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出雲大社に初詣 2019-Day#03

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この日はまず出雲大社に初詣へ行き、そのあとは城崎温泉で温泉に浸かり、そこからほど近い豊岡で宿泊する予定をたてていた。
移動距離は少ないが田舎列車で本数が少ないため、夕方までに城崎温泉に行ければ良いなぁとぼんやり考えていた。

昨日は地方創生もへったくれもないようなホテルで部屋飲みをしてしまったので、せめてもと朝食はホテルでとることにしていた。
全体的に薄味なメニューのバイキングだったたことと、昨晩飲み過ぎたため、量は控えめにした。

出雲駅から大社までは電車で行くものと思っていたが、駅前にバス停があり、路線図を見ているとバスが到着したのでこれ幸いと乗り込む。
バスに乗ってしばらくは見慣れない外の景色を楽しんでいたが、いつの間にか寝てしまい、終点の大社前で運転手の方に起こされた。
慌ててバスから降りると出迎えてくれたのは大社ではなくスターバックスだった。こんなところにもあるのだなーと思いながら、コーヒーをポットに入れてもらう。
前回の汽車旅の反省点として、コーヒーの保温ポッドを持ってこようと思っていたが結局忘れてしまい、実家で父親の使っていない物をもらった。
コーヒーが思いついた時に飲めるのは汽車旅ではありがたい。

スターバックスから出ると反対側に出雲大社の鳥居があった。

ロードバイクに乗り始めたおかげで神道に傾倒するようになり、関東の神社を回っていた時、出雲大社の名前は良く目にしていた。そのため出雲大社にいつかは行きたいと思っていたので数年後しに達成することができた。

早速鳥居をくぐると、すぐ脇に小さなな祓社があった。
なぜかみんなそこへ立ち寄っていたので、習って参拝。
すると前の家族が「11円をお賽銭箱にいれるんだよ」と言っているのが聞こえた。
これはまさか出雲大社の特別な参拝方式なのか…!と財布をあけると運良く11円が入っていた。5円は大量に用意していたが11円とは…あぶないところだった。と冷や汗を拭いつつお参りする。
あとで調べると

・5円……ご縁
・11円……いい縁
・20円……二重に縁

出雲大社は縁結びが有名なため、「いい縁」の11円が定番のようだった。

そのあとは拝殿、御本殿と参拝。
おみくじや頼まれていた縁結びの糸を購入する。
境内の見取り図を見ると、御本殿をぐるっと回る道があったので向かってみることにした。
どこの神社の境内も共通しているが、まさに神域と呼べるような澄んだ空気感と静けさが好きだ。

立て札の案内に目を通しながらゆっくりまわっていたので、外鳥居を出る頃にはだいぶ時間がすぎていた。しかしこの時は「バスも電車もあるし、すぐ駅には向かえるだろう」と高を括っていたため、そのまま参道沿いにある土産物屋をゆるゆると物色して楽しんだ。

その後、外の大鳥居までたどり着いたため、すぐ手前の鉄道駅でそろそろ帰るかと列車の時間を確認すると2時間後だった。というか2時間に1本だった。あわてて、駅近くのバス停に向かうもこちらも2時間に1本だった。
ようこそ田舎へ、都会の人。

出雲駅で路線図を確認した時に4本ほどの路線が出雲大社を通っていたのを思い出し、はじめに降りた大社前なら本数があるのでは!と向かった。
読みはあたり30分に1本程度にはバスが通っていたので、そのまま待った。
結局、出雲駅に戻ってきたのは13時を過ぎた頃だった。
おまけにまたしてもバスの中で大爆睡してしまった。

鳥取は想像以上に何もなかった

3回目の入場印を押してもらい城崎温泉を目指した。
まずは鳥取には2時間後の15時に到着し、それから1時間ほど待ち合わせがあるため、そこで昼食を取ろうと思っていた。

駅に到着後、鳥取県の中央駅のはずが自動改札がないことにまず驚いた。

そのあと市内を大きく回って歩きまわった。しかし正月休みのせいなのかシャッターが閉まっていて何も見ることも楽しむこともできなかった。唯一入った施設が駅近くの大丸とイオンだった。これならまだ出雲や米子の方が…というレベルだ。伊達に県民が50万人を切りそうというわけではない。
ちょっと本当に「あ、岡山ってわりと都会だったんだ」と感動しかけた。

16:20の列車で城崎温泉を目指すつもりでホームに向かったが、ここで痛恨の乗り間違え。米子方面の電車にのってしまい2時間ほどさら鳥取で無駄に過ごすことに。結局、その後城崎温泉にたどり着いたのは19時すぎだった。

7つの外湯巡り

城崎温泉から次の豊崎までの最終列車は1:30あとだった。
ここは温泉パスとも言える外湯巡りが有名なため、本当は日暮れにきてゆっくりと周る予定だった。だが、そうも言っていられない状況となり7つのうち4つを走り回ることにした。

まずは駅横にある「さとの湯」に入る。
ここで思ったのが、いかにも「温泉に入った」というような疲れを感じなかったというか、温泉成分が薄い?と感じていた。

次はガイドブックをみながら雰囲気の良さそうな一の湯へ向かった。
一の湯は洞窟風呂が見どころとのことだったが、洞窟風呂に関しては和歌山の世界遺産つぼ湯がすばらしかったので、あそこと比べてしまい少ししょんぼりした。

次は御所の湯。
ここはガイドブックでは「天井が非常に高く設計されており、露天風呂と一体になった作りが特徴です。天空風呂とよばれています」という触れ込みが気に入って向かった。
結論でいうと一番ここがよかった。
個人的には外の露天風呂に滝が直結されていて、その滝音と熱めの湯が気持ち良かった。

最後は庭園風呂の鴻の湯。
ここは最後ということもあってゆっくり浸かったが、庭園と呼ぶにはもう少し庭造りが良ければ…という感じだった。

そして鴻の湯は駅から一番遠かったこともあり、駅まで急いで戻るはめに。
しかしせっかくだし!と開いているお店を物色。
どぶろくと地ビールをホテルで飲もうと購入。
余裕を持って駅に到着した。

が。
電車がこなかった。

なんでも鹿とぶつかったとかで大幅に遅れているというアナウンス。
最終列車の22:10発の列車が城崎温泉始発で停車していたので、駅員さんの計らいで乗って待ってくださいということに。
温かい列車の中でウトウトしながら待っていると乗るはずだった列車は50分以上遅れているので先に発車します。ということになった。どうも鹿を引いたあとにまた鹿をひいたようだ。
サファリパークかよ。

鹿を列車で轢くとか冗談でしょ。と思いながら車窓から暗い外を見ていると、けたたましく警笛が何度も鳴り響いた。
そんなにか。そんなに線路上に鹿がいるのか?
幸いぶつからずに豊岡駅につけた。鹿まじ…。

過去最高に素晴らしいホテルだったグリーンモーリス

豊岡駅にたどり着いたのは22時すぎていたため、飲食店は絶望的だろうな…と商店街を歩いた。案の定しまりまくっていたが、飲み屋は結構開いていた。しかしここは先にホテルへ…と地図を見ながら向かう。
たどり着いたホテル「グリーンモーリス豊岡」は5000円の安いホテルとは思えないような高級なホテルだった。
朝食は500円だったので、つけてもらった。今どき500円の朝食も結構無いのでは…。(出雲のα-1でも800円だった)

チェックイン後に部屋へ向かうとやっぱり5000円のホテルとは思えない広さだった。部屋がめっちゃくちゃ広い。ベッドもキングサイズだ。
これで5000円はお得感がすごい。
これだから田舎旅行はやめられないぜ!とご機嫌で風呂に入り、晩ごはんを食べに町へでかけた。

が、決めあぐねてまたコンビニになった。
次の日京都だから…京都で美味しいもの食べるから!と言い訳してホテルでカップラーメンを食べた。なんとも酷いご飯だった。

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