3月1日によせて

今日、3月1日は国公立高校の卒業式だ。
卒業はちょっと悲しいイメージがあるけれど、友人たちはこれからの未来へ、希望に満ちた目をして笑っていた。
僕が高校を卒業したのは数年前、今年は弟が卒業する番だ。あの頃の僕らのように、彼らの世代も笑顔で卒業したのだろうか。

僕たちはこれまで、いくつもの未来の分岐点で選択を迫られたきた。その都度、選ばれなかった未来は消え、存在していたかもしれない自分は死ぬ。
そうやって大人になっていく。今日卒業していった生徒たちは一体どんな道を進んでいくのだろう。

さて、これを読んでくださっている皆さんは高校にどんな思い出があるだろうか。必ずしも楽しいことだけではなかっただろう。あれだけ生徒がいれば気にくわないやつがいたり、うざったい先生もいるはずだ。親に疎ましさを感じた日もあるだろう。
それでも卒業式にはそんなことも忘れさせてくれる不思議なパワーがある。なんらかの力で一瞬その空間がひとつになる。
例えば今日GACKTがとある高校にサプライズ出演したそうだ。その様子はInstagramの生配信で見ることができる。
GACKTが登場した瞬間、体育館は一瞬にしてGACKTを中心に一つになった。この出来事は彼らの心のなかに残り続け、彼ら全員を繋ぐ。なんだかとても感慨深いものがある。

きっと彼らの仲には一生交わることない奴もいるだろうし、親友と呼べる奴もなかなか会うことができなくなる。それでも皆が共有した思い出が無くならない限り、忘れない限り、永遠の別れはない。目には見えないもので繋がっているのだから。

そして最後に僕から卒業生へ、大好きなBase  Ball Bear 先生の若者のゆくえという曲からこの言葉を贈ろう。

これから何処へ行くも君次第さ 若者のゆく先に光あれ 君に光あれ 君におめでとう