占いに行った時の話。

占いに行ったんですよ、2016年のGW頃に。(※かなり前)

いや仕事の面接を控えてたんでですね、どういう心構えで行けばいいのかを聞きたくてですね。
確か当時占い関係のノートがちょこちょこ上がってて、「巷で流行っているらしい占いなるものを私もすなる」みたいな気分で行ったんですよ。お願いしたのはタロットカードでの占いです。

言われたことはおおむね、今まで50代〜60代の女性の方(※書き忘れてましたが一般女性です。ただし人生経験の幅が異様に広い人が多い)にいただいてきたアドバイスと一緒でした。彼女たちと同じ、膨大なプロファイリングの結果なんだろうなーって思いながら聞いてました。あ、でもその辺をカード引いただけで初手ですぱすぱ当てたのはさすがプロだなって思った。
あと何個かのアドバイスは元ネタになってる心理学とか哲学の本に思い当たったりもした。色んな意味で勉強のいる仕事なんだろうなあーと思ったり思わなかったり。

で、初めて占い受けて思ったのは「占いの内容もそうだけど、20分なり30分なりの時間を『自分だけのために』『自分の悩みだけを』聞いてもらえて、『基本否定をされることがない』っていうのは、かなり気持ちのいいことだ」ということでした。話題の中心が常に自分で、自分のことについて他人に語ってもらえるっていうのはあれ、本当に気持ちが良いわ。私が主役、私がメインで30分。で、自分は他の友だちを持ち上げたり褒めたりするのに労力使わなくていい。まー、ハマる人がいるのは分かる。

…昔から人生相談の本とか読むの割と好きな子だったんで、前にLINE占いのアカウントを登録して他人の占い結果を読み漁ったりもしたことあるんですけど。
そん時に「不倫」の相談の多さにものすごくびびって、でまた活字中毒のケがある人間なのでその辺読みこんでしまい、1日で悪酔いしてぐったりして「こらあかん」ってなってLINE占いのアカウント消した人間なんですけど。

占いで「恋愛」の相談が多いのってつまり、「絶対に自分の恋愛のことを否定されず」「自分を主役にして30分なりなんなりの時間でストーリーを作ってくれる」っていうのを求めてる需要と「占い」がマッチしてるからじゃないかなーって思ったり思わなかったり。
女性の場合、『自分をヒロインにしたストーリーを作ってくれるから占い好き』、っていう側面があるんじゃないかなあ。

私はどっちかっていうと面接にあたって(既に何社か落ちていたので)考えを整理したかったっていうのと、多分誰かに話を聞いてもらいたいっていう欲求があったんだけど旦那氏以外に話聞いてくれる人が居なかったのでふらっと占い受けた感じだったんですけどね。
当時の私は恐らく女性視点のアドバイスが欲しかったんじゃないかなあ、今考えてみると。
で、否定形の話を聞けるメンタルでもなかったので、「占いなら否定系の話はしないだろ」って思って占いの館的なテナントに入った気がする。
そういう話を普段なら誰にするかっていうと、実家に居たら多分50代60代とかの人生経験積んでる女性の方に聞きに行ってただろうなあと思う。
たまたま関西にきたばっかりでそういう知り合いがいなかったから占いに行った感じですね。

「仕事に受かる/受からない」は聞きたくなかったので(引きずられてうまくいかなくなっても困りますしね)最初から「面接を受けるに当たっての心構えを知りたいです」って言って占いを開始してもらいました。
話を聞いてもらいながら状況を整理して、スッキリした気分で終わって面接には落ち着いて挑めて今そこで働いてるので、結果としても上々だったと思います。占い師さんありがとうございました。

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ここまで書いて思い出しましたけど、バイトさんたちに「今後のキャリアどうすんの?」って面談で聞くことがあって、キャリア系の悩みとかはそん時に聞いてた気がする。
バイトさんで「今後のキャリアどうすんの?」って聞くのは20代後半に突入したフリーターさんたちで、でまあ20代後半になってもフリーターやってる場合、田舎に行けば行くほど家庭の事情が深刻だったりどんづまってたりすることが多いので(祖父母の介護押し付けられてて逃げるに逃げられないとかね)そん時に色々意見は言ってた気がする。
信じられるか?田舎も極まると、「30までに正社員の職歴を作ってないと色々しんどくなってくるから、運転免許取って一回福岡市なりなんなりに出たら。爺さんの介護は家族の誰かにやってもらったらいいんじゃないの。爺さん死んで親が死んだ後もあなたは生きていかないといけないんだから、自分を優先した方がいいと思うよ。自分の人生なんだから」って言うと、「そんなこと初めて言われました」ってびっくりする子がいるんだぜ…。しかも別に珍しくないんだぜ…。

…信じられるか…これ、2010年代の話なんだぜ…。

でまた、田舎だと「職探す」って言っても職が見つからなくて、いつまでもフリーターから抜け出せないみたいな地獄スパイラルがあるんだよ…。

これが地方都市だと「そっすねーそろそろ社員にならないとヤバイ気がしますんで俺仕事探しますわー」って言い出すと大体1ヶ月立たないうちに皆さん就職決めてくる。

田舎と地方都市のバイトさんで、スキルに大きな差はありません。
若い人の場合、あっちとこっちで『使える人間』度合いにそこまで極端な差はないんだけど、田舎は就職的な意味では本当に詰みっぷりが半端ない。

転勤しまくったせいでこの辺の地域格差はね…さんざん見ましたよね…。

そんなこんなで恋愛以外のお悩み系は、そもそも担当の畑がちょっと違うんかもなと思ったり思わなかったり。
恋愛以外の悩みって「爺さんの性格が悪すぎて家族が全員介護放棄してるんでやむなく私がつきあってるんです」みたいな内情があることが多いし、それを30分とか1時間で聞き出すのも無理がありそうな気もするし…。
あと必要なアドバイスが、例えば「福岡市の就職状況」だったり「面接の受け方」だったり「求人が増える時期」だったりしますからね。それだったらそっちの方に詳しい人に話聞きに行くほうが現実的なんじゃないかなあ。

ーーーーーーーーーーー切り取り線終わりーーーーーーーーーーーーーー

話を戻しまして。
「時間が余ったから旦那さんとの相性もみてあげましょうね」って言われて占ってもらったんですけど、「旦那さんはあなたを『頑丈だから』選んだって言ってるわねー」って言われました。

…頑丈。

…頑丈…。まあ、当たってるとは思うんですけどね…。

「頑丈wwwwww…頑丈ですか…ひどいなあ…wwwwww」
「うん、旦那さん、『頑丈だから選んだ』って言ってるwwww」

って占い師さんとお互いに爆笑して終わりました。

で、旦那は帰ってから私に
「私を選んだ理由は『頑丈だから』ってどういうことーーーー!!!????」
って八つ当たりされて、
「どうして自分が言ってないことで責められないといけないの!!!???理不尽では!!!!???」
って叫んでました。

ちゃんちゃん。


※2016年9月26日にショートノートに投稿した記事です。

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