あひるm

転勤とか爺さんのクレーマー化とか。

転勤。

最初の会社で6年半の間に9回転勤したマンの私が通ります。
良かったか悪かったかで言えばまあ悪くはない経験だったと思いますが(視野は広がっていろんなスキルが爆上がりはした)28で心が折れてさっくり会社を去る原因になった最大の原因はこの9回の転勤なので、転勤自体は悪いとは言わんけど「とにかく人が逃げるから転勤させまくってどうにか回そう」っていう転勤をかましてくるところからは速やかに逃げましょう。
22で新卒採用した人間が28までに9割にげてるって普通に考えて企業側もコスパが悪すぎるよ☆

あと、独身既婚関係なく転勤させられまくっていたら(ステップアップのための転勤ではなくて「人が逃げるからその穴埋めのための転勤」になってたからね☆)「転勤が多すぎる」という理由で奥さんと子供に捨てられた男性店長が居ました。マジで。その後再婚はしてましたが会社への忠誠心的な何かは明らかに消えてましたね。年齢的に転職が厳しかったのでやむなくあの会社に残ることにはしたようですが。

転勤がいいか悪いかといえば、まあ確かに一つの部署がずーっと同じ構成員だと水が淀みますし、ある程度大きい会社だと視野を広げるために必須ではあると思うんですけど、奥さん(旦那さん)専業主婦(夫)にできるだけの給料払ってて、家族が必ずついてこられるだけの支援ができる企業限定にしろやとは思いますね☆
それだけの給料と待遇が用意できないなら、せいぜい同一県内でぐるぐる回す、位にとどめておいたほうが無難だと思います。
というか男性女性共働きが当たり前の社会を目指すって国が宣言してる以上は(労働人口を確保しないと年金と健康保険が破綻するので女性に働きに出てもらって企業に社会保険払わせたい(※社会保険は半額企業負担)っていうのが本音なんだろーなーってボケっと思ってます。第三号でいてもらうよりは年金の収入が上がるんだと思う多分)共働きでないと子供大学に出せない程度の給料しか払ってない会社は転勤撲滅させないと、今のアラサーより下はガンガン職変えちゃうと思うんですけどね。
私らの世代あたりから下は、終身雇用とか年功序列とか全然信じてないから。

そういう意味でも、家庭では柱を二本立てといたほうがいいと思うんですよねー。

上で転勤9回ぶちかましてきた会社の偉い方の口癖は「男性はとっとと結婚して家庭を持て。女性は今の時代は40くらいまで働いても大丈夫だから頑張れ」でしたよ。(最初は35だったのが私が辞める頃は40に伸びていた)

どういう意味かわかります?

これってつまり「男は結婚して子供ができたら、『嫁と子供を養わないといけないから、俺が仕事を辞めるわけには行かない』っていって踏ん張る。そうしたら給料あげなくても無茶な仕事を振れる!女に産休とかやる気はないし、結婚した後の人生に関しては会社は関知しない(産休を取らせる気はないって社長が言い切る会社でした☆)から、使い潰してやろう」って意味なんですよ。

まー女性は現実見るので、新卒で入っても大体アラサー前後で全員逃げてましたけどね。男性はなんというか…下手に何年か残っちゃうと、これを真に受けて騙されるんだよ…。
これから新卒で就活する人は、特に女性は「産休貰って復帰している女性がどれくらいいるか」っていうのを志望する会社に質問してみるのも手かもしれませんね。アラサー以降の既婚の女性が残ってない会社は、女性が長居しない会社です。
男性より体力的に劣る分、女性はだめな会社に見切りをつけるのが男性より早いので、男性もそういう会社は避けたほうがいいかもしれませんね〜。
経験だけもらってさっくり転職するならその辺気にしなくてもいいかもですけど。

旦那氏にも「嫁と子供を人質に取られる同然の状況で待遇の悪い会社に縛り付けられるのは、会社側の思う壺だ。嫁も稼いでるからとりあえず生活はどうにかなるって思うと、条件悪いけど嫁を子供を食わせるためにここにしがみつかないと、ってなったりとか、焦って職探しをして変な会社に安く自分を売るようなことはなくなる。だから、お互いのために子供を産む前後でやむを得ない期間はともかく、そうでない時は柱は常に二本立てよう」と話しています。

男性を含めた全労働者が売り手に立てる状況を作るためにも、女性にも学と職は絶対に要る、というのが就職氷河期時代の人間である私の考えです。
「他に行くところがない」から、ワタミとか私が9回転勤させられた会社みたいな「感謝と人間的成長が給料です」ってアホなこと言い切る経営者が経営する会社がのさばるんですよ。
「この会社ダメだ」って見切りをつけて転職しようと思ったら、自分の商品価値を保ちつづけるためにも、余裕と勉強は必要なんです。そのための時間を捻出するには、定時で帰れて休みをきちんと取れるっていうのは絶対必須なんですよ。あと、どっちかが倒れた時に持ちこたえられる柱がもう一本あると、安心感と選択肢が全然違ってきます。

あと、「俺は仕事が忙しいから、子育てはお前の仕事だろう」で済ませようとする男性(女性も?)は撲滅したほうがいいと思いますね。
これは接客業やってて思ったことですが。

くっっっそめんどくさいクレーマーってさー、大体現役引退した爺なんですよー。

でさー、まー店長だったのでクレーマーの話とか延々聞くこともあったんですけどさー、爺どもがクレーマー化する原因って大体「退職して会社辞めたら、家庭に居場所がない、誰も持ち上げてくれない」っていうのが根っこにあるんですよねー。ほんっとね「またこのパターンかよ」っていうくらいいっぱい遭遇したよ!!!家で尊重してもらえない寂しさを埋めてほしいなら金を払ってキャバクラに行け!!ここはお前を慰める場所じゃねえ!!って思いながら表面だけニコニコしてましたよね。
日本のお店はもっと気軽に「クレーマーは入店禁止」を使っていっていいと思うのよー。従業員を怯えさせるアホは客じゃねえ。お客様は神様かも知れないが日本は多神教なので疫病神にはお帰り願う風習がある国ですのことよー。

までもさ、「誰が稼いでやってると思ってるんだ!!」って現役時代に口癖にしてたらさ、そりゃ「退職した後に金を稼いでこなくなる俺は役立たずだ!!」って宣言してるのと同義になるんですよね。
65になって、退職して稼げなくなった上に、家事はできない、孫の面倒も見られない、家でひたすらゴロゴロしてるか威張り散らしてて、奥さんが出かけようと思ったら「どこに行くんだ」「いつ帰るんだ」「俺の飯はどうするんだ」ってうるっさく言うしか能がない…って言う状況になったら、そりゃーしっぺ返しは来ますわな。しかもそのしっぺ返しを食らう頃には自分の頭は固くなり、体力的にはすっかり衰えて、新しい事に挑戦する元気はない…っていうね。

子供を育てることの報酬っていうのは、恐らく子育てが終わった後に本当の意味がわかるのではないかなーって思ってます。なんでかっていうと、「子供がちゃんと育って大人になって独り立ちした、その事自体が自分の人生の肯定になるから」なんですね。もちろん、まともにちゃんと育てていればの話ですけど。

私は子供を育てたことはないですが、会社を辞めて数年立って、一番アレコレやりまくった店のメンバーで集まったときに、元ひきこもりから一人前になるまでどうにかこうにか育てた子が、「きちんと社員の仕事を決めて卒業しました」って言ってくれた時にその欠片を味わわせてもらいました。あ、私のやったこと間違ってなかったんだ、私のあの時を、私は胸を張って肯定して大丈夫なんだ、って思えたんですね。
会社への感謝とか忠義?もう欠片も、なーんにも残ってなかったですね。

辞めて3年経って私の手元に残ったのは、育てた子たちが私が去ったあとも頑張って仕事を続けて独り立ち出来た、その事実だけでした。だけどそれがお日様の光のように、温かい自信になって自分を照らしてくれているような気がしました。

会社と従業員の関係って、どんなに忠誠心があっても「退職したらそれでおしまい」なんですよ。で、まあ、雇われている以上、定年を迎えたら会社との関係って必ず終わる訳です。だけど子供との関係って、その後も続いていくんですよね。定年後に続く人生を幸せに歩めるかどうかって、子供がいる場合は冗談でなく「子供が小さくて大変な時期にどれだけ育児に携わったか」で決まる部分が大きいのではないかなと思ってます。

女性が社会に参画するなら、男性も育休を取るのを当たり前に、定時で帰って、子育てに参加するのを当たり前にしていくべきだと思います。
あと普通にねー、子供を育てるのがどれだけめんどくさくて大変かっていうのを男性女性ともに実感してればね、「育てるのにあんなに手間がかかるものを2,3年で使い潰したらあかん」っていう意識が浸透すると思うんですよね。会社にだけ情熱注いでて、「新卒は毎年生産されるもの」とかいう感覚でいる人間が偉いところにいるから、ブラック企業がのさばるんだよ…。

あーあと、旦那が激務で子育てに参加しないっていうなら、もう旦那を「単身赴任してるものだ」と思って、平日は実家に帰って土日だけ面倒見に言ってあげるとかのなんちゃって週末婚とかもいいんじゃないかな〜って思いますよ!シャツだけ5枚揃えて冷凍のお惣菜置いてればどうにかなりますよ!40代後半の亭主関白な父がどうにかなってたから大丈夫大丈夫!
単身赴任で家族を引き離すのはとんでもないみたいなあれもあるかもしれませんが、うちの母は私が高校に行った3年間、父が単身赴任で他県に行ってて週末しか帰ってこなかった時、「週に2日しか会わないから、父に優しく出来るわ〜」って言ってにこやかに羽根伸ばしてましたからね!あれ、良し悪しな部分もあるなってちょっと思ったりします!
まあ週末は帰ってこられる距離の単身赴任だから出来たことではありますけどね!


※2016年11月29日にショートノートに投稿した記事です。「色々見かけて思ったことをなんとなく」改題。

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