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鉄道趣味論

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鉄道をめぐる趣味と、それを発信していく事について雑に考える
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#鉄道模型

「引き出し」が無ければ「好きにやる」はできない

 何らかの趣味をやっていると、知らず知らずに「引き出し」ができている。
 何でも良い。「今はステンレス製の電車が多いな」とか、「このタイプはJR西日本にしかいないな」とか。
 これは「設定」とか「知識」とか「教養」とかいう堅苦しい物事ではない。

「とりあえず組んでみた鉄道模型のカーブだけど、20m級の車輌が通るのは不自然だな」、「非電化のローカル線がやりたいんだよな」、「現実世界に今ある◯◯線の

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池袋鉄道模型芸術祭2024(少しだけ)

 この日は諸事情で遅くなり、少ししか見られなかった。

・NGJ

 細かい所がこつこつと毎回変わっているOゲージパイク。今回はガソリンスタンドが追加。

 こちらに写っている機関車は製品化の噂も。

 鉄道模型界のチャンカワイ(©ワンワンさん)こと不器用村。

 今回はヌシには会えず。
 こちらに写っている機関車は残念ながら製品化の話はナシ。

 他にも色々あり。

・陸Jokies

 隣に怪

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GMの旧型国電

 グリーンマックスの旧型国電キットという物がある。これは、特に戦前型に関して言うなら、実在とかなんとかいう事を語る物ではおそらくない。

 カトーやトミーテックやマイクロエースの「特定ナンバー」の旧型国電とは少し異なる存在なのである。

 そこを「実在」に寄せた改造をするというのも有りだし、それを突き詰めたのがタヴァサ軍団だった訳だけれど、それだけが正解ではない。

 実在するんだかしないんだか分

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少年ファンをめぐって

 東京は世界の都市の中で稀有な存在である。何が稀有かと言って、無茶苦茶マニアックな大人の鉄道模型の場を、普通の家族が見に来るような機会が多い。この1点に限って見ても、日本における鉄道模型の特殊性が理解できるであろう。

 自分が子供の頃は、決してそういう所に行きたくなかったが。

 鉄道模型の中でもマニアックと言えるナローゲージの展示を行うグループには、KMC、KBMC、NGJ、クリッターズクラブ

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幻想の廉価版12ミリ

 モデルワーゲンから雄別のコハ(流線型気動車改造)と真谷地のコハフ(やや小型木造切妻?)の模型が出た時は、「なるほど」と思ったものだ。末期の古典蒸気機関車、それも北海道の炭鉱鉄道に似合う客車だったからだ。

 遥々連絡船で渡ってきた北の大地、それも小規模の炭鉱鉄道の印象は、自分も経験していないが、「このような印象だろう」と理解できた。

 国鉄の編成ものならばそれまでも考えられていただろうが、炭鉱

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続々々・軽便鉄道模型祭2023

つづきです。

ダブルオーナイナーズ

 港の風景は結構好き。

S&BR

 OOスケールも増えて行くかな。

 Nナロー愛好会

 Nナローは凄まじい事になっているが、上手く写真撮れず。

 ナローな架空鉄道風景

 もっと撮ったはずがあまり上手く撮れてない。ガソがいい。

lococoro

 なごむ。参考になりそうな世界。

 駿遠倶楽部

 バスもいい。

 猫山森林鉄道は当然続編がある

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続々・軽便鉄道模型祭2023

つづき

 オモロデザインの所に何かすごい作品が並んでいた。

 四噸☆倶楽部

 珍犬ハックルが何の都合か本線を走行。

 代燃付きがいた。

 
 Oナローモデラーズ

 トイレ論争勃発?

 行方不明だった犬は無事発見されたらしい。

 実はこれも乗工社製品使用だという。

 会場にいたごきげんな人からもらった写真。

 まだつづく(予定)

続・軽便鉄道模型祭2023

 そういう訳で(どういう訳だ)、軽便祭ではまともな写真も撮ってはいるのだというのを公開したいと思う。

 クリッターズクラブから。

 意欲的モデラーというのは常に進歩しているらしい。しかしこの「しいたけブルー」も魅力的である。

 赤穂単端もアレンジ次第で色々になる。

 益々の発展を続ける不器用村。

 コーナーを展示台として処理しているのは気付かなかった。

 バッテリーロコ。

 こういう

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国際鉄道模型コンベンション2023から おまけ

 今回、他に聞いていた事。

・若手の古典派のパワーがすごい
・走れケ-100と機関車仮面
・毎度おなじみ(?)エアー式蒸気機関車、今回は「試乗来てね!」のイラストあり
・ゲタを鳴らしてヤツが来る

 今後が楽しみである。

 大きな酒井が置いてあった。

 さて今回の戦利品。ジェリーさんのグース(短い方)は「ラストワンです」。ペアーハンズのOナロー9ミリ機関車は狙っていたもの。ピィコのOO9ブレ

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国際鉄道模型コンベンション2023から 3

 さて、「ナローゲージジャンクション」さんです。
 もう活動年数も長いですよね。

 たびたび細かい部分が変化するOナローのパイクです。

 鉱山鉄道というのはよくモチーフとして使われます。少しだけ地上に出てくる所というのがいいですね。

 規模が縮小された鉄道の車庫にバスが、というのは実際にあったようです。

 ファミマルのカフェオレ車庫、早速の登場です。

 外国型もいいですね。

 タイトル

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国際鉄道模型コンベンション2023から 2

 Nゲージ架空鉄道というと、乗工社のメタルキットの時代、シバサキ模型あたりの製品、GMのプラキットぶったぎり等の時代を経て、トミーの鉄道コレクションとミニカーブレール発売以来やりやすくなってきた感じである。

 今回の多摩温泉電鉄さんの展示もまた刺激となるものであった。

 鉄道コレクションの南武鉄道の15m車改造大集合との事のようだ。

 小型だが複数列車が運転できるレイアウト。ターミナルからの

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いつも心に小林信夫を

 グリーンマックス(以下GM)のキットの箱絵に、低空を飛行するロッキード・スーパーコンステレーション(軍用のEC-121)の描かれたものがある。場所はおそらく神奈川県であろう。神奈川中央交通のボンネットバスや相鉄5000系の姿も見える。
 いや、実はキットの中身は手前に描かれた公団住宅なのである。

 描いたのは小林信夫、おそらく技術者にしてイラストレーター。詳しい事は不明だが、ファンは多い。

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ドラえもん「のび太の模型鉄道」から

 ドラえもんの「のび太の模型鉄道」は、タイトル通り鉄道模型、Nゲージ回である。
 ちなみに、「ドラえもん」に最初に鉄道模型が出てくるのは「サンタえんとつ」の回で、ドイツ国鉄のE103をもらっている(この間見直したら違っていた、これは別の回か)。南正時さん(「新オバケのQ太郎」の頃はアニメーター。後に鉄道写真家になる)の写真の影響から西ヨーロッパの鉄道に興味を持った少年も結構いたものである。
 F先

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0-2-0の謎

 鉄道模型のKATOがHOナローで「ヘンシェル0―2―0」というのを出す予定というのが、ちょっと話題になった。実際に出るときには大騒ぎになるんじゃないかという話だった。
 もちろん、自分達で作るんじゃなくて、他の会社の製品を取り扱うんだろうけど。

 ここで、わからない人の為に「軸配置」の話をしておく。
 機関車の動輪及び先輪、従輪の並べ方については、その用途に応じて各種あり、国によって呼び方や表

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