「勇者たちの中学受験」を読んで
おおたとしまささんの「勇者たちの中学受験」を読みました。2日で一気に。
3人の小学生の中学受験のエピソードが主に親目線から描かれており、「受験に関する事実関係はいっさい事実のまま」の「実話を元にした創作」とのことです。実在する学校名や進学塾名が出てくるため、小説というスタイルをとりながら、ドキュメンタリー、ルポルタージュを読んでいるような気持ちになります。ゾクゾクします。
私は中学受験とは無縁な地方で生まれ育ったこともあり、未だにその感覚がよく分かっていません。また、本作では進学塾で子どもが学習している場面や、先生方とのやりとりの場面が多く出てきますが、私自身、塾に通った経験がほとんどなく、塾に対してかなり懐疑的な思いを持って今に至ります。
本作を読んでいて、自分が以前、教育や塾に対する思いを連投していたことを思い出しました。2014年の大晦日のことです。貼り付けていきます。
本作の著者であるおおたとしまささんは、現在、無料塾に関する新しい本を書こうとしているとのこと。そして、その裏テーマは「教育格差は悪いのか?」とのことで、とても楽しみにしています。
皆さんにとって「塾」ってどんなものでしょうか。通っていた「生徒」の視点で、あるいは子どもを通わせている「親」の視点で。もしくは、社会の中での塾を見つめる「第三者」の視点で。良かったら、教えてください。
最後に。上掲のtweetsにある「行けるときに行ける」くらいの感覚で参加しはじめた無料塾については、途中で生活環境の変化による離脱期間もありながら、8年経った今も関わり続けており、私にとっての大事なサードプレイスです。その辺の話も、どこかで文章化できたらなぁと(ずっと)思っています。