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ゆづきず誕生祭2023に作った映像の話

月面騎士と申します
最近寒すぎて着る毛布が皮膚になりつつあります

↑の映像作った際に考えてたことややったことをお話していきます
基本的に自分用なので悪しからず


初めに

ゆかりさんの誕生日アゲタイ…アゲタイ…と通話中呻いていたところ、
 「ゆづきずの誕生日なんだからどっちも描くよなァ!??」
と強めに脅されたので、
 「できらァ!!」と息巻いたのがこの映像を作ったきっかけです。
言ってきた人は覚えているのかしら………俺はやったぞ



制作過程

それでは始めていきます。今回かかった時間は大体1か月半。
背景のCGが一週間弱、アニメ描くのに一か月、まとめて出力するのに3日くらいでした

テーマを決める

まずゆづきずなら誕生日なにするかな………………………………………
と妄想します。きっとゆかりさんの家にあかりちゃんがやってきて一緒に
飯食うんだろな…ゆかりさんはあかりちゃんが来るってときは奮発してたくさん食べ物買ってあげて、おいしそうに食べてるあかりちゃんを眺めたりしてるんだろうな…そしてそれを見るオタクことワイ君…

おい!!!!!!!!!!!
今考えてたもの、形にしてみなYO..……
みたいなノリでいつも考えてます。
いつもこういうノリで考えてます。思考を燃やせ

後イメージしていたのが’’OverWatch’’というゲームに、試合で一番活躍したキャラのシーンを見る前にかっこいいアニメーションが流れる、ハイライトイントロという機能がありまして…
22日の0時に投稿することでふたりの一日を祝福したい…と思い強めにイメージしています

やることを深掘る↓

ハイライトイントロ風にするなら何か始まり感を出したい
→ケーキのろうそくに火をつけるシーン追加してみよう

最後にクラッカー打ち上げてゆっくりフェードアウトさせたい
→クラッカーを打つ状況を考える
 →ろうそくを吹き消した後に打てば自然?

これで最初と最後ができたので次はそのシーンにどう繋げるか考えます
短い時間で二人の性格や仕草を表現するためにとにかく考えます
ゆかりさんは火をつける役なのであまり動かさずにそれっぽさを出すのが大変でしたが、あかりちゃんはとにかく元気な感じを出したかったのでバタバタさせています。それぞれの演技を考えるのに迷いましたが、火を吹き消すシーンでそれっぽさが出せたので良かったです


背景作る

blender君で背景作っていきまわよ~~
まずは背景のラフをスケッチブックで描きます。

突然なんですが、ゆかりさんって一軒家住んでるイメージつかなくないですか???絶対集合住宅にすんでませんか????わかります?ですよね????うん

ということでご用意しました。ラフです

風呂もトイレも玄関も寝室もかいたけど今後作るかもしれないので一応伏せておきます

これをもとに3D空間をいじります
はじけろシナプス

頼れるblender君


今回はarchimeshというアドオンで部屋の間取りを作成しました。床、天井、窓と扉の計算もしてくれる優れものです
archimeshで作った部屋に四角ポリゴンおいてあたりをつけてからデティールを詰めていきます


アタリ撮った状態
この時点でラフとぴったりでテンション👆👆
今回使ったのはこの周辺。ソファしかカメラには移ってないですが
いつもここでゲームしてます
デティールと仮照明
夜景が見える角部屋です
デティール
よく見るとわかる圧倒的手抜きのコンロ
更に詰めて↓
照明とまな板スタンドがお気に入り
見えないけど食器も作ってある。
たぶんこういうところが重いんだと思う

ほんでテクスチャ貼る

木の暖かさたるや
室外機もちゃんと置いてあります。クーラーないけど

本来はCyclesレンダーで綺麗な映像を出力するつもりでしたが、一枚レンダリングするのに一時間かかったので泣く泣くEeveeでレンダリングしました。それでも3、4時間かかってたのですが!

ライティングミスってるけどこのくらいの画質になる予定でした
こう見るとだいぶ違うね
ガラス光沢とか机の反射が大違い

カメラワークつける

前回は先にアニメーション描いて、あとからカメラワークをつけるというやり方を撮っていましたが、今回はカメラワークの上からアニメーションをつけたので、カメラワークから撮ります。料理も一緒にとって上から絵を描くという手法を撮りました。

料理のアタリ。オレンジ枠の板はサラダの葉っぱになる
板ポリを複製しまくってサラダの葉っぱっぽくする試み。適当に料理作りすぎて全選択して移動させたらソフトが落ちました(自動保存に生かされている)

カメラワークは透明なオブジェクトをカメラに追従させています。こうすることで制御がしやすくなる

オレンジ枠がエンプティという透明の物体。プレビューには表示されない
上下移動もカメラを直接動かすより楽々

出来たのがこちら

料理が全部そろってる連番がこれしかなかった
今思えば主線表示させればもっとアタリ綺麗に書けたなと

後ろのあかりちゃんはソファの後ろに板ポリ置いて背景を透過させて表示しています

◇ ←あかりちゃんのレイヤー

■■■ ←ソファ

▼ ←カメラ 

見たいな配置

透過したときにキャラの周りに白枠が沸くのですが、
アルファのノードにカラーランプをつないでいじるとpngで連番画像を透過したときに残る謎の白枠を消せます
カメラでアタリ撮ったらお疲れ様してアニメ作業へ

アニメ描く

アニメの話する前にちょっと前に少し手伝った某MVでタイムライン見せて頂いたのですが、こうやってフォルダ作るんだ!と感動したので共有します

まず新規アニメーションフォルダを作成
作ったら次は新規アニメーションセルを作成します
レイヤーウィンドウに移り、新規レイヤーフォルダを作成し、「1」のレイヤーを作ったフォルダに入れる
ヌゥ
タイムラインに戻り、新規アニメーションセルを作成
レイヤーウィンドウにある「2」のフォルダを消して完成

新規セルを作成すると前のフォルダを参照して新しいのを作るので、↓のようなことがコピペいらずでできる。
レイヤーごとにアニメーションフォルダ作らなくてよいので動作も軽い

例えばこういう状態を作った状態で複製しても…
新規アニメーションセル押すだけでクリッピングやレイヤーの情報も保存される

これ多分アニメ描いてる人には常識かもしれないのですが、以前作ったゆかりさんのアニメは影と色と線画でアニメーションフォルダで分けてたのでこれ知ったとき衝撃でした。もっと簡単にできる方法があるかもしれませんが、
出来るという状況が大事。

わかりづらかったら追記します


閑話休題

カメラつけた背景にアニメを乗せる

やっとメインデッシュ

最初に描いたイメージ。
手がはけてから移動を始めてたけど画面が無すぎるので同時に動かしました
24fpsで出力した状態。早すぎて20fpsで書き出してます

後は最初に考えてた各々の動きに合わせて演技させていきます
描いてた時の記憶があまりないのでテストで出力したgifを貼っていきます

ソファまで走るあかりちゃんのラフ

あかりちゃんは腕広げて走りそうですね

完成したアニメ。手がでかすぎたので後半を少しいじって調整
あかりちゃん呼ぶゆかりさんのラフ

短い時間で呼んでる感を出すには口もとまで手を上げるしかなかった

座り込むシーンのラフ

カメラ的にめちゃくちゃ面白かったけど…残念

座り込むアニメのボツのラフ

あかりちゃんはこんな丁寧に座らない!!!!!と内なるワイ君が騒いだのでボツに。
完成品はバタバタさせてみました。あかりちゃんの服ほぼ全身布で覆われてるのでカーペットにひざから

そして問題の吹き消すカット。背景のあかりちゃんはアタリ用です
完成したアニメ

ふたりの仕草に特に気を使いました
料理やらでほとんどみえないんですがね..………

ゆかりさんは片手でもみあげ抑えて、もう片方の手ではだけそうな胸部分の服を抑えています。
あかりちゃんはなんも気にしてなさそうでかわいい。
ちょいちょいゆかりさんを見てからカメラを意識させるなど、行動をワンテンポ送らせています

最後に見上げるカット

ここまで描いてると手が慣れたので、絵のムラが少なくなってきた
ラフからほぼ線変えずに線画まで行ってます。

料理やらカットごとのつなぎをつけて完成したもの
料理はAEで調整するのでヨシ

火を吹き消すシーンで息の強さの違いが分かるようにしてます…短いけどこだわりです

最後に線画をすべて赤めの色で塗りつぶして終了です。
くぅ~ww疲れました!!wwwアニメ作業にお疲れさま

正直もっと中割りやら改善点はあるけどやった後の気付きなのでしょうがない
完成させたから反省点が生まれている

ついでにアニメーションフォルダ公開しときます

背景とアニメを纏める

出力したファイルをアフターエフェクツ(AE)に入れて色味合わせたりエフェクト足したりしてなじませていきます。この作業してるとスパート感あってたのしいです
素材が調和していくの本当に楽しい

全部入れたらフッテージ変換でfpsを合わせます
これ素材一つ一つ選択して変換するのだるすぎるのですがまとめて変更する方法ありませんか?

これ一つ一つ選んで変換するのだるすぎる

画像加工するわよするわよ!

わざとらしいぱっきりとした影ではなく、室内っぽい柔らかめなグラデーションの影を上からかけるようにしました

正直線画の色変えるだけでもだいぶ変わる
複製して白黒でグラデーションかけた後ソフトライトで合成
照明感出したい
無加工の状態
編集したケーキ

これも複製して白黒グラデーションかけてソフトライトと焼きこみリニアをかける
ろうそくは複製してブラーかけたものを複数作って透明度を上げてる(筋肉)
軽率にこういうことするからソフトの負荷が増える

あかりちゃんと最初の火をつけるシーンも処理は同じ。ただカメラが動くので若干グラデーションの位置を変えたりしています

筋肉を酷使したシーン

背景とアニメを合成する際、テーブルとソファの間にキャラがいる。という構図なのでそのままでは使えません
なのでカメラの動きに合わせて1フレームずつマスクを切ります。テーブル
だけ切り抜く鬼の作業の始まり始まり

この点ついてる部分全部キーフレーム!()

そしてふたりが集合してから背景がぼかされてるのですが最後に見上げるシーンにカメラが動きますよね…?つまり…

ウオオオオオオ!

やるしかない
上のキーフレームは上に四角い照明のマスク

筋肉で解決すると反省点が出てこないのであまりやらないほうが良い


そんなこんなでまとめた画面がこちら

いい感じなのではないでしょうか

ラストのクラッカー見上げるシーン

撮影してるワイ君の手元意識

見上げた時若干四角い照明からフレア出してます
クラッカーをワイ君が構えたであろうタイミングで少し顔をこわばらせてみましたがあんまりうまく描けませんでした。反省

処理ミスってローポリのRPGの魔法みたいになった

CC particle worldというエフェクトを使用してクラッカー的な何かを作りました
リボンは紙吹雪にエコーをかけて作っています。
紐というよりエフェクトの残像を伸ばしているといった方が正しいかもしれない
あとはカラフルな色合いの中に白と黒を少し混ぜてメリハリを出そうとしています
あるのとないので大違いかも


全体的にエフェクトの透明度が低いのでレイヤー複製して濃くしました。
こういうことを軽率にするからどんどん重く…略)

作ってから見返してみるとリボンはシェイプレイヤー方が良かったかも。

そしてクラッカーに若干低速入れて画面をフェードアウトさせて完成です


オマケ。全く映らないけど良くかけた手の供養



終わりに


というわけで2023年のゆづきず誕生祭はこれにて終了です。
せっかくだからエゴ前回の作りたいもの作ってみました!
たくさん見ていただいて本当にありがとうございます

2024年はゆづきずの他にもいろんなキャラで映像作ってみたいですね。
手が空いた時はゆかりさんの何かしらの映像作ると思うので、その時はよろしくお願いします~~

それでは、次の作品が投稿されたときにお会いしましょう。
月面騎士でした

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https://twitter.com/moonknight_1217







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