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コンサート "Decaying Flowers" 機材セッティング

少々専門的ですが、こういうの知りたい人のために昨日のセッティング解説。

演奏パート以外のオケはラップトップ上のDAW、PreSonus Studio One 3.5に仕込み、ピアノとピッチを合わせなくてはいけない音に関しては、マルチトラックにして、そのパートだけほぼ442Hz(440から8セント上げ)に調律。
音は外部オーディオI/F(PreSonus STUDIO 68)からMACKIE. のポータブルPAスピーカー FreePlay Liveへ出力。

DAWの再生/停止、OP効果音のフェードアウトなどは、KORG nanoKONTROL2で操作。
曲の頭出しもSturio One上でマーカーを打ち、nanoKONTROL2のマーカー移動ボタンで操作。

アナログシンセであるKORG minilogueは、特性上ピッチが狂う可能性があるので、念のため開演直後にシレッとオートチューニングをかけて440Hz合わせ、「caged torsion」演奏中は、最初にピアノのA音でピッチを合わせてから音作りパフォーマンスを開始している。

iPad ProではShoomというマルチタッチ対応のドローンシンセを使って、いくつかの曲で即興演奏している。
ちなみに、iPad Proからの音はオーディオI/Fを経由させPAスピーカーに送っているが、PAスピーカーの仕様の関係で若干の演奏レイテンシーが発生している。
(このレイテンシーのため、アナログシンセとマイクは直接PAスピーカーに接続する必要があった)

PAスピーカーのMACKIE. FreePlay LiveにはオーディオI/Fからのオケとアナログシンセ、MC用のマイクを直接入力しており、マイクのミュートは譜面台上のiPhoneに入れた専用コントロールアプリで操作。
今回、iPad ProとiPhoneの距離が近かったため、「shinn」の冒頭で誤ってiPhoneに触れてしまい、PAスピーカーをミュートしてしまうという「ミスタッチ」があった(苦笑)
スピーカー位置は、ピアノの生音との一体感を狙って、ピアノの下に角度をつけて配置。
2台のスプリットしたスピーカーによるステレオ音像とは違う音場感が得られたのではないだろうか。

以上。
なかなかコンパクトかつ操作性の良いシステムが組めたのではと思う。

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