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性別違和とあたくし、の話。 その3


どもです。

さて、「性別違和とあたくし、の話。」第三段。

今回は初恋の話をぶっとばして大学まで行くよ。

初恋の話は。。。いずれ別枠で書くかもしれないけど。




あ。
今日はじめましての方は、前回までのお話


「性別違和とあたくし、の話。 その1」

「性別違和とあたくし、の話。 その2」


などもご参照いただければ幸いです。





そんなわけで、今日は前回の続きね。



高2の秋に同じ学年の男子に恋をした私。

それをきっかけにますます自分が何者なのかがわからなくなり

ついには不登校になってしまった。(細かいこと端折るけど)

なので高3の時分はほぼほぼ学校に行ったことがない。

それでも卒業させてもらえたのは学校側の優しさだったんだと思う。

もしあの時「異分子」や「不良」として扱われていたら今の自分はなかったと思うので、今更だけどとても感謝している。

担任の先生と校長先生、ありがとう。ほんとに。




そんな調子だから

自分が何者かわからない。。。という気持ちは次第に自分を責める方向に向かい始めていた。

学校に行けない自分。

そもそも自分のこともわからない自分。

そして

同性にときめく自分。


なんだかもう全てがいけないことのように思えてた。



で。
なんとか高校は卒業。


それをきっかけに、私は「男らしく」なろうと試みることにした。


腰まであった髪をばっさりと切り落とし。

ファッションもメンズアイテムを心がけるようにして。


とにかく環境もかわるんだから男としてリスタートだ!

オレは男だぜ!

。。。ぐらいな感じで笑


「自分男性化計画」、発動。


あ。

その延長で

女の子と付き合ってみよう。。。とか思ったこともあった。



てか、付き合った。

なぜかしらん、その子とは今でも仲良しなのだけどね。

そいえば一番初めに自分が女として生きる、ってカムしたのもその子だったな。。。笑





ところが

女の子と付き合ってみる。。。っていう経験を通して、逆に私はいよいよ自分の限界を知ることになる。

もう自分が「男」でいるのは無理なんだ。。。って。


はやくも「男性化計画」頓挫。笑

ますます積もってしまった違和感と自己嫌悪。


そりゃそうだよね。
だって所謂「彼氏」のポジションとか無理じゃんか。。。


男としてアクトしなくちゃいけない状況は予想よりも早く、あっけなく限界を迎えた。



もっとも、こういうのって一般的なMTFさんからしたらなんかイレギュラーなパターンなのかもしれないけど。



結果
私の「男らしくあろう!」。。。というチャレンジは空振りに終わり。

何なら自分を痛めつけただけで、結局何も解決しないまま次第に引きこもりがちになっていった大学時代。
結局そのまま大学もいけなくなって3回生の時に辞めちゃうんだけどね。




一方で、大きな変化が訪れたのもそんな頃。

当時
毎日聞いてるラジオの深夜番組があって。

たまたま、ある時その番組で同性愛の話をしてたのね。


。。。それ聞いててすごく衝撃を受けたのを覚えてる。




なんと!!


世の中には男を好きになる男がいるのか!!

てかそれってありなんだ!!

なにそれ?

もっとくわしく。。。。



なんとも言えない怒涛の感情と新しい発見の衝撃に耐えられず

気がついたら思いのたけをルーズリーフに書きなぐってそのまま深夜のコンビニにチャリを飛ばして番組にFAXを送ってた。笑

投稿できる番組だったからね。意見とか。



そしたらしばらくしてね

読んでもらったのよ。私の書きなぐり。

ちょこっとだったけど。

我ながらびっくりした。笑




で。

その時に番組のナビゲーターさんが言ってくれた言葉。


「あなたは全然おかしくないと思いますよ。同性を好きになるなんて普通のことだと思います」



っていう一言。


初めてヒトから肯定的な言葉をもらったかもしれない。


厳密に言うとその時の私は「性別違和」っていうよりも
「同性を好きになってしまうこと」に違和感のフォーカスがいっていた。。。というか性別違和なんて知らなかったから、性別違和も同性愛もごっちゃになってただけなんだけど。

でもそんときはなんかとにかく救われた気がした。





ああそっか。

別に同性好きでもいいんだ。


ん?
。。。じゃあ私って同性愛者っていうカテゴリなの?



てゆうか

同性愛って何?




。。。そっからかい!笑

ってつっこみたくなるだろうけど笑


かくして私は自分を「同性愛者」なんだと思うに至り。

同性(男性)が好きなのだから自分はやっぱ女性なのかな。。。?

というような、ちょっと不思議なバランスのまましばらく過ごすことになる。
今で言う”Q"、「クエスチョニング」のような常態なのかな。



今なら笑っちゃうような話だけどね。

いずれにしても当時の私にとってこれは大きな転機だったことは確か。

。。。今まで言えなかったことを言った途端にあっさり肯定されちゃうとかさ。
何をしてきたんだ今までの自分は?

みたいなね。




ということで、長くなってきたのでこのお話の続きは、また次回。

次回は同性愛と性別違和の違いを初めて知る、の巻。




こんなへんてこな話、読んでくれていつもありがとう。


つづく。

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