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女性の話を男性が聞くのは大変らしい

色々あって旦那は「旦那さんは自分の実家ともっと連絡取ってコミュニケーション取ってください」と私から要請されたので、「そうですね」ってご本人も納得して向こうのお母さんと電話をしていました。ちょっと前のお休みの時に。

向こうのお母さんの話は結構長く(時計の短い針が1周以上した)、終わった後でリビングに行ったら、旦那がぐったりしてました。

いわく。

「色々な話が出てきて、全部に解決策を提案してたらすごく疲れた」

だそうで、

「いや解決策とか提示しなくていいよ、大体はただ話したいだけなんだから右から左に聞いてればいいんだよ」

って言ったら

「ええええええ!? そうなの!?」

って驚愕してた。

旦那、その後布団に潜り込んで寝込んでたのでこれは本当に疲れたんだなーと思いました。

でまあなんかこう旦那氏が「家族間コミュニケーションは難しい」って感じになってたので、(ほんとにめっちゃびっくりするほど疲れていた)

・おかんの話はいちいち状況を検証して解決策を提示してたら身がもたないよ。何をするかは本人が選ぶんだから解決策は提示しようとしなくてよろしい。

ていうのを付け加えておきました。

あとはうーん、そうだなー。

・成人した後の子供がおかんの話を聞く目的は状況把握と情報収集。
家族間の話題っていうのは基本おかんのところに集約されてくるので、家族情報のサーバに定期的にアクセスして、データをダウンロードしている程度の感覚でいればよい。

・ただし情報を手元にダウンロードはし続けておかないと、問題が起きた時に対処ができなくなるのでダウンロートは続けること。つらつら続く話の中に、長期スパンの問題が起こる可能性がある種や、発火しそうな種が紛れている場合があるので(というか大体紛れている)、発火した場合には対処ができるようにしておくこと。

・あと亭主関白な父親が定年退職する前後は父親が依存対象を会社組織から母親に変えて来ようとするステージがあるので、女性側にはすごいストレスがかかる。そこに更年期も重なるのでそういう時期のおかんは本当に余裕がない。夫婦の危機は1回は来ると思っておくこと。そういう時に子供に話を聞いてもらうだけでもおかんはとてもストレス解消になるので、親孝行だと思って付き合ってやること。

かなー。

4人姉妹の家と比べると酷だと思いますが「私も旦那氏も実家から遠方に済んでるし、将来実家に帰る予定はない。親の介護をどうするか、親は老後どうするつもりでいるかっていうのはすごく真剣に考える時期ではないと思うけど、お互いに頭の隅には置いておかないといけないと思うけど、そっちの現状どうなの?」っていうのをきいたら、旦那は把握してませんでした。いやまあふわっとは把握してたみたいですけど、ほんとうにふわっとしか把握してなかった。

うちは、というと「子供4人は全員家から出るだろうし同居とか考えてないから、夫婦二人で年金と貯金を切り崩しながら生活していかないといけないとは思ってるわよ」と言われて、実家の資産状況と両親のライフプランはざっくりと母から聞いています。

並べるとこんな感じ。

・子供に援助はできないけど、子供の資産をあてにはせずに暮らしていけるだろうという程度の貯金はある。

・万一母が先に逝っちゃったら父が何も出来ませんでした、では困るから、亭主関白な父が60になった時に(今は定年延長の契約社員として勤務している)「俺はボケたくないから週末に料理をする」と言い出した時に褒めて褒めて褒めまくって、週末の料理当番は父にした(※継続中で義理の息子達に父が手料理を振る舞う時は今もめちゃめちゃ褒めまくってる)。
・10年ちょっと前に、バス停がすぐ近くにある地方都市部に部屋数のあまり多くないマンションを購入済み。スーパーも病院も徒歩圏内なので、70過ぎて免許を返納して運転できる人が居なくなっても、普段の生活には困らない。

なので、子供が同居して面倒を見なくてはいけない、というのは考えなくて良い。

・あとは「結婚しろしろ」とは言ってたけど、みたらしは結婚しないだろうから、みたらしは実家に残るだろうということを母も父も織り込んでいた(ので、マンションは部屋数少ないけど、ひと部屋独立した部屋がありました。そこに私が住むだろうと思っていたらしい)わよ。ってのも付け加えられました。(ただし、部屋は用意してもらっていましたが、私の稼ぎは両親のライフプランには全く組み込まれていませんでした。シングル女性が老後も暮らしていく資金を貯めるためには、実家にいたほうがいいだろう、という感覚だったようです。)

・で、あと、「一人での生活が困難になったら、母も父も迷わず介護施設に入れなさい、あなた達は自分と自分の家族を優先して、顔を見せに来てちょうだい」っていうのも言われています。

ということでうちはまあ姉妹が四人いるし、親を介護施設に入れるとしたら今現時点の介護施設の料金で考えると、両親の年金+5万くらいが毎月持ち出しになるだろうけど、それを多分4人で負担して、顔を見せに行くのとかもローテーション組むことになる感じです。
子供がやらんといかんのはそんくらいっぽいので、私はそれには備えんといかんのだろうなあと思ってます。

全部を一度に聞いたわけではないですが、「みたらし家のメインサーバであるおかんから定期的に情報をダウンロード」していると、こういうライフプランが見えてくるから、そこに対して子供がどう補助をするか…っていうのは見えてくるんですね。

で、「お母さんの話にがんばってつきあってみてコミュニケーションを取ってみるチャレンジ」をやった旦那はどうだったのかというと、旦那実家の事とかは書かないでって言われてるのでさくさく省略しますが、まあ、なんで私が「実家とコミュニケーションとりなさい」といわないといけなくなる事態が起こったかは推測できるよね、という程度の情報は集まりました。
継続してくれたらいいなあと嫁は思っております。

余談ですが、昨日の夜「むっきゃーとなることがむっきゃーでむっきゃーああああああああ」って私がぷーぷー言ってたら、旦那氏は最初のうちは「こうしたら、ああしたら」と言ってたのですが「違うの!私はもうむっきゃーとかぷっきゃーとかいうことに自分の心の労力を割きたくないの!その労力を旦那氏に気持ちよく振り向けたいの!だから気持ちを!!!ここで発散してるの!!」ってぷんすかしてたら、旦那氏はちょっと考えた後に「あっこれ進研ゼミで習ったやつ!!!」みたいな顔をして、

「分かった!これ俺は解決策とか考えたり提案したりせずにただうんうん聞いてればいいやつだね!!!!」

って晴れやかな顔をしたので、旦那は何かを学習したようですというお話でした。


※2017年1月27日にショートノートに投稿した記事です。

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