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【映画】黒沢清『CURE』における長回し

『cure』は、黒沢清監督による 1997 年公開の日本映画です。残忍な手口の連続殺人が発生し、それを追及する刑事(高部)と、事件に関わる謎の男(間宮)とが、対立させて描かれます。また、本作品の緊張感のある展開は、長回しによって効果的に表されます。

『CURE』

1. 長回し

長回しとは、カットせずに長い間カメラを回し続ける映画の技法のことです。また、一つのショットで一つのシーンを撮るという方法を、ワンショット=ワンシーンといいます。

このワンショット=ワンシーンと対照をなすものとして、モンタージュがあります。モンタージュとは、映画用語で、視点の異なる複数のカットを組み合わせて用いる技法のことです。モンタージュは、その編集によって、映画の可能性を無限大に広げることができます。

しかし、それは言わば、フェイクの中におけるテクストです。フェイクの中で起きた奇跡は、もはや奇跡でもなんでもないと言えるでしょう。

一方黒沢清は、「モンタージュしない」中で、奇跡を撮ることに成功しています。一つのショットで、共存しえない二つのシーンを撮るというわけです。これにより、編集に頼らない、リアルの中で起きた出来事として描くことができるのです。

2. 「ワンショット=ツーシーン」

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