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ホットサンドパラダイス! きっかけ編

X(言い慣れない)のフォロワーさんの中に変な画像とか面白写真が好きな人がいて、おもしろ風景を見つけたらお互いDMで唐突に画像を送りつける関係の人がいる。

あるとき、私がお茶碗一杯分のマドレーヌにバターを乗せて食べていたら、その人(Oさんとする)から唐突にDMが来た。元気のなかった私を気にかけて「元気?」というのと、私に丁度良さそうな小説コンテストを見つけたといって教えてくれたのだった。

「ありがとうございます。お茶碗一杯分のマドレーヌを食べるくらいには元気でいます」

「それどんなマドレーヌ??? 」

──聞くと、Oさんは今リサイクルショップにいるという。
実はずっとホットサンドメーカーが欲しくて色々探していたけれど、もしやリサイクルショップに未使用のものがないだろうか、と思い立ち来てみたが無かったとのことだった。
残念ではあるけれど、リサイクルショップは運命の出会いの場だから仕方がない。

Oさんなら上手に活用するんだろうなと思いながら夕食の準備を進めていたら、またポコンとOさんからのDMが来た。

「異様な情熱を持って今二件目にいます」

ほんまかいな! 立て続けにメッセージが来る。

「あった……。ビタントニオの未使用品……。」

カラーを聞いたら黄色とのこと。夕食の準備そっちのけで「ビタントニオ ホットサンドメーカー」と検索する。


\ エッカワイッ /

ビタントニオ ホットサンドメーカー

これはとても良い黄色だ。
それからしばらく実況中継が続いた。値段が正規購入価格と大した差のないこと、今店員さんに箱から出してもらい確認したら、付属で付いていると思っていたワッフルメーカーがなくてがっかりして戻して迷っていること……。逐一報告してくれるので、一緒にショッピングしている気分になる。
ワッフルメーカーがないのは確かにダメージ大きいな、また気長に探すのかな、買うのかい買わないのかいどっちなんだい? と思っていたらまたメッセージが来た。

「買…う! カキコさん買うよ私は!」


買〜う〜〜! パワーーーー!



英断、おめでとうございます。

スーパーで食材を揃え家に帰ったらしいOさんは、開封の儀の写真から始まって早速作成したさまざまなホットサンドたちの写真をポンポン送ってくれた。甘いのしょっぱいの、市販のお惣菜そのままや蒸しパンも。さすが、すぐやる課。

一緒にリモートショッピング、一緒にリモートホットサンドパーティ。そのときは「これ楽しいな」くらいに思っていたのだけれど、次第に私の心は楽しげな気持ちを与えてくれるホットサンドメーカーに侵食されるようになっていった。Oさんの情熱的なプレゼンにより、私の中のホットサンド熱は急速に高まっていたのだった。

Oさんによると、ホットサンドメーカーと一口に言ってもさまざまなタイプがあるらしい。

プレートが何種かあるもの、プレートの取り外し可/不可のもの、具沢山okなもの、ランチパックのように周りがくっつく/くっつかないもの、大きさや一度に焼ける個数の違い……。
独自に調べた追加知識によると、フライパンのようにガスコンロで使うタイプ(直火ゆえに香ばしい)と電気タイプ(火力は劣るが手軽)、さらに電気タイプの中ではタイマー付属でほったらかし調理のできるもの、プレートの取り外し可能なものは、選択肢が増える代わりに加熱力が弱く調理に時間がかかりがちなこと、逆に取り外し不可のものはプレートが本体と一体化しているのでしっかり加熱、お手入れも拭くだけ、というそれぞれの長所短所があるようだった。私とすれば「見た目が好みか」というのも外せない大事ポイントだ。
気がつけば、私はネットでホットサンドメーカーの情報を収集し、リサイクルショップやフリマアプリで良さげなホットサンドメーカーを物色する日々を過ごすようになった。
そしてついに……。




ご購入(未使用中古品)!!!

私が買ったのは「レコルト プレスサンドメーカー プラッド (マットレッド) 」だ。

まず言わせて欲しい。見た目の可愛さが天才。

“可愛い”というそれだけで、乙女の心は八割がた満たせるものだ。インパクトのある赤というカラーにも関わらず、ビビットトーンではなく若干落ち着きのあるダルトーンを採用したことで、汚部屋脱出した大人女子の部屋に浮かずに馴染む、レトロでクラシカルな佇まい。艶消しのマット仕上げに、格子柄の型押しの奥ゆかしいデザイン。身長はアボカド二個分というコンパクトさ。これを可愛いと言わずしてなんとしよう、という天才的な可愛さだあ。

その他にもこの子に決めたポイントは幾つかある。

ひとつ、具沢山対応型なところ(カットしたとき断面の見映えがいい)。
ひとつ、耳を切り落とす必要がなく端はプレスされてくっつくタイプなところ。
ひとつ、プレート一体型で、洗わずに拭くだけでお手入れが完結するところ。
ひとつ、付属の立派なレシピブックが付いていること。


これは素晴らしい、とばかりに最初のうちはホトサンフレンドとなったOさんと挟んだものの報告をしあったりして、やがて使い勝手が分かってきた私は巣から飛び立つ雛鳥のように、大きく羽ばたいて広く豊かで優雅なホットサンド生活の世界に降り立つこととなったのだった。

最初に作ったホットサンドのこと、次第に分かってきたコツやアレンジについて書こうとすると長くなるので、前編後編に分けて詳しく書き綴りたいと思います。
今回はここまで!



次回へつづく……。





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