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カミーノ・デ・サンティアゴ Day18 近況

この間、この巡礼の旅の中でも特別な時間が2度あった。

先日サン・ファン・デ・オルテガいう町で泊まろうとした日、着いたら宿が満室だった。

近くの教会でも泊まることはできたけど、なんとなく気持ちが合わなくて 巡礼路からは少し外れるけれど、サントベニア・デ・オカという小さな村に向かうことにした。

その日は朝早くに出た
まだ月が見える
月が消えかけ太陽が昇った
なかなかに暑い日だった
そして登り坂
昼からビールを飲んだ
甘味のあるレモンビールが美味しい
何もない道に、出店があった
スイカが嬉しい
ここに泊まりたかったけれど、すでに満室だった

30分ほど歩き、小さな村に着いた。

この旅で出会ったサニーとほのかちゃんもそこを選んだらしく、着いたら2人がいてほっと一息

宿も一軒 小さな教会が1つ バルも宿と併設のところだけで、歩いてすぐ回れるサイズの小さな村

宿の前には水溜めがあって みんなでビールを飲んで、冷たい水に足をつけた

誰1人会わなかった 
教会が見えてきた
おじさん達が水に足をつけてて気持ち良さそう
村の全てくらい
歩いてすぐ回れるサイズ
丘の上の小さな教会

夜ご飯も終わった頃、食べ過ぎた私とサニーは少し歩くことに。

教会に行ってみよう ということになり、少し坂を登った夜の教会へ

前日満月だった月はその日もくっきり明るくて 誰もいない静かな丘の上からほぼ真ん丸の月を眺めた

写真では難しいけれど、大きな明るい月が浮かんでた

秋を感じる虫の音がした

特別な時間だった。


翌日はブルゴスまで歩いた。
久しぶりの大きな町。

まだ暗いうちに出発
月の音さえ聴こえてきそう
少しずつ空の色が変わってきた
スペインでは飛行機雲をよく見る
太陽が昇った
サニーとほのかちゃんと、朝日を見た
ブルゴスに着いた
巡礼の旅で初めてマクドナルドを発見
たまにはジャンクフードを
ビールを選べたので、セットのビール

迎えてくれたブルゴス大聖堂は圧巻で、外観もさることながら大聖堂の中も圧巻だった。

圧巻です
後ろ側もすごい
朝方 月と共に
ステンドグラスが美しい
天井もすごい
中庭からの眺め
なんという細やかさ
美しいなぁ
小高いところから眺めたブルゴスの町

夜は、みんなでバルに行った。

町での楽しみ


巡礼路をかつて歩いた友人が心に残っている宿がサンボルにあると、先日連絡をくれた。
友人が歩いたのは14年前。

ぜひその場所に行ってみたいと思い、すぐに予約した

ブルゴスの大聖堂でばったり会ったサニーにその話をしたところ、サニーもサンボルのその宿に行きたいとのこと

ブルゴスで2泊して、サンボルという小さな村へ向かった。


サンボルまでは、1人で出発したけれど、道中サニーに会い、立ち寄ったカフェでジュンウにも会った。

お腹が空いていたので、朝からトルティージャ(スペイン風オムレツ) アメリカーノとアップルパイ

珍しく日本の方が近くの席にいたので、声をかけた。あきらさんという、今はイギリス在住の男性

近くにいた香港出身のマイクも輪に入り、今日はこのメンバーで歩くことに。

はい、撮るよ〜!
(サニーも撮ってる)
みんなで素敵な教会へ
記念に1枚

サンボルへ行く道は、一面開けてて遠くに風車があり まるで最果てにいるかのような広大な道のりだった。

道中出会った人が、モンゴルに似ていると言っていた。

まだまだ歩きます
休憩タイム!
ビールとコーラとポテチで乾杯
このメンバーとよく出会う
なんだか素敵
出会った方がモンゴルに似ていると言っていた
あと少しでサンボル


サンボルに着いた。

何もないところにポツンとその宿はあった。

あの宿だ!
素敵な外観

ここに14年前 友人は来たんだなぁ。
なんだかすごく嬉しかった。

サニーと私は到着が1番遅く なぜだか1階のドミトリーではなく、2階の個室を案内してもらった。

2つだけ並べられたベッドの部屋の窓からは、広大な景色が見えた

腰を下ろしてすぐ 買ってきたビールで乾杯した。

少しぬるくなったけど、乾杯

私が「最高」と呟くと、意味を尋ねたサニーが最高、と何度も言ってくれていた。


夜、その日泊まっていた10名でディナーを食べ 寝る前にサニーと星を見に行こうと少し離れたところまで歩いた。

夕飯はパエリア
少し歩いたけれど、まだ明るかったので
もう一度寝る前に星を見に行った

風の強い場所で、とても寒かったけれど星が美しく 風の音しかしない

サンボルに来てよかった。

私も、心に残る場所になるだろう

教えてくれた友人に、ありがとうの気持ちでいっぱいです。


特別な時間は たまたまだけれど2回ともサニーと共にいた

先日、暑い中宿に到着したサニーは、先に宿に着いてたジュンウからビールを貰ったらしい

少し前、暑い中宿に着いた私に、先に着いてたサニーがビールをくれた

ジュンウに貰った時感動したから渡せて嬉しいと言ってくれた

私は別の暑かった日に、ほのかちゃんにアイスを渡した

誰かと分かち合う豊かさは何倍にもなる


こんな日記を書いてた昨日は電波がなく、投稿が今日になった。

実は、今日は少し後悔をしている

今はイテロ・デル・カスティージョという小さな小さな村にいる。

1つ手前のカストロへリスという村が、とても可愛く 素敵な瞑想センターや、不思議に魅力的なアートスペースもあってワクワクしたのだけど 今日は肩も痛くなく もう少し歩きたい気分で次の町まで歩くことにした。

カストロヘリス
可愛い村
外観が気になり 入ってみたら
そこは瞑想センターだった
全て美しかった
アートに溢れる場所
扉が気になり開けてみた
何の店かわからない
誰もいない
調べてみたら「沈黙の家」と書いてあった
誰もいなかった
魔女の家のようだった
とても不思議な空間と 時間
吸い込まれるように来てしまった

次の町に着いて、サニーからのメールに気付いた。サニーもジュンユも、カストロヘリスにいるらしい。

そして、私が着いた村は本当に小さくて、宿もバルも一軒しかなく、お店の情報ではやっているはずだったバルは既に閉まっており、今夜は晩ご飯が食べられない。スーパーも、ない。

水道水だけ飲んで、なんだかとても悲しい気持ちになった。

カストロヘリスの素敵な場所で、ワクワクしたなら留まればよかった。みんなもそこにいる。

2時間半近く歩いて来たので、ふと戻りたくなったけど、もう日も暮れる頃

小さな宿で人もあまりいないけれど、昨日の宿で会ったご夫妻がいた。

バルに行けなかった話をしたら、持っていたオレンジとバナナを渡そうとしてくれ、断ったけれどお願い、と言ってまで渡してくれた。

ありがとうなんて言わないで、また他の人が必要としている時に渡してあげて、と伝えてくれた。

ありがたすぎます(涙)

そう言えば、ここに来るまでの道中 西から東に巡礼路を逆に歩いている1人の男性が声をかけてきて、「カストロヘリスまでどれくらいかかる?何か飲み物はある?」と聞かれた

彼はフラフラしてたので一瞬びっくりしたけれど、私は喉が乾いてなかったので持ってた水をペットボトルごと渡した

今日は、受け取ったり、渡したり。
自分が昨日、書いてたことだ。

ふと、カストロヘリスで泊まればよかった なんて少し後悔もしたけれど 自分達のフルーツをくれた夫妻に今夜は感謝しかない。

ちゃんと寝れるベッドもある

少し空腹だけれど 明日2時間程歩けば朝は食べれるだろう。美味しいコーヒーを楽しみに今夜は寝よう。おやすみなさい。


カストロヘリスからの道のり

久しぶりに山羊を見た
ロバと山羊飼いの人もいる
カストロヘリスの町並みを背景に
まだまだ歩く
この道がスペインの最果てに続いてるんだ
水をあげたお兄さん
茶色は全て向日葵です
今日もよく歩いた


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