GZ301ZE-I9R3050TEという新星

久しぶりのnoteになる。
今回は思わず精神が昂って、ここに記すことにする。
今回の題材は「GZ301ZE-I9R3050TE」である。

ASUSは2/17にゲーミングPCのシリーズであるROGブランドの中でも性能が低くて、その代わりに携帯性に優れるFLOWの新しい商品となる、 ROG FLOW z13を発表した。
CPUにIntelの第12世代CPUとなる、AlderLakeを採用し、GPUとしてGeForceの3050又は3050Tiを搭載している。前段で性能が低いと書いたが、上位モデルのCPUはCorei9の12900Hを採用しており、CPUはノートPCの中でもトップクラスとなっている。ただGPUはエントリーモデルに留まっており、ゲーミング性能としては控えめだ。ただやはり携帯性には優れ、13.4インチのディスプレイを採用し、重量も1.1kg程度とゲーミングPCとしては圧倒的な可搬性だ。
そして今回の目玉は形状がただのラップトップ型ではなく、MicrosoftのSurfaceProのようなデチャッタブル型であることだ。前面には筐体を大きく使った液晶画面、背面には大きく開くキックスタンドが付いている。又キーボードとタッチパッドも本体の液晶カバーを兼用する形で付属しており、PCとしては一通り完結している。
ゲーミング用途とはいえ、指紋認証のセンサーや前面カメラ、ThunderBolt4の端子があるなど、最近のトレンドも網羅している。また面白いところでは最近のスレート型としては珍しいUSBのTypeA端子が一つあるところだ。これは明らかにゲーム用のコントローラーのための端子である。こんなところにゲーミングPCとしての矜恃を感じる。
しかしゲーミングPCとはいえ、デチャッタブル型として1.1kgは少々重い感じだ。SurfaceProなどは800g台の重量しかないだけに、いろいろ詰め込んでいるので仕方がないとはいえずっしりとした感じだ。あとはゲーミングPCらしく起動時は背面が光ったり、キーボードもカバータイプのものなのに鮮やかに光る。商品として妥協を感じさせないものになっているのを感じる。

肝心の性能だが、そこはまだ試していない。だが3050Tiというところで大体の予想はつく。まあXGMobileも所有しているので、それを接続すれば、デスクトップに引けを取らない性能が出ることも予想できるが、それはまたの機会に譲ろう。しかし今回の本題は実はそこではない。実はその発売で面白いことが起こっているのだ。

前述したように上位モデルがあるということは下位モデルもあるということで、この商品はスペック違いで4種類のモデルが登場している。
ASUS Storeのページを見てもらうとわかるが、4つのモデルのうち、上から2つ目のモデル「GZ301ZE-I9R3050TE」だけ在庫が無い状況になっている。実はこれ、製品が発表されて数時間後には、すでに在庫が無い状況になっていた。これには正直驚いた。
実は今回のモデルは前のモデルであるx13と比べて、スペックダウンした部分がある。それは全てのモデルのメモリが16Gになっていることだ。x13は上位モデルは32Gだった。それが今回はスレートにした代償なのか、一律に16Gに抑えられており、それが個人的には残念だった。しかしそれも何のその。いきなりの初期在庫完売である。
まあでもこれには個人的に納得できる部分は色々ある。確かにメモリは16Gになっているが、このモデルは、CPUでCorei9の12900、GPUに3050Ti、ディスプレイは1920x1200とハイビジョン画質。メモリが16Gであることを考えるとこの解像度はぴったりだ。それでいて最上位のCPUを載っけており、XGMobileと合わせてハイエンドな体験も期待できる。「一番人気出るだろうなあ」と思っていたところ、公式の在庫は瞬殺だった。最初に出た言葉は「あー、やっぱりか」だった。スペック比としての価格はかなり割高だが、それだけの価値はあると、多くの人が思ったのだろう。
ちなみにこのモデル、公式のASUS Store以外ではAmazonで扱われており、Amazonでも発売日の夜に販売を開始していた。私が確認した時には13台の在庫を確認したが、翌朝には残り1台となっており、その1台も程なく売れていった。こちらも現段階で在庫無しとなっている。それ以外のストアではこのモデルの販売は確認できていない。

こういう複数モデルのある場合、特定のモデルに人気が集中することはよくあることではあるが、これほどのもの(一日持たないで完売)は久しぶりに見た。PCというのはそれなりに高級品なので、こういう瞬殺とも言える売れ方はしないと思われがちだが、実は高級品ほどこういう傾向なのだということを最近は思っている。もっと高い高級車が納品まで1年待つ状況だったり、限定の超高級時計であれば数年待つことも珍しくない。人の物欲というのはつくづくすごいなと思う。

最後に一言言うと、今回のことでまた1台、私のうちにPCが増えたのは内緒だ。。。

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