95「詩」鍵
働かなくても食べていけるんだけどね
エラクなった友だちの言葉が
暗い部屋の鍵を開けてしまった
地位も名誉もお金もない
今日生きるために 精一杯 働く
生きるために必要な最低限のお金を得て
生きるために必要な最低限のものを買う
日の光の射す方向を感じ
野の花が咲く季節を知る
それだけで 幸せなのだ
幸せなのだ と知ってるのに
でも なんだろう このザワザワしたものは
暗い部屋に入ると
悲しい心が染み込むように
じんわり滲んでくる
ダメだなあ 私
人と比べることが嫌いなのに
人と比べることが無意味なこと
知っているのに
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?