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こんにちは、mono-less(モノレス)です。創作活動を少々嗜んでおります。記事によ…

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こんにちは、mono-less(モノレス)です。創作活動を少々嗜んでおります。記事によって語り口が異なりますが全て私が書いています。不定期更新。趣味は音楽、読書、ボードゲーム等。溶けるチーズを溶かさずに食べます。仲良くしていただけると嬉しいです。札幌在住。

マガジン

  • 日々のあわわ(モノレスエッセイ)

    mono-lessの書いたエッセイです。ちょっとだけお付き合いくださいね。

  • あとがきのようなもの

    各月ごとの投稿記事まとめ&自己解説のコーナーです

  • mono-lessの文体練習

    一つのストーリーをあらゆる文体で表現するコーナーです。レーモン・クノーの『文体練習』のパロディですが、ストーリーはオリジナルです。

  • 休載のお詫び

  • 新しい官能表現を考える会

    ランダムに選ばれた言葉を使って官能小説が書けるか試してみました。

最近の記事

メモ日記【7/14~7/17】

7/14  同僚氏の退職が正式に決まった。ということは彼の持っている仕事が概ね私の仕事になるということが決まったわけだ。気が重い一方、退職レースからようやく解放されたという思いもある。同僚氏とは約十三年間、二人三脚で働いてきた。短い結婚生活の期間を含めても、社会人以降の自分が最も多くの時間を共有してきた人物ということになる。毎日顔を合わせて言葉を交わしてきた相手が、自分の世界から跡形もなく消えるというのはなんだか不思議な気持ちになる。そして不安だ。ポストペットのサービスが終

    • あとがきのようなもの #8【2021年2月】

       先月掲載した記事についての覚書です。 2/2 あとがきのようなもの #7【2021年1月】  今日が月初めの更新であるということをすっかり忘れていた。危なかった。 2/5 休載のお詫び #3  今月は三回も休載してしまった。休載といいつつ実際にはワンアイデアのネタ文章であり、中身が毎回変わる以上、さほど休載でもないような気もしてきた。特にこの回の内容は気にいっている。 2/9 新しい官能表現を考える会 #6  祖父の逝去から一か月は、死というものを見つめ直した日

      • mono-lessの文体練習 #24【頭の体操】

         本コーナーは、一つの短いストーリーをあらゆる異なる文体で書いていくコーナーです。加工前の原文はこちらの記事になります。 ● 24.頭の体操  チェーン店のファミリーレストランで発生した事件について、現場にいた5人が次のような証言をした。犯人はこの5人の中の1人である。犯人だけがウソをついており、その他の4人は本当のことを言っている。さて、犯人は誰か。 Aの証言 「昼飯時だったから店内は満席でした。窓際のテーブルには二十六歳くらいの男が座っていて、音楽フェスのTシャツ

        • 休載のお詫び #5

          いつも『mono-lessのnote』をご愛読いただきありがとうございます。 本日更新が予定されておりました『剣客商事』第十話は休載とさせていただきます。 mono-less先生には、幼児へと退行していくという奇病と戦いながら限界まで原稿執筆を続けていただきましたが、「赤ちゃんには寝んねが必要なんでちゅ」と発言したあたりから、奇病を装ってサボりたいだけなのでは?という疑惑が浮上しました。もちろん先生を信じる声もあったのですが、最終的に「おっぱいがほしいでちゅ」という言葉で

        メモ日記【7/14~7/17】

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        • 日々のあわわ(モノレスエッセイ)
          17本
        • あとがきのようなもの
          8本
        • mono-lessの文体練習
          24本
        • 休載のお詫び
          5本
        • 新しい官能表現を考える会
          6本
        • mono-lessの「スタPよこせ、早く!」
          4本

        記事

          日々のあわわ #5【四十五歳は遠すぎる(その2)】

          (前回からのつづき)  この日、占い師は姓名判断から始まり、手相やらタロットやらアレやらコレやら、ありとあらゆる手段で占ってくれたようだが、残念ながらその詳細を私はほとんど記憶していない。ただ、占いの結果だけはよく覚えている。 「再婚はしますね」 「しますか……」  何気なく訊いた質問だったが、その答に私はいささかたじろいでしまった。またするのか。結婚。勘弁してくれ。 「正確にいうと婚姻するとは限らないです。ただ仕事なのか趣味なのかはわかりませんが、あなたにパートナーが出

          日々のあわわ #5【四十五歳は遠すぎる(その2)】

          日々のあわわ #4【四十五歳は遠すぎる(その1)】

           人生で一度だけ、占い師に見てもらったことがある。  もう六年も前のことだ。  そもそも私は占いを信じるタイプではない。星座占いだろうが血液型占いだろうが動物占いだろうが一度たりともピンときたことがない人間だ。毎日めざまし代わりにテレビのオンタイマーを使っていると、「ごめんなさい、今日の最下位は蠍座のあなた」などと、よく考えるとまあまあ失礼な物言いで目が覚めることもあるが、一度もガッカリしたことはない。  そんな占術信心とは無縁の私が、なぜ占い師の元などへ出向いていったか

          日々のあわわ #4【四十五歳は遠すぎる(その1)】

          休載のお詫び #4

          いつも『mono-lessのnote』をご愛読いただきありがとうございます。 本日更新が予定されておりました『爆勝ち間違いなし!しりとり必勝法講座』第二回は掲載中止とさせていただきます。 前回の第一回におきまして、「日本語に『ん』で始まる言葉無し!『ん』で終わる言葉で相手を悩ませて降参に持ち込め!」という記事を掲載しましたが、読者の皆様より「『ん』で終わる言葉は、使った方が負けではないか」という投書を数多くいただきました。本件についてmono-less師範に相談したところ

          休載のお詫び #4

          新しい官能表現を考える会 #6

          今回の検証語句 ●  布団に仰臥した身体から下着を脱がせると、そこには死んだ陰茎がだらりとぶら下がっていました。この一年の間、幾度となく屹立し、私を求め、私に侵入し、そして私の中を擦り上げた性器。それがいまは重力に対して完全服従を誓ったかのように、力なく垂れていたのです。 「ねぇ、こっちまで元気無くなっちゃったの」  ペニスをそっと下から持ち上げ、裏筋を自身の秘部にあてがうように腰を下ろすと、温度を失くした抜け殻の冷たさが私の中心を貫きました。 『寒くないかい』  あ

          新しい官能表現を考える会 #6

          休載のお詫び #3

          いつも『mono-lessのnote』をご愛読いただきありがとうございます。 本日更新が予定されておりました『俺に言わせりゃ実質タダ!』第三回は休載とさせていただきます。 今号での掲載を予定しておりました『気分爽快すぎて実質タダ!?大満足!スキーリゾート特集』において、スキー場へ取材に赴いたmono-less先生がリフト券を買わずに地道なカニ歩きで山を登っていたことが発覚しました。「これでは『実質』どころか本当にタダではないか」と編集部内で議論となり、今号では先生の顔面に

          休載のお詫び #3

          あとがきのようなもの #7【2021年1月】

          先月掲載した記事についての覚書です。 1/1 mono-lessの文体練習 #21【御神籤】  これまで月初めは必ず『あとがき』を投稿していたのだが、投稿予定日がたまたま元日ということもあり、こんな形にしてみた。実際のおみくじの項目を書き出し、どの文をどう当てはめるか考えるというのは、作文というよりもまるでパズルを解くような感覚だったが、出来上がりは存外悪くないと思う。 1/5 あとがきのようなもの #6【2020年12月】  今月は多くの突発イベントが起こったせいか

          あとがきのようなもの #7【2021年1月】

          mono-lessの文体練習 #23【心理テスト】

           本コーナーは、一つの短いストーリーをあらゆる異なる文体で書いていくコーナーです。加工前の原文はこちらの記事になります。 ● 23.心理テスト Q1. チェーン店のファミリーレストランに入ったあなた。昼食時で店内は満席です。ふと窓際のテーブルを見ると、そこには二十六歳くらいの男性が座っています。その男性はどんな服装ですか。 1. 音楽フェスのTシャツ 2. 冬物のコート 3. 全裸 Q2. その男性の元へ店員がやってきました。メニューを見て何やら注文しています。店員

          mono-lessの文体練習 #23【心理テスト】

          休載のお詫び #2

          いつも『mono-lessのnote』をご愛読いただきありがとうございます。 本日更新が予定されておりました『学園一陽キャな俺がアイアンメイデンに入っちゃった件。』第ニ話は休載とさせていただきます。 mono-less先生には、木の実ナナ出演作品を常に観続けなければ発作が生じるという奇病の中で限界まで原稿執筆を続けていただきましたが、このたび佐藤蛾次郎出演作品に対する発作も併発してしまい、本日までの原稿完成は難しいという判断に至りました。 作品を楽しみにしていただいてい

          休載のお詫び #2

          休載のお詫び #1

          いつも『mono-lessのnote』をご愛読いただきありがとうございます。 本日更新が予定されておりました『土下座は泌尿器科通院の後で』第九話は休載とさせていただきます。 mono-less先生には、右乳首に痒みを感じる中で限界まで原稿執筆を続けていただきましたが、次第に左乳首にも痒みが生じ、「一度、浮世を忘れて掻きむしりたい」という意向から、原稿完成には至りませんでした。 作品を楽しみにしていただいている読者の皆様に深くお詫び申し上げます。 今後とも『mono-l

          休載のお詫び #1

          mono-lessの文体練習 #22【物目線】

           本コーナーは、一つの短いストーリーをあらゆる異なる文体で書いていくコーナーです。加工前の原文はこちらの記事になります。 ● 22.物目線  チェーン店のファミリーレストラン「昼食時で満席です」  窓際のテーブル「二十六歳くらいの男に座られました」  音楽フェスのTシャツ「二十六歳くらいの男に着られています」  メニュー「二十六歳くらいの男にじろじろ見られています」  店員が使う端末「ハンバーグの注文が私を通過しました」  ハンバーグ「注文されたようです」  メニュー「

          mono-lessの文体練習 #22【物目線】

          mono-lessの「スタPよこせ、早く!」 #4【2020年プレイまとめ(その4)】

           こんにちは。mono-lessです。  今回も前回に引き続き、間宮豪気氏との対談形式で昨年プレイしたボードゲームを振り返ります。 ● 6.アマルフィ (2020) モノ「ボドゲブログでおなじみのTakewatchさん作のゲーム。これは楽しかったですね」 豪「面白かったですねぇ。最初はボコボコにされましたけど」 モノ「いやいや。言っても両者初プレイですよ、ほとんどのゲーム(笑)」 ▲ルネサンス期の交易商人となって船を駆り、海運都市アマルフィの復興に尽力する。基本はワー

          mono-lessの「スタPよこせ、早く!」 #4【2020年プレイまとめ(その4)】

          日々のあわわ #3【言葉の味】

           どんな人間でも自分の脳に備蓄された言葉しか口にすることはできない。となれば、言葉を選ぶという行為にはどうしても人となりが表れる。私はそんな「人が口にする言葉選び」に妙な愛おしさを感じることがあるのだ。  例を挙げよう。これは少し手を加えてはいるが、おおよそ僕が実際に見聞きした話である。  ここに一組のロックバンドがいると想像してほしい。お好みならフロアを沸かせるダンスユニットでもいい。ただ、フォークやポップスを奏でるグループでは、この例は適さない。オルタナなのか、エモなの

          日々のあわわ #3【言葉の味】