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数学できない人が理系に進んだきっかけ

小学5年生の算数でつまづいた私は、いわゆる「理系」教科は好きではありませんでした。また、休み時間には読書するような子だったので、なおさら国語や社会へ興味は移っていました。

中学生になって、小学生の時より深くなっていく学問。社会は特にそこが面白くハマっていきましたが、今まで抱いていた小さな疑問が晴れていく「おもしろい!」と感じることが多くなっていったのが理科でした。

中学2年生の化学
炭酸水素ナトリウムを熱するだけで、全く違う物質が3つも現れたり
水に電気を流すだけで、水素と酸素という2つの物質が現れるかつ、液体が気体に変わる
この変化があまりにも衝撃的で、そしてとんでもなく面白くて…
これが私が理科が大好きになるきっかけでした。
炭酸水素ナトリウム(重曹)を使ってカラメルを作る化学的な実験はもちろん、葉の蒸散を見たり、植物を見たり、星を眺めて星座を探して、宇宙へのロマンを感じて…とことん学びました。

進路を考えだす中学3年生
理科は大好きだった。国語と社会も好き。
そして数学は小学生の時から変わらず苦手で嫌いでできません。
今までは数学が大っ嫌いだったから理系なんて選択肢を考えたことはありませんでした。

「数学なんて一生やりたくない」


そう思っていました。でも、大好きだった理科。
化学をもっと知りたいと思った。

中学3年生の春、約4年間できずにいた数学を克服することを心に決めました。

中学3年生から数学を克服する
当たり前だけど簡単じゃありません。
私には基礎が無いから…

親が勉強を教えられるような人では無いし
塾にも通っていなかった私は
頼れるのは先生と携帯
自己紹介の時に「自分は学生の時は数学ができませんでした。だから、数学が嫌いな子ができるようになるように教えられる先生になりたくて、僕は数学の先生になりました。」と言っていた先生。
私にとっては大きな希望でした。

この言葉を支えに、
持ったばかりの携帯で一生懸命数学の勉強方法を調べ
毎日コツコツ勉強しました。

そして、中学3年生はじめての中間テストで
なんと90点取ることができました!

この時の成功体験は一生忘れない。

***

高校生になり、どんどん難しくなる勉強。
その時私はすでに「理系でしょ」と言われるくらい化学はもちろん、生物も物理も、そして数学も「できる」ようになりました。

私は数学できて「あたりまえ」のレッテルが貼られるのは少し不本意だったけど、それだけできるようになりました。

ただ単純に、数学ができるようになりたい。では
きっとなし得なかった。
1番にあったのは「あれだけ不思議で面白い化学をできるようになりたい。そのためには数学が必要だ。」という
・化学が好き
・数学が必要
このふたつの要素があったからだと思います。
そしてその「好き」がとてつもなく大きかったから。

まあ、私は機械工学の道へ進んでるんですけどね。


好きの力は偉大です。


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