【円錐角膜】円錐角膜患者のこれまで その2

あらすじ 関東在住40代男性の円錐角膜患者生活のこれまでをまとめてみた。前回は初診断からレンズの使用開始まで。とにかく痛てぇ。

ハードコンタクトレンズとの生活が始まった。
なにしろ装着しなければ進行してしまうと言う。裸眼で見る世界は乱視が強くとにかくぼやけてしまう。授業の黒板も乱視が強く、大好きな後ろの方の席も泣く泣く諦めて端っこの最前列とかにしてもらっているありさまだ。

朝はまだ開ききらないまぶたを無理やり指で押さえレンズを装着する。油断すると中途半端に眼球に載ったレンスをまぶたで弾いて飛ばしてしまう。いったんレンズを飛ばしてしまうと、ただでさえ見えない乱視の目で床に飛んだ透明なレンズを探す羽目になる。

コンタクトレンズは直径1センチにも満たない透明な樹脂。形状は眼球の凹凸に合わせ複雑なカーブを描いている。ひとたび空中に放たれたそれの軌道は、通常の重力法則とは違う動き方をする。凹凸のどちらを下にしようが空気抵抗で空中を「横滑り」する。ましてや回転なんざしようものならもっと複雑な軌道を描く。

かくして朝から大捜索した結果、発見されるレンズは思ってもみない遠いところまで飛距離を伸ばしていたり、まさかの学生シャツのポケットにインしてたり神出鬼没のふるまいを見せるのである。家族全員の足を止め、時間を浪費した結果、踏みつけてパキッとごく小さな音を立てて割れたりしようものなら再び高額なレンズを発注することになるのである。

たいていのレンズ会社は、販売から3か月~半年くらいは「紛失/破損」においては無償で新しいレンズを用意してくれる。これは、レンズ使用後にフィッティングが合わなくて装着できず、改めてレンズのフィッティング調整や上述の「レンズすっ飛ばし」などに対応するため、返品交換の対応範囲として各社ほぼ共通のサービスとして位置づけられているようだ。ちなみに破損交換の場合は紛失との区別を図るためか破片の保管/持参が必要とのことである。実際に持参した際は全体でなくても、小さな破片でもあれば良いらしい。

レンズの破損/紛失のエピソードは次回以降。
余談が過ぎたので続く。



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