第一志望校が見つかったかも

小3の春に
「まずは文化祭に行ってみた」
https://note.mu/moom1nm0m/n/n5b02a1568b77
で親子共に、私学の魅力を体感したわけだが
実はこの時点では受験を決意するには至らなかった。

その間、
電車通学の是非
男子校の良し悪しなどを夫婦で話し合ったりもしていたが、
中受経験者と未経験者で度々意見は分かれていた。
特に電車に関しては、
小学生時代の塾通いから満員電車に乗ってたけどどうにかなってきた私

学生時代はほぼ電車を利用せず今現在通勤で毎朝辛さを味わってる夫
と、でだいぶ揉めた。
夫の謂わんとしてることは理解できるも、そしてそこに労いの情も湧くも、
そこが私学を選ぶかどうかで最重要点なのかどうか。
もういっそ引っ越すか、とヤケクソな結論に至りそうになったりもした。

そんな折にもう一校文化祭に行った。
うっすらとよい評判を耳にすることがある程度の全く前知識のない学校に行ってみた。勘というのは働くようだ。この学校を見に行ったことが中学受験を決意する決め手となる。

まず目に飛び込んできたのが校庭を走るミニSL。
トーマス、パーシー、ジェームスもいたかな?
見た瞬間、長男が「ぼくこの部活にする」と言いだす。
車両を自分たちで組み立て、顔のライセンスも自分たちで取得し、レールを敷いて走らせているとのこと。夫も私もすっかり感心する。次男は喜んでパーシーに乗り込んで校庭をぐるぐる回っていた。

宇宙のことにも興味がある長男は、天文部の展示を見ては「ここもいいな」
音楽も好きで、吹奏楽部の演奏を聴いては「ここもいいな」
と言い、「うわー、どの部活にするか迷っちゃうよ」
と幸せな悩みを抱えていた。
だが君はまだ受験勉強を始めてもいない。

予想外に良かったのが美術の授業で作った作品の展示で、これがレベル高くて、手数のすごいものや、センスのいいもの、面白がる方に突き抜けてる作品もあった。また、いわゆる「優秀作品」だけでなく、全員の作品を展示しているのも好感度が高かった。決して勉強だけでない、明るい情緒を育んでいるのが伝わってきた。

中学生の理科のレポートも素晴らしかった。
私が行った中学校もレポートをとにかく書かせる学校で、私はそれなりにがんばった風に繕うのがうまかったので、こなした、というような記憶しかないが
そこに展示されているレポートはひとりひとり自分でテーマを見つけて書き上げていた。(のちのち、色んな学校でそういった取り組みをしていることを知り、全文英語で書かれているものや受賞しているレポートなども見るが、この学校のものが一番自分の頭で考え構成している感じがした)

女装した子たちがステージで踊っていた。
アカペラ部の歌はへたくそだった。
一個一個が微笑ましかった。

帰り道では、すでに「じゃあ、がんばろうね」という話をしていたように思う。
夫も、得難い体験がここではできそうだ、と納得していた。
長男はすっかりその気になっていた。
私にとっては、学校を見たときの長男の楽しそうな様子がなによりもの決断の材料となった。
それが小3の秋。


小5の今、毎日毎日の勉強で忙しい。大変。
だけれど、この日に感じた「こんな風になりたい」が胸にあると苦にはならないみたい。朝起きるのだけが辛そうだけど、毎日楽しそうにやっている。