かじられ星

 松本零士の名作「銀河鉄道999」に「アマイアマイ星」という惑星が出てくる。
 それはかつて緑豊かな星だったが、星の地面が甘い物質で出来ているため、他の星に土が売られていき、「かじられ星」と呼ばれる姿になってしまっていた。
 星の役人は、土を売ることで星が経済的に潤ったのだという。

 しかし、そんなことをしていれば、いずれ星は無くなってしまう。

 こんな設定を、どんな所から考えついたんだろう。ずっとそう思っていた。

 先日ツイッターで、福岡県の田川郡にある香春岳の話を聞いた。
 この山は3つの峰によって構成されている(正確には「いた」)が、山全体が石灰岩で出来ている為に、セメントの原料として掘られていき、ついに峰の1つは平らになってしまったという。

 そういえば松本零士は福岡県の出身だった。

 掘られた山の石灰岩の多くは、おそらく都会でビルになったように思える。全て地元で消費されるというものではないだろう。
 そして、残る2つの峰も平らになってしまう日が来るのではないか。

 かじられ星のアイディアは、こんな所から出てきたのかも知れないと思ったものだった。

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