初恋

わたしは、ただ、恋がしたかったのです。

私は、恋がしたかったのです。
あのラジオで流れていたラブソングのように、
誰かに恋い焦がれてみたかったのです。

わたしは、恋がしたかったのです。
溢れ出すたくさんの「すき」を伝えたくなるような、
そんな恋がしてみたかったのです。

わたしは、恋がしたかったのです。
グチなのにノロケになっている、そんな幸せな悩みを
友人にいっぱい話したくなるような恋がしてみたかったのです。

わたしは、ただ、そんな恋がしたかった。

こんな、こんな辛い想いをする恋があるなら、
しなきゃ良かったと思う恋があるなら、
最初から恋、なんてなければいいのに。

こんななら、わたしは恋なんてもうしたくない、、、
もう二度と。


それでもわたしは、きっと恋がしたいと思うのです。
せつない、はちょっぴりの甘い恋を・・・

いつの日か、また。

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