すぐに受験勉強をはじめなかったワケ

小3の秋に中学受験をすると決めたものの
受験勉強を始めるのは新小5からにした。

なんですぐに始めなかったか。

理由のひとつは、
私自身の経験上ちゃんとやれば小5からの勉強で間に合うと思ったから。
長男が「ちゃんとやれ」る子かどうかは一か八かだったけれど
何よりも中だるみを恐れたのもある。

もうひとつは、習い事のこと。
塾に通い始めると、とにかく忙しくなってしまう。
通塾に宿題に手一杯になってしまう。
中には体力があって、時間の使い方も上手な子が習い事と塾通いを両立させていると思う。
でも、正直難しいかな。

小3の時点で、スイミングとピアノをやっていた。

スイミングは、へたくそながらも週に1回泳ぐことを楽しみにしていて
4泳法が泳げるようにはなりたい、と当人の中でも目標を立てていた。
(結局、バタフライは半端なところで終わったものの)
本当に好きなら、中学校に入ってからも、大人になってからもできなくはないけれど時間的に難しくなるし、また「泳げない」ということに対して人目を気にするようにもなるからどんどんハードルが上がる。小学生のうちにやらせてあげたいことだった。

ピアノ。
大好きで、平日は毎日1時間くらい弾いていた。
体もどんどん大きくなってきて、届かなかった鍵盤に日毎に指が伸ばせるようになってきて、体格的に弾けなかった曲が弾けるようになってくる時期。
弾けば弾くほど上手になった。
今までよりも体力も集中力もついてきて、細かい練習もがんばれるようになった。
塾に行き始めるとそれができなくなってしまう。
これを途切らせてしまうのは惜しかった。

ピアノの先生に相談したり、見知らぬ人のブログを見ては、同じような立場にいらっしゃる方がどうしてるかを参考にしてみたりした。
それで、小4まではピアノを思いっきりやると決めた。

小3で初めてコンクールに出て、一次予選に通過して、
初めての外部の評価をもらってその結果に喜んだ。
小4では本選にまで進むことができて、初めて小さいトロフィーを手にした。
同い年の子が、こんなにもこんなにも頑張ってる世界がある、ということを知れて貴重な体験ができた。
コンクールが終わってからその冬の発表会まで一ヶ月しかない中で、本人が「戦場のメリークリスマス」を弾きたい!と強く希望して、その一ヶ月は好きなだけ弾いて、発表会で披露した。
それまでコンクール向けのクラシックの細かい練習ばかりだったから、発表会に向けた一ヶ月はごほうびの時間だった。
それが小4の12月。

年が明けた1月に、新小5生の入塾テストを受けた。

1月いっぱいで、年長さんからやってきたスイミングを退会した。
長く通ったので受付の人が残念がってくれた。
一緒に通っていたおともだちとお別れ焼き肉に行った。

2月から塾通いがスタート。

ピアノは続けているけれど、平日はほとんど弾けない。
週末も、勉強の休憩に30分とか。
でもピアノの先生も
「合格したらまたいっぱい弾けるんだから、今はガマン!」
と長男を応援してくれている。
小3、小4とがんばったお陰で譜読みが格段に早くなっていた。
練習に時間は取れないけれど、ピアノに向かってすぐに指を動かせるようになっていたのは良かった。

小5スタート、という選択肢が正しかったとは現時点では言い切れないけれど
長男自身にタイムリミットの覚悟ができていたことが結果的に習い事への意欲を高めてくれたし、受験勉強のいいスタートにつながったと思う。

ただ、入塾テストに関しては完全に私が迂闊だったので
そのことはまた別で書き記しておこうと思う。

このnoteが、習い事と受験とで悩んでいる人の目にとまって
参考のひとつになったら嬉しい。
私自身、そういったブログに助けられたので。