別に順応したい訳ではないけれど病院での生活に慣れてきた頃に久々にＳ先生が病室に回診に来られました。

雑談交えながら色んな話をして…どうして３時間の予定の手術が７時間も掛かったのか聞いてみると穏やかな顔をしていたＳ先生の表情が瞬時に愚痴を言うおばちゃんみたいに変化して「もうね！大変だったんよ！こう、ぐーっとわぁーと広がりかけてさ、骨盤にびしーっと嵌ってさ！取りにくいの取りにくくないのってさ！あれ取って骨が無事だった時の達成感ったらないよ、ほんと。」
とちょっと呆れるくらい擬音を駆使して説明してくれました。
まぁ普通に考えたら７時間なんて何もしないで立ってるだけでも相当大変だと思いますよ、感謝してます。

「でさ、組織検査やっぱり悪性だった。」
はいはい、そりゃそうでしょ。
私は強がりではなくて平静でした。
だって泣いて喚いて絶望しても回復しないもの。
「遠隔転移するって事はミクロの単位でがん細胞が居る…かもって事だし肝臓に遠隔転移したってのはそういう事だから。抗がん剤治療やろうね。」
と治療の方法や後遺症の話、リスク云々を丁寧に説明してくれました。
後遺症に関しては全く何も出ない人も居れば生活に支障が出る様な人も居る。
早い話がやってみないと分かりません。
そして私は分かる病巣は全部取り除いてもらいました。
抗がん剤…やらない理由は無いですよね。

職場には連絡入れました。
いざやってみて後遺症と闘いながら通勤するのは大変だから治療が終わるまではしっかり休んで専念しろと言われました。
従おうとは思いますが早くて３ヶ月、通常半年。
療養期間も入れたらもっと先。
自分の年齢考えたらほんとに現役で戻れるのかと
考え考え…ビジョンが浮かばないので寝る事にしました。

そして、電話室を出てみると隣の電話室から泣き叫ぶ声が。
他人様の話なんで詳しくは書きませんが酷く揉めてる様子でした。
「どうせ私はもう役立たずよ！」と言ってたのが忘れられない。

私もそうなんかなー。
職場にも出られず、当分は一人じゃ生活出来るかかなり怪しい。
やっと人間らしく回復したけど抗がん剤の後遺症が激しく出たら勉強どころじゃ無くなるから恐らく社会福祉士の試験は落ちる…と言うか時期的に受験出来るかも分からない。

私はこのまま職場に籍を置いてていいのでしょうか？
休む前と同じパフォーマンスは恐らく出せない。
これを読んでくださってる方々の意見を伺いたいです。