることはかなわない。しかし、自販機の食事とは言え、ビールとあわせて堪能すれば、まさに非日常的な味わいに浸ることができた。食後はデッキに出て、夜の海を眺めながらの一杯も堪能した。広大な海を眺めていると、日常とは離れた非日常的な空間に浸ることができ、心が落ち着いてくるのを感じた。

やがて狭いながらもプライベート空間が確保された寝床に戻った。あらためて見るとカプセル型のホテルを思わせる独特の造りに、「へえ、こんな風になっているのか、おもしろいな」と子供心に戻ってしまった。窓の外は暗闇の海原だけだが、ただこうして波間を進む非日常感に、今にも冒険に出ているような高揚感が込み上げてくる。

2等洋室
(相部屋)

翌朝は早く目が覚め、そのまましばらくは船室で過ごした。やがてフェリーが徳島の港に到着すると、船内の廊下では潮のかすかな香りと共に四国の新鮮な空気が私の顔を撫でていった感じがした。前夜の興奮はすっかり覚めて、代わりに清々しさが込み上げてくる。

下船の時間になり、フェリーから降りる準備をした。階段を降りていくと、そこにはモンキー125が私を待っていた。長い時間を共に過ごしてきた相棒、船内でたたずむ姿を見ると嬉しさと愛着の気持ちがこみ上げてきた。モンキーに近づき、しっかりとハンドルを握ると、この旅の間ずっと共にいられることが実感された。かけがえのない相棒なのだ。

いよいよ私のモンキー125でのロングツーリングが始まるのだ!

8日間の計画をもう一度確認する。まずは四国中央市に入り、南下して高知に寄ってから八幡浜へ、そのあとで九州方面に渡っていく。この8日間の内2.5日はフェリーでの船上生活になるため、移動はもちろん観光の時間も上手に使い分けなくてはいけない。移動の大半はフェリーを使うことになるが、それだけに船上での時間をゆったり過ごせるだろう。

かつて中型のバイクに乗っていた頃は長距離運転にも慣れていたものの、今回は小さなモンキー125で四国・九州をツーリングするわけだから、全く別の体験になるはずだ。さらに宿泊を重ねながらの移動となると、バイクツーリングならではの醍醐味を改めて感じさせてくれそうだ。

正直なところ、ちょっと不安と緊張感はある。しかし、そんな気持ちよりも、新鮮で期待に胸が踊る思いのほうが上回っている。人生新たな一歩を踏み出せたことに対する高揚感で、逆に気分が奮い立っているのだ。

出発直前、荷物を括り付けて少し緊張気味。

旅の目的は、見知らぬ土地を思う存分走り抜けること。そしてその土地ならではの絶品グルメを味わい尽くすことだ。景色の素晴らしさに酔いしれながらも、安全運転を何より心がけたい。旅の途中で出会う美味しいものには、どんな些細なものでも舌鼓を打ちたい。特に旅先の地元の人に聞いてみると、間違いなく隠れた名物が見つかるはずだ。

旅はまだ始まったばかりだが、きっとたくさんの予期せぬ出来事や発見があるだろう。想像している以上に刺激的で印象深い体験ができるのではないか。期待で心が弾んでいる。

まずは最初の一歩を踏み出した。これから8日間、起伏の多い道のりが続く。しかし楽しむべきことが多すぎるほど待ち受けている。毎日が新鮮な発見の連続になるだろう。人生に一味違った彩りを加えられる、ステキな旅になりそうだ。夢を実現できた喜びで、私は今から心踊っている。

東九フェリー「りつりん」の展望デッキより。

今回からは私が実際に体験したモンキー125での長距離ツーリング(東京~四国・九州)をもとにしたエッセイ(少し私小説風)を書いていこうと思います。よかったら引き続きお付き合いください😊


<筆者 自己紹介>
私は現在40代後半に差し掛かり、子供たちも徐々に自立し、自分の時間を満喫できるようになりました。免許を取得したのは30代後半でしたが、仕事と家庭のバランスで中々バイクに乗る機会がありませんでした。しかし、最近になってようやく自分の時間を楽しむ余裕ができました。大型バイクは維持にお金がかかりますが、手軽に乗れて維持費も抑えられるバイクを模索していました。そこで私が出会ったのがモンキー125です。このブログでは、私のモンキー125にまつわるエピソード、ツーリングの思い出、カスタムの詳細など、私自身が体験したことを共有していきます。

それに加え、私のYouTubeチャンネルでもいくつかの動画を公開していますので、ぜひ一度ご覧いただければと思います。🏍️✨

モンキー125の走行シーンと独特のサウンド、そしてツーリング体験を、まるで現地にいるかのようにお楽しみいただけます!ぜひご覧ください👇

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