憧れ

社会人になるまで、コーヒーは飲まなかった。

嫌いだったわけではなく、
ジュースや紅茶のほうが魅力的だったからだ。

だけど、社会人になってからは
コーヒーがとても魅力的な存在になった。

コーヒーを飲みながら仕事をしている先輩たちの姿に
憧れがあったのかもしれない。

初めてコーヒーを飲みながら仕事をした日。
それは、初めてスーツを着た日のような、
少し背伸びをした自分がいて、こそばゆい1日だった。

「仕事中のコーヒー」
なんて、大人っぽい響きなんだろう。