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アケコンあれこれVol.2

GW突入でEVO JAPANも開幕しましたね。
初日から鉄拳8は激戦で勉強になりつつ自分にはたどり着けない境地だなぁーと改めて思ったのであります、対人戦ほんと苦手なんでw
2日目も激熱な対戦ばかりで「そんな攻め方あるんか!」と勉強になりつつも自分がそれを使いこなすには力不足なわけですが……。

はい、そんなわけでVol.2です、今回もレバーまわりです。
鉄拳8で久々にブライアン使ったら楽しくなっちゃいましたわ。
7ではほとんど使ってなかったんですが8でえらく馴染んでしまいましたw
有名なプレイヤーknee氏のように挑発ステップなんぞできませんけど立ち回りとかはやっぱり変わらないなぁーと……。

さて、前回は三和製のカスタムパーツによるレバーカスタマイズとなりましたが、今回はある種のサードパーティー製カスタムパーツです。
しばらく三和カスタムでプレイはしていたものの、それでもまだ
「固さが足りねぇ……もっとガチガチにしたい……。」
という昔の自分とは正反対な状態、年月とは怖いものだ……(ぇ
そんな折、気になっていたものを購入することにしました。

OTTO DIY Sanwa JLF Upgrade Kit導入

何年か前に話題にもなったOTTO DIYシリーズに手を出しましたw
現在はなかなか手に入れることが難しい商品ですが、またも千石電商様にてOTTO DIY V1の在庫があることを知り購入。
ついでに三和製よりも固いスプリングも購入してみました。

OTTO DIY V1とハードスプリング

OTTO DIYはV1、V2、V5と発売されており、基本は三和製のマイクロスイッチ基盤に対応したもの、シャフトは三和製を使用しスイッチ基盤はセイミツ工業製のレバーや韓国のCrown/Samducksa製等で使われているヒンジ付きスイッチ基盤を使用するハイブリッド仕様があります。
V3とV4どこいった?って思うかもしれませんが私もその辺は知りませんw
一応V5用のオプションパーツで金属コアのV4ってものはあります。
その辺は置いといて、シリーズはそれぞれ無印が三和製のみ、+やmが付いたもの(V1+やV2m+等)がセイミツ製またはCrown/Samducksa製ヒンジ付きスイッチを使用する形になります。
ガイドプレートとボディが全く別物なので購入する際は注意が必要です。

さて、このOTTO DIYはどんなものかというと、簡単に説明すると三和製レバーの使用感を変えるカスタムパーツになります。
付属品は架台と呼ばれるボディ、ボディとベースプレートを取り付けるネジ、2種類のガイドプレート、3種類のアクチュエーターとなっており、三和レバーっぽさを残しつつ遊びを無くし、しっかりとした入力感を与えるパーツです。
基本が三和なので純正パーツとのハイブリッドも可能になってます。
ちなみにHORI製のHAYABUSAにも対応しているので、使用しているアケコンがHORI製リアルアーケードProでもこちらを使用することができます。
V1の使用感に関してはざっくりですがこんな説明になってます。

ピボット(シャフトを通す所謂軸受)が上向きと下向きに対応しており、上向きは弾力性を持たせつつニュートラルへの復帰が速い特性、下向きはニュートラルへの復帰がより速く可動域も狭いピーキーな特性。
レトロ2Dゲームに向いている。

特徴的なのはピボットの向きが変えられるというところですね。
普通コア部分はボディにぴったりハマるような形になってはいますが、OTTO DIY V1は逆向きでの使用も可能になってます。
あ、三和純正やセイミツ純正でピボットを上向きで使っちゃダメですよ?w
V1、V2、V5共通して四角ガイドのFD、半楕円ガイドのBYFと2種類のガイドプレートが付いていますが、三和ガイドで見られるような形とは微妙に違っていて、それぞれ若干加工がされており、三和青や赤のガイドのようなクリック感とは違う滑らかでありながらはっきりと各方向への入力が感じられる独特なガイドになっています。

右がBFY、左がFD


アクチュエーターも純正より太めなものが付属されており、12㎜、12.5㎜、13㎜の3種類で、ガイドとピボットの向きも合わせると幅広いセッティングが可能になってます。
見た目わかりにくいですが、アクチュエーター内に丸印が付いており、大きい丸2つが12mm、大きい丸2つと小さい丸1つが12.5mm、大きい丸3つが13mmとなっているのでちゃんと判別可能です。

左から12mm、12.5mm、13mmのアクチュエーター

使用した感想としては以下になります。

一番に感じたのは三和純正から一気にレバーの遊びが消えさりガッチリとした操作感となり、柔らかいレバーが好みの人は手を出さないほうが良い。
上向きピボットは三和純正より少しばかりレバー傾斜角が狭くなるが、倒している感覚と戻りの感覚は純正よりもクイックさを覚えつつ、反発感もあるため入力と戻りの違いも感じられる。
下向きピボットは上向きよりも傾斜角がより狭く、戻りも非常に速いためクイックさが非常に高い操作感になり、遊びがさらに無くなる印象。
レトロ2D向きと謳ってはいるものの、鉄拳のような3Dでも問題無く使えるどころか、むしろ「とにかく正確に入力したい!」という人には非常に強力なカスタムとなる。
ドラグノフのアサルト、三島系等の入力も三和純正より安定して入力され、入って欲しくない方向への入力が激減したのは大きい。
ボディがスイッチ基盤をしっかりホールドする作りのため、暴れ感が無くなっているのも大きな点である。
四角ガイドであるFD、半楕円型ガイドであるBYFの2タイプのガイドでも使用感は変わり、FDはしっかり入力されるホールド感がありつつ各方向への入力も通常の四角ガイドより入りやすい。
BYFは少しゆとりを感じる滑らかさがあり、がっちり止まる感覚を求める人には合わないが、決してぬるい感じではないため好みで印象は変わる。
アクチュエーターも三和により近い感覚を求めるなら12mmだが、自分と同じ様に小回りを求めるなら13mmが非常に傾斜角が狭くなるため効果的。
一部では13mmではニュートラルへもどした際の反発で反対方向のスイッチに誤入力されてしまうという話もあるようだが、思いっきり弾くスタイルのレバー操作でない限りそういった誤入力は無い。
12mmでも大きいと感じるようであれば三和純正パーツを使用するのも手。

といった具合でした。
ここでまたおもしろいのが、上でも書いたように三和純正パーツとの組み合わせもできるというのが実は強力だったりするんです。
アクチュエーターが太過ぎれば三和製にする、ガイドが合わなかったら三和製にする、といったことが可能なんですが、個人的にはアクチュエーターとガイドよりもスプリングです。
V1に三和のカスタムスプリングを組み合わせると使用感がまた変わり、一番ハマったのが赤のスプリングでした。
「うわぁ!これだ!この固くて可動域狭い超クイックさ!これを求めてた!」
とめちゃくちゃ感動しました……化けっぷりが半端ない……。
普通の人なら固すぎて嫌煙するレベルのガチガチレバーになるので、一部の人にしかハマらないセッティングではあります。
最近はちょっと固さに疲れて青スプリングに換装したりもしたのですが、青との組み合わせもなかなか良いです、最初はダメだったんですけどw
ちなみに、ついでに買ったハードスプリングと組み合わせたりもしましたが、こちらはあまりにも固すぎてもはや矯正ギプスと化したのでやめw
ただハードスプリングがこの後最高の組み合わせと化すんです……。

OTTO DIY V1取り付け後のJLFレバー

しばらくはV1と赤スプリングでプレイを続けていたのですが、たまたまアケコン関連製品を取り扱うATTASA様のサイトを見ていた際にOTTO DIY V2の在庫が復活しているのを発見し、これまた急遽購入!出費半端ない……w
ボタンも一緒に購入したりと1か月でC2購入金額を大幅に超えましたwww

OTTO DIY V2とVol.3で触れる予定のボタン

さて、OTTO DIY V2に関しても簡単に説明しましょう。

韓国Crown/Samducksa製レバーのようにシリコンインサートリングとテフロンコアを使用し、三和JLFに韓国レバーと同じ感覚を与える。
付属シリコンインサートは柔らかめと固めの2種類付属。
3D格闘向き。

ざっくりですがこんな感じです。
韓国ではシリコンリングを使ったレバーがあって、基本ゲーセンでもレバーボールは球体型ではなく、なすび型のレバーボールが採用されてるらしいです。
昔アルカディアで韓国ゲーセンの写真見たときは「こんなんあるんや」と
驚いたもんです……若いの、アルカディアを知らないのか?格闘ゲームをプレイしている人間なら一度は読んだことがある雑誌だぞ?
まぁ、最近の若者は知るまいて……。
…………なんでいきなりメタルギアソリッド2なんだよ……(ぉぃ
それはさておき、このV2は上でも書いたように韓国レバーの操作感を三和JLFに与えるカスタムパーツです。
シリコン独特の反発感により入力とニュートラルの違いがはっきりします。
付属品は基本的な部分はV1と同じですが、ピボットとピボットを受ける土台部分が違っており、ピボットは上記にあるテフロン製コアとシリコングロメット、それを受ける土台、柔らかめのスプリングが付属されています。
また、シリコングロメットはオプションパーツとして4つの固さが違うセットも販売されています。

OTTO DIY V2取り付け後のJLFレバー

使用してみた感想は以下になります。

鉄拳強豪国である韓国のレバーに近い感覚ということだが、現物に触れたことが無いため韓国レバーとはこんな感じなのか?という印象。
レバーを倒した際のシリコングロメットの弾力感は独特の癖があり、初めて味わう感覚のせいか最初は非常に違和感を覚えた。
しかし、意識してレバーを倒してみると入力とニュートラルの差がわかりやすく、使っていくにつれて違和感も薄くなっていく。
V1にみられる固さとクイックさとは異なり、柔らかさを持ちつつ確かな入力感を得られる感覚はV1とは全く異なっている。
シリコングロメットを取り換えると付属品ではあまり大きな差は感じられなかったが、それでも倒した際の抵抗感に違いは感じられるため、好みによってグロメットを交換してさらにセッティングを詰めることができる。
ガイド、アクチュエーターも替えることでさらにグロメットの感覚は変わるため、V1以上に幅広いセッティングを行える。
別売のシリコンインサートオプション以外に、スプリングを外し、代わりにアルミ製のチューブのようなパーツを付けるスプリングデリートというオプションも存在している。
こちらを使用するとシリコンの弾力のみで動作させることになるため、よりシリコングロメットを採用したレバーに近くなるらしいが、現在は非常に入手困難であることと、自身がそこまでする必要が無いため購入し検証する予定はない。
上でも触れたがシリコングロメットの弾力感は独特であり、V1よりも好みが分かれると思われる。
ぐにょっとした質感がプラスされるのが気持ち悪いと感じる人はV1またはV5への換装が安全だろう。

といったところです。
正直好き嫌いがV1よりも分かれるであろうことこの上ないですw
シリコンの「ぐにゅっ」という感覚で「何このレバー気持ち悪っ!!!」と感じた人がもしかしたらいるかもしれません……。
それくらい独特でレバーの感覚が変わります。
柔らかさはJLFだけど入力感が違うというのがわかりやすいかもしれません。
V2に関してはもしかしたらヒンジ付きスイッチのほうが操作感は良いかもしれないので+やⅿ+を考えてもいいかもしれません。
と、ここまではデフォルトセッティングでのお話となるわけで……。
そう、V2も三和カスタムパーツと組み合わせてみたわけです。
といってもアクチュエーターは13mm、ガイドはFDなのは変わらずスプリングのみを入れ替えて試してみました。
青ではやはり三和純正のままとあまり変わらず柔らかく感じ、赤に変更したらいい感じにバランスが取れました。
でもV1と赤の組み合わせには敵わない……となったところでV1との組み合わせでは固すぎたハードスプリングの出番です!
結果………V1と赤の組み合わせと張り合える組み合わせに化けましたw
ハードスプリングによる入力時の負荷と戻りの速さにV2のシリコンによる入力感が合わさってV1よりもはるかに人を選ぶ仕様の完成です。
多分、こんなの使ってるなんて手の感覚おかしいんじゃね?とか言われても不思議じゃないです、はい、私の手はきっとぶっ壊れています(マテ

結局のところ、こういうカスタマイズって人によりけりなので「このセッティングが正解」と言えることって無いんですよね。
柔らかいレバーが好きな方もいれば私のように家系麺固味濃いめ脂多めの如きレバーセッティングを好む方もいるでしょうw
上手くなるかならないかは別にして、なんだか操作をしていてしっくり来ないなーと感じることがあればこういったカスタマイズはやって損無しです。
費用対効果があるかは人それぞれですが、私は費用以上の効果が出ましたw
今はその時々のコンディションでV1にしたりV2にしたりと換装して楽しんでます。
OTTO DIYじゃなくても、三和からセイミツに換装するのも全く異なる操作感になりますし、今はアケコンメーカーで有名なQANBA製のレバーやCrown/Samducksa製レバー、インドネシアのASI製ゴールデンレバーなんかも販売されていますので、選択肢は非常に多くなっています。
それぞれのメーカーでも純正カスタムパーツを出しているのでセッティングも自分好みに変えられるので、別メーカーのレバーで自分に合うレバーを求めるのも良い選択肢だと思います。
以前よりも自分にあったセッティングでゲームをプレイするとより楽しめますし、今度はこうしようああしようとカスタムにハマりますw
沼へようこそ(マテ

と、色々と脱線しましたがVol.2レバー編はこれにて終了となります。
最後までお読み頂き感謝申し上げますと共に読みづらくてすみませんw
次回、Vol.3ではボタン編となります!
三和製ボタンでは満足できなくなった男の沼の底をお送りいたします(ヤメロ


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