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断捨離っていうかズボラ向けの整理整頓の思い出というか。

アレって結局、5Sの家庭版だと思うんだけどなーっていう。

整理(せいり、Seiri)
いらないものを捨てる
整頓(せいとん、Seiton)
決められた物を決められた場所に置き、いつでも取り出せる状態にしておく
清掃(せいそう、Seisou)
常に掃除をして、職場を清潔に保つ
清潔(せいけつ、Seiketsu)
3S(上の整理・整頓・清掃)を維持する
躾(しつけ、Shitsuke)
決められたルール・手順を正しく守る習慣をつける

以上、ウィキペディア https://ja.wikipedia.org/wiki/5S
より引用。

私独身時代から、自他共に認める、お片付けが出来ない子で油断するとすぐ散らかして汚部屋と化す奴だったんですが(職場でもそうだった)。
職場で強制5Sをやるはめになって、今はまあ時々散らかるけど崩壊はしない程度の暮らしになってます。
…不正が出た店の立て直しはね…たいていこの5Sが崩れてるので…同じ県内の店長が総出でやってきてこの辺を全部やり直すっていうところからリスタートするのでね…多分やり方をこの時に覚えたんだと思う…。
どういう理論でいるものといらないものを分けて、いらないものを捨てて、いるものを正しい場所に配置すればいいのかっていうのが分かったのは大きかったみたいで、この後は何回転職しても職場のデスクは綺麗に保てるようになりました。…やりかたがわかってなくてね…最初は机の上とかすごい状態になってたのよね…。

家を出て、退職してもう一回実家に戻った時に気がついたのは、私の母は「整頓」以降の能力がものすごく高いのですが、整理(いるものといらないものを分けて、いらないものを捨てる)能力だけが異様に低かった…ってことです。
これ、よく考えなくても当たり前のことなんですよね。なんでかっていうと母の母の世代は戦前〜戦後生まれで、そもそも捨てるほどの物をもってなかったんですよ。で、生活に必要が物がない時代の恐怖を経験してるから、今でもとにかく物をためこんでしまう。母のお手本になった祖母が物を「とにかくとっておく世代」なら、それを見て育った母が要らなくなった物を捨てるなんていう習慣を身につけられるわけがないわけで。

家出て気がついたんですが、私はまるっきり逆のタイプでした。
整理は(本以外は)バンバンできるのですが、大量のモノの管理が苦手。

このタイプはそもそも物をもっちゃいけないので、普通の人より物を減らしたほうが暮らしやすくなります。

「大量のものを取っておいて、捨てないで、管理を完璧にやりなさい」みたいなのはそもそも無理だったんですけど、お手本がそのタイプだったばっかりに汚部屋住人になってたんですよね…。
これは家を出ないと気がつけなかったことなので、そういう意味では1回家を出て正解だったと思ってます。

幸い、旦那も似たようなタイプなので、我々の服はハンガーにかけてクローゼットにしまえる量しかありません。畳むのはタオルと下着類と靴下だけ。これも各自の下着用の引き出しにぽいぽい放り込むだけ。あとは全部ハンガーーーーーーー!!!!!!
私はトップスは気に入ったデザインの色違いを5着くらい買って1シーズンで着倒し、シーズン終わったらそれ捨てるみたいな…女性としてそれどうなん…?みたいな生活してます。
旦那は私とは逆に、「そこそこ値のはる気に入った服を数着買って、それをずっと着る」主義。
お互いに「たたまないといけないほどの服を持たない」っていうのはいっしょになる前から共通してました。なんでかっていうと、一人暮らし時代に服をたたむのがめんどくさくて、めんどくさいばっかりに干した洗濯物を放置するみたいな生活を二人揃ってずっとやってしまってたからですね!!!!!!
旦那も同類であった!!!彼は一時期料理すらめんどくさくなってカロリーメイトと烏龍茶アマゾンで大量買いしてそれだけで生活しようとしたことがあったらしい!!!!そこまで合理化するなって私に呆れられた前科持ちだよ!!!!

ちなみに食器も二人で2食食べるとほぼ無くなる程度の量しか持ってません!これだと「洗わないと次のごはんが食べられないので洗わないといけない」という諦めが先に立ってめんどくさくても洗うので汚部屋化にストップが(強制的に)かかります!私が暑さでバテてたら旦那が洗ってくれる!ありがとう!!!!

マメな人はともかく、ズボラどもはな、管理出来るだけの量の物を持つことが人間らしい暮らしを送れるようになるコツなんだぜ!!!

あとさすがに引っ越し7回以上すると、本を減らすコツもつかめるようになりました。
今は「コレ読み捨てでいいな」って本は買う前に大体わかるようになったので、大半の本はKindleで購入して、殿堂入りしてる本だけ紙で残すようにしています。

断捨離っていうのはつまるところ「整理」という概念を持ってない可能性がある主婦の皆様に、家庭向けに「整理」の概念をアレンジして持ち込んだんだ、ってだけの話だと思ってます。それだけの話なんだけど、そこに目をつける人が今までいなかったんでしょう。だからあれだけ広がった。
家庭内もね、個人のスペースはともかく公共のスペースは小さい工場みたいなもんですからね。合理化した方がシステムとしてはうまく回るっていうのは自明の理である。
主婦向けの雑誌もなー。スポンサーがついてるからしょうがないところはあるんですけど、基本的には「コレ便利なので買いましょう!」「季節が変わったのでこういう商品買いましょう!便利ですよ!」って煽ってくるスタイルですからね。
ああいうのに載る人はそもそもものすごくマメな主婦で、マメな人しかあんなに物がある部屋を綺麗にキープはできないんですけどね…そこ正直に書いちゃうと雑誌の存在意義がなくなりますからね…。

あと断捨離の本にはきちんと「家族個人の物を勝手に捨てないこと、家族個人のプライベートスペースには手を付けないこと」っていう但し書きが入ってます。家族といえども他人の物に手をつけるのはマナー違反ですよ、っていうのは本の中できちんと念押しされてるんですよね。
…本を最後まで読まずに、概要だけに目を通して実行する人が居るのが問題なんでしょうけどね…。

個人的にはうちの母みたいに「整理能力がないけど整頓以降の能力が異様に高くて、物はものすごく多いのに家の中はそれなりに片付いてて清潔で綺麗」みたいなステータス振り分けが極端な人は、別に物持ってても構わないと思ってます。
要は「その人の管理能力に見合った、適正量の物を持ちましょう」って話なんでしょう。

整理・整頓・清潔・清掃(家庭内で「躾」は別方面の問題になるので省略)の概念は、学校の家庭科とかで教えてほしかったにゃー…私は職場で強制的に学ぶはめになったけど、これできてない人割といるからなーいろんな会社見たけど…。
家庭内で出来ないのは個人の責任だけど、会社で働く社会人は全員装備していないといけない標準スキルのひとつだと思うのよ。

「汚部屋から脱出したいけどうまくいかないなよー」って人にはこっちのコミックエッセイもおすすめです。断捨離よりもマイルドな感じで、「どうして自分は片付けらられないのか?」っていう自己分析のほうがメインに来てるので読みやすいよ。丁度涼しくもなってきたし、お片づけ時ですね。

ダメな自分を認めたら 部屋がキレイになりました (コミックエッセイ) Kindle版 わたなべぽん
http://www.amazon.co.jp/dp/B00TY4DO38

職場の机の上の整理の基本がわからない人にはこちらがおすすめ。
新社会人におすすめする本には必ずコレ入れたいってくらいおすすめ。
かばんの整理のしかた、会議ノートの取り方、手帳の使い方なんかも書いてあるよ。
この本はマニュアルみたいに必要なところをパラパラめくって使うものなので、あえて紙のURLをぺったん。

図解-ミスが少ない人は必ずやっている[書類・手帳・ノート]の整理術-サンクチュアリ出版-
http://www.amazon.co.jp/dp/B00I90UK5I


※2016年9月10日にショートノートに投稿した記事です。

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