UFOの飛行原理について

 先に言っておかなければならないが、この記事でいわゆる「面白い話」は無い。だからどうか期待は抱かないという方だけお読みになって頂きたい。
 あと、いわゆる懐疑派の方へ、新ネタはありませんから。

 UFOが乗り物であるなら、どのような飛行原理で飛んでいるのであろうか? これは多くの人が考えてきた問題である。今まで出ていた話をまとめると、いくつかに分類できる。

 一つ目は電子やイオン、プラズマの力で推進するというものである。既に空飛ぶ円盤騒動の前、第二次大戦前に、ソ連のウリンスキが電子流で飛行する乗り物を考えており、これが後の「空飛ぶ円盤」そっくりである。ただしこの方式は作られた事はない。

 イオン推進は、航空技術者のセバスキーが実験したイオンクラフト(イオノクラフト、アイオノクラフトとも言う)が知られている。日本では内田秀男氏が実験している。後に広まった「リフター」も原理的には同じである。
 実際に作られており、飛び方はいかにも「UFOっぽい」のだが、いわゆる「イオンロケット」と違い、周りにイオン化できる気体が無ければ(つまり真空の宇宙では)飛行できない。また、現在の所、ごく軽量の機体に限られている。

 プラズマ推進はジャン・ピエール・プチやクロード・ポエルによるMHDエアロダインが知られる。ウンモ星人はこれを使っているのだろうか?
 人工的に太陽風を作ってそれに乗るような考えだ。どこか大槻きょーじゅの考えに似ているのだが、プラズマを発生させるのは簡単ではない。それにこれもまたプラズマ化できる物質が別に必要である。 

 二つ目は磁気推進、これは歴史が長い。スイフトの「ガリバー旅行記」には磁力の反発で浮く「ラピュタ」という島が出てくる。
 この方式だとUFOが現れた時に起こる「EM効果」をなんとなく説明できる。それに超伝導による反磁性の実験やら、実験船「ヤマト1」、リニアモーターカーなんかの話を聞いていると、なんとなくできそうである。

 具体的に空飛ぶ円盤との結び付きは、アズテック事件の時の怪しげな話から始まる。
 そしてカナダの「プロジェクトマグネット」のウィルバート・B・スミスがかなり真剣に研究している。
 他にブリンズリー・ルポア・トレンチらも装置で発生させた磁場と天然磁場との反発による浮上を考えている。 

 この方式の問題点は、一体磁力で何と反発させて浮上するのかである。確かに地球は磁石であるが、せいぜい方位磁針を動かす程度の力しかないのである。

 三つ目は重力偏向推進とでもいう方法である。これは1950年代にUFOの観察結果からへルマン・オーベルトが考えたものとして知られる。反重力そのものは1948年に起業家で「バブソン大学」で知られるロジャー・バブソンが財団を設立して、研究を援助していた。

 重力を発生させる装置として知られるのがノーマン・ディーンの考案した「ディーン・ドライブ」である。重力に打ち勝つのに遠心力を用いるアイディアで、SF雑誌である「アスタウンディング」誌編集長のジョン・キャンベル・ジュニアが絶賛したというが、実態はどうやら「装置を昇りきったら終わりの木登りマシーン」とか「水の入ったバケツをぶん回して飛ぼうとするようなもの」だったようだ。

 他にエリック・レイスウェイトやT・B・ボーリッキーがジャイロスコープを用いた浮上装置を考えている。映画「サンダーバード6号」にも回転式の重力発生装置で飛ぶ飛行船が登場した。
 日本でも逆回転のコマが反重力を発生すると考えた人がいた。
  
「ぶん回し系」以外には、電磁気力と重力との統一を目指す統一場理論方式がある。アインシュタインを越えたいという願望を満たすのにもぴったりなのだが、具体的にどう人工重力場を発生させるのかはなかなか聞かない。
 レナード・クランプなどがここに含まれる。 
 ビーフェルド・ブラウン効果もこの理屈だったはずなのだがしかしこれは、イオンクラフトと同じ理屈であって、重力を発生していた訳ではなかったようだ。

 以前「リフター」が話題になっていた頃に覗いたアメリカのウェブページには、1930年代に17歳の少年が「フィゾーのコンデンサー」のバリエーションを作ろうとして、錫箔とパラフィン紙でできた装置をT型フォードのコイルに接続すると、装置は直ちに急速浮上し、納屋の屋根に煙出しの穴だけが残った話が出ていた。 
 別のサイトによると、この少年は現在のモービルオイルに装置の特許を100万ドルで売ったという。 

 ただ、この「空飛ぶコンデンサ」は構造としてイオンクラフトに近いのが気になる。

 これ以外に空間をねじ曲げるとか場共鳴推進システムとかがあるのだが、ひとまず置いておこう。

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