見出し画像

【もの言う花】⑨時間の重ね方の美しさ

太陽を向く花というと、
まっさきに思い出されるのはひまわり。
ひまわりは、まるでお皿のような顔のような部分が
太陽の向きに合わせて動くことは、よく知られていますね。

ひまわりに負けないくらい
太陽を求めているのがチューリップ。
どんなに活け手が作為的に向きを決めても、
ひとたび日の光を浴びると、
花は上を向き、茎は波のような形になることも。
この茎の動き。
女性らしくて美しくて。
私がチューリップを好きなポイントの1つもであります。

そうやって太陽を追いかけながら、
円熟の時期を迎えます。
満開となり、花弁が透けていくのです。
「若いだけが美しいのではない」ということを
教えてくれているかのよう。

ところで。
チューリップを活ける際、葉はどうしていますか?
チューリップの葉は
花活けの際にとても重宝するアイテム。
ぜひ捨てずに使ってくださいね。

いずれ、チューリップの葉の活け方も
お伝えしたいと思います。

それでは。