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13.ニュージーのアーミーベースで働いてみた話①

ナショナルパークでのハウスキーパーの仕事を終えて、アーミーベースでの仕事を始めることになった。

前回の職場ではこんなことしていたよ↓

この仕事には、お馴染みbackpackerboardで応募した。応募したのは2ヶ月の前の話で、尚且つ間に入ってるのが派遣会社だったので、やり取りも遅く、返事も来なくなったので、放置していた。
そしたら忘れた頃に、「働きませんか?」との連絡が。

でも今すでに働いてるし…と思うものの、条件を聞いてみる。

なんと、部屋もタダご飯もタダで、週50時間働ける、とのこと。時給は今と同じ24ドル。支出するものがないので、単純計算で毎週1000ドル貯めれることになる。
3週間で3000ドル(30万弱)は大きい。
短期でがっつり稼ぎたい私にとってはピッタリ!

仕事内容は、Housekeeper(ハウスキーパー)かKitchien hand(厨房でシェフの手伝い)Food serving(ご飯をサーブする)業務のどれからしい。

やったことのない経験ができそうだし、何よりも「アーミーベースで働いてましたw」って面白いネタになるやん!(人生ネタになることを増やしたい私)

ということで前勤務地のNational Parkを辞めて、1時間ちょい車を走らせてWaiouruに!

なんとここからもルアぺフ山が見れるんだ〜!

着いた日がちょうど日曜日だったので、軍基地のメインゲートが閉まっており右往左往してようやく空いてるゲートへ。監視員のおじちゃんに「仕事で来ました」と言い、オフィスに通される私。セキュリティが厳しそう。国軍の施設だからそりゃそうか。

オフィスは日曜日だからか閑散としており、受付のおばさんに「明日から働く者です。」状況説明。おばさんは胡散臭そうに「そんな人が来るって話は聞いてない」と私をジロジロ見る。
早々に暗雲が立ち込める…めんどくさそうに分厚い冊子を何冊も引っ張り出しては、色んな電話番号にかけてくれる。ドキドキ…大丈夫かな。

が、無事に担当者に繋がったらしく、女性がオフィスに向かってきた。マオリっぽい見た目で、Karliと名前らしい。すぐに電話が繋がらなかったのと私服姿なのを見ると、お休みだったのだろう。お休み中に突撃してしまって申し訳ない。。

そのまま私が住むアコモデーションに連れて行かれて、部屋に案内される。おお〜!なかなか広い一人部屋。机もついてるのはポイント高い。トイレやシャワーは共有。食事は支給されるのでキッチンはないが、熱湯が出てくる機械はある。宿舎にはずらっと部屋が並んでいて寮みたいな感じ。それぞれの部屋にオートロックが付いているので、カードなしに出てしまうと締め出されてしまう…

荷物を運び入れて私の家らしくしてみた。このラグは買って良かったものの一つで大活躍!

まあそんな感じで説明のそこそこに、「また明日仕事のこととか説明するわね。」とKarliは行ってしまった。私は車から荷物を運び出し、ひたすら荷解き。うん、いい感じ🎶
が、めっちゃ寒い。壁に張り付いてるヒーターをいじってみるが、あったかくなってる気がしない。あしたKarliに相談してみよう。

明日から新しい職場、とてもドキドキするな〜〜。
どんな仕事をするのだろう。
みんないい人たちだったらいいな。寝るか。


〜次の朝 8時〜

昨日とは別の女性が車で迎えにきてくれて、食堂に連れてってくれる。大きい建物で、朝ごはんの時間は終わったのか閑散としている。Karliが出てきて、「30分後に迎えに来るから、ご飯食べてて!」と言い残し去る。ここの食堂はビュッフェスタイルのようだ…。

内容は、シリアルやパン、ベイクドビーン、ゆで卵、フルーツポンチなどの超ベーシックなもの。

ここで働いてるっぽい人たちが一仕事終えて、同じように各自ご飯をよそって食べている。ローカルな人が多そうだが、中には海外から来たような見た目の人もいて国際色豊かに見える。

そうこうしていると、Karliがやってきて、Inductionのために、オフィスに連れて行かれる。「Induction(インダクション)」には、会社などの組織に新たに加わった人が参加する手続きを意するらしい。

このInductionが結構長くて大変だった。大量の紙束を渡されて、Karliに仕事の規約だったり、基地内の約束事、衛生面の教育、緊急時の対応などを叩き込まれる。なんと、ちゃんと理解しているかを確認するミニテストみたいなのもあって、予想外の急な英語でのミニテスト、頭をフル回転して受け答えするのがすごく大変だった…時々まじわからんくて、Karliに正直に「わかりません。(英語が)」と言って、助けてもらったが。
これまでの職場はすぐに現場に放り込まれて働き始めたけど、軍基地ってのもあって、こういうところはちゃんとしてるっぽい。

この時点で私の脳みそはすでにヘロヘロ…その後なんか受付みたいなのに通されて、カメラで写真を取られ、私の顔写真が印刷された証明カードみたいなのを渡された。(証明写真の写真の顔がくっっっっっそブスで、すぐに妹に写真を送りつけた)
これで自由に基地内を出入りできるらしい。

で、制服を渡されて連れて行かれたのが、朝行ったのとは違うレストラン。Karliは「じゃあ言うこと聞いて頑張るんだよ〜」と言い残して立ち去っていった…。

そこには50代くらいのキウイ女性(Chrissy)がいて、挨拶もそこそこに11時半からのランチ営業への準備の説明が。
このChrissyが、The話好きゴシップ好きおばちゃん、って感じで、キウイアクセント全開マシンガントークで何言ってんのかわかんない🤣
が、頑張って何言ってんのか理解しようとする私。

厨房には女性のシェフが二人働いていて、皿洗場と一緒になっていて結構広い。ドアを通って大広間がレストラン会場。大きい空間で、いろいろトロフィーやメダル、シルバーの食器など貴重そうなものがガラスの中にたくさん収納されてて、The偉い軍人さんが来そうな会場。って感じ。

そこで私は初めて知るのだが、私の仕事はそこにくる、高い階級の軍人さんからオーダーを取って、厨房に通して、食事を運んで片づける、という一連のウェイトレス業務だったのだ!

ゲゲゲ〜〜!私海外でウェイトレスしたことないよおお!!!
英語でオーダー取るとかめちゃくちゃ緊張だし、ハウスキーパーとかよりもっとコミュニケーション能力が高くないとできない仕事じゃない!??😱

そうこうしているうちにオープンの時間になり、ゾロゾロと軍人さんたちが会場に入ってくる!!!😭 いや〜〜ん緊張するよう!

最初はChrissyがオーダーを取っているのをそばについて観察して、4人くらい後に「じゃあなたもやってみて!」ってオーダー表を渡される私。

死ぬほどドキドキしながら席についた軍人さんににじりよる私…
実際に行われた会話がこちら。

👩(私):Hi~~ how are you?
👨(お客さん): Good thanks how are you?
👩:Good thanks. What can I get for you today?
👨:Hmm (メニューを指さして)Can I get Chicken sandwich please?
👩 : Sure! Thanks.(書き留めて厨房に戻る)

んん?おおおお??初めてにしてはできてるくね?
メニューも複雑じゃないし、こんな簡単な英語で接客ってできるのか!!

それでその日はとにかくぶつかり稽古!って感じで、Chrissyに頼らずにお客さんが来たら自分がオーダー取ります!って積極的に出ていって、オーダー取って料理を運ぶ、という流れを繰り返した。

時々、なんて言ってるのか単語がわからなくて聞き返すことはあったけど、私が外国人っていうのは見るに明らかなので、みんなスローダウンして話してくれるし、とにかく私が、間違うことを恐れない!という強気な態度をとる!

厳しい見た目の軍人さんなんだけど、みんな超フレンドリーで優しいのよ〜😍
ニュージーランドに来て本当に思うんだけど、お客さんが偉い、という意識はあんまりなくて、お店の人とお客さんは対等にフレンドリーにお話しする、という感じがとっても素敵!

結局その日は夜20時半まで働いて(ランチとディナーの間に2時間弱の休みはある)、クタクタになって部屋に戻ったのだった。

そんなこんなで始まったアーミーベースでの、ドタバタの日常。
これから3週間働く予定なので、次回の記事ではさらに深ぼって、どんな人が働いているのか、基地の様子や仕事で感じたことなどを書いていこうと思います😁



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